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スタートアップへの転職に強いエージェント、エックスエージェント飯盛社長に相談

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本日は自らスタートアップの創業・経営経験もあり、現在はスタートアップ・ベンチャーに強みを持った転職エージェント「エックスエージェント」代表の飯盛崇さんにインタビューをさせていただきました。

スタートアップ・ベンチャーの職場は自ら仕事を作り、市場を切り開いていく大変魅力的な職場です。大企業でありがちな社内調整に追われる、意思決定プロセスに不満、身につくスキルが社内でしか使えない、という世界とは無縁です。

同時に情報があまり外に出ない分、ストックオプションや労働環境、将来性に関する誤解が非常に多く存在すると感じています。

こちらの記事を読み、スタートアップ・ベンチャーへの転職のリアルを感じて頂き、下部につけているフォームから是非飯盛さんに相談を申し込んで頂ければと思います。

メディアだけ派手に出ているが実態の伴わないベンチャーなど、業界人しか知らない話しを多く聞くことが出来ます。

 

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飯盛さん

 

エックスエージェントではスタートアップに特化した転職支援を行う

--面談に来て欲しい人物像、こういう人達だったら飯盛さんがキャリアのお手伝いを出来るというのはどんな方なのでしょうか?

 

まず1つはスタートアップ・ベンチャー企業に興味があることです。

例えば大企業で3年なり5年なり働いてみたけれども、意思決定に工数と時間がかかり、自分がやりたいことに挑戦出来ないというフラストレーションを抱えている方などですね。

 

もしくは新しい事業、新しいサービス生み出すことに興味がある方も対象になります。少なくとも与えられた仕事を黙々とやるということではなく、主体的に自分から考えて動ける、動きたいという人であれば様々なチャンスをご提供出来ます。

 

--年齢はどのくらいでしょうか?例えば大企業で十数年やってからベンチャーとの働き方のギャップがあるとか。

 

レイヤーでいうとCXOクラス(役員)から担当クラスまで対応しています。年齢について幅はありますが、数が最も多いのは30前後です。5~10年程経験していて業務ノウハウと少しマネジメントの経験もがある方が最もベンチャー・スタートアップからの需要が高いです。

 

--その人達がキャリアに対して抱えている悩みは、先ほど大企業所属だと物事が進むのが遅いとか意思決定プロセスが良くわからないとかあると思うんですけど、他にどんな悩みを抱えている例が多いのでしょうか?

 

スキルアップ出来ていない、他社で活かせるスキルが身につかないという不満もよく聞きます。

社内調整が企画している時間よりも遥かに長く、決められた形の中でそこを通すためのネゴシエーションや社内でしか通用しないスキルをずっと永遠に繰り返していることを課題に感じられている方は多いですね。

ポストコンサルのキャリアとしてのスタートアップ

--ポストコンサルの方も面談されることはありますか?周囲のポストコンサルがベンチャーだらけです。コンサルティングをしていると自分で経営をしたい気持ちが湧き上がるので少人数のスタートアップに経営への参画という意味ではフィットがあるのではないでしょうか。

 

確かに。

スタートアップが始まったタイミングは業務のプロセスも明確ではなく何もありません。だからこそ、業務プロセスを定義し、それをうまく回せるように仕組み化して欲しいというニーズがあった時に、コンサルの方はスキルがフィットすると思います。

 

--ご存知の方で、コンサルからベンチャーに行ってご活躍されている方はどのような方がいらっしゃるのでしょうか?

 

沢山いますね。金融のシステム系では元アクセンチュアでITコンサルをしていた方など多いですよ。

他にも、それこそ私が6年ぐらい経営していた会社のCTOも元々ベイカレントコンサルティングにいた人間でした。

 

ベンチャーでは新しい問題が常に発生します。そうすると自分の専門領域外でも問題解決を迅速に出来るスキルが重要なのですが、まさにそのスキルはコンサルタントが一番持っているものではないでしょうか。

基本的には対応の幅が広くドキュメンテーションも正確性が高いのでコンサルからベンチャーというのはフィットが高いと思います。

スタートアップ転職の注意点

--逆に大企業からベンチャーに行く、コンサルからベンチャーに行く際に注意すべきことは何でしょうか

 

コンサルの方はスキルセットや能力可視化しやすいのですが、大企業の場合、会社の中で与えられた役割をうまく回すことに注力してしまいがちです。ベンチャーで求められる自分から仕事を作ってく、課題を提示してそれに対して組織・リソースを当てていくということに関して、出来ていない場合も多く見受けられます。

 

ベンチャーに入ると大海原にいきなり放り出されても自分でやり方見つけて作っていく必要があります。そもそも自分が何を出来るのかを把握する必要もありますね。

そして自分が出来ることを言語化して伝えていくことに課題を持っている方は多くいらっしゃいます。

 

--それは克服出来るものでしょうか。

 

個人差はあるかと思いますが、35歳を超えてきている方だと凝り固まっていてしまう場合が多いですね。逆に意思がなくてもパフォーマンスを出せることを強みにしている方もおりますが、基本的に自分の意思を持ち、仕事を推進していくことが求められますので固まってしまう前に転職することをおすすめえします。

 

--やはり30前後ぐらいまでが適齢期でしょうか

 

そう思いますね。もしくは本当にハイスキルでCFOやれるぐらいのファイナンスやアカウンティングのスキルがあれば別だと思うんですが、よほど尖ったものがない限りは30前後ぐらいが移るタイミングとしては良いと思います。

 自分の中に芯がある人は環境によってパフォーマンスがぶれない

--先ほどCXOから担当者までという話があったんですけれども、担当者レベルでいく場合はどのようなキャリアの人が適しているのでしょうか

 

担当レベルでいくのであれば第二新卒でも問題なく活躍できると思います。

それまでの経験は様々です。例えば私のお客さんは元々市役所で働いていて顧客担当窓口をやっていて、ものすごくホスピタリティがある人でした。ただ親の介護があるので転勤しなければいけなくて東京に来る必要がありました。

話をしているうちに、この人金融の知識があってすごく勉強もするし顧客対応もしっかりしているからCSカスタマーサポートのポジションだったらフィットするかと思って紹介し、結局そこのCSに27歳の時に入って今5年ぐらい活躍している方もいらっしゃいます。

営業の方であれば何かを売った経験があり、ある程度の実績を残している方であれば幅広いチャンスがあります。

 

--市役所とベンチャーは働き方にすごくギャップがあるのかと思いますが、問題はなかったのでしょうか

 

組織文化とかは全然違いますが、その人が良かったのは顧客に向き合う姿勢。コミットメントがすごく強い方だったんです。外部環境が変わっても彼の芯になる部分が変わらなかったので、結局お客さんに向き合って対応するホスピタリティとか誠実さみたいな所は変わりませんでした。

自分が大事にしているものがあって、それを実現するためにあくまで転職は手段だと考えてみて下さい。そこが実現出来る場所なのであれば外部環境は意外と適応していけると思います。

 スタートアップに転職するメリット

--ベンチャーに転職するメリットはどのような点にあるかと思いますか?

 

主体的に動けるというところがやはり大きなメリットです。

今までだったら待っていて自分の出番が回ってこないところが、自分が手を挙げてそこから仕事を作っていける。ここがやはり一番でしょう。

逆に言うと、指示待ちで何か与えられるものを淡々とこなすのが好きな人には向いてないと思います。

 

ストックオプションについてですが、私が今まで紹介した方が入社後、上場する場合も多くあります。半分以上の会社が5年以内には上場しています。その中でストックオプションを持っていた人はマーケットが盛り上がる前だと2割ぐらいでした。その2割と言っても、CXOクラスで入っている方も勿論多く含みます。アーリーステージのCXOでしたら一攫千金を狙うというのも出来ないこともないですが、それ以外は現実的に難しいです。

 

例外的な場合を除きせいぜい3,000万円まで程度です。

しかし、最近では調達環境も改善しており、ある程度調達が出来ている会社ですと前職同等かそれ以上で採用していますね。ベンチャーに行ったら必ずしも年収が下がるというわけではありません。

少しケチるぐらいだったら気持ちよく入ってもらってパフォーマンスを出してもらった方がいいですよね。

スタートアップ転職はいつでも出来るというのは誤解です!

 

停滞した大企業でずっと同じような仕事をするのとはベンチャーでの仕事環境は大きく異なります。常に仕事の課題も環境も変わってくるので、そこで何年かやれば必ずその経験は例えば次に転職しようとしても欲しがる人が絶対にいます。最初に入社したベンチャーが必ずしも大きく成長しなくても、次に成長を見込むベンチャーから必ずスキルとしては需要がありますね。

この「常に新しい課題に直面し、主体的に解決していく」というサイクルを若いうちから経験出来ると言う意味でいくと、間違いなくベンチャーは良い成長機会を掴むチャンスでしょう。

大企業に長い間いすぎるのはリスク

--よくある話しで、大企業からベンチャーには行けるけど、ベンチャーから大企業には行けないという話しありますよね。周囲ではベンチャーから大企業という例も多く見てはいますが、この話しに関するコメントいかがでしょうか

 

実際にいますよね。ベンチャーからリクルートのような企業に行く例はかなり多いです。

いわゆる大企業に戻る人がいるのかというと、多くはないでしょうがソニーのように出戻り組は受け入れている会社は結構ありますね。ただしこういった柔軟なキャリアも若い内限定だと思います。

 

某IT大手に新卒入社し、もうすぐ40歳で課長職の人間がいるのですが、結構スタートアップに落ちてしまっています。

何故40歳頃まで大手にいたのかという点をかなり問われるようです。今頃どうした、と笑。

しかも彼は同期では最初に課長になっており、社内の評価は極めて高かった人間でした。ただいざ外に出ようとすると大企業での動きが染み付いてしまっていて、また本人は意思がなくても動けてしまうので、その意思のなさがベンチャー側から評価されない要因になっています。

大企業内で意思はなくともプロセスする能力としては極めて高いのですが、やはり主体性がないと見られてしまっています。

 

--転職する際の注意点として、ベンチャーを経験したことがない人が注意すべきポイントは今まで挙がった箇所以外にありますか

 

1番は経営者と最後の最後まで握れているかというか腹割って話せているか。この人とだったら心中出来るぐらいのところまで話すこと。そこが1番じゃないかと思います。

スタートアップへの転職が一般化 

--この5-10年でベンチャーに転職する人の属性に変化はありますか?

 

昔より一般的になっていると思います。以前は大企業からベンチャーというのは相当な変わり者のみという状況でしたが現在は前例も増え、待遇も改善しておりかなり増加しています。

大手からはみ出した人ではなく、エース級の人が来るようなトレンドになっていますね。

 

--何故そのようなトレンドが生まれたのでしょうか

 

大企業にいて、この先が見えてしまっている人はチャレンジしたほうが成功のチャンスがあるではないかというのを気づき始めていますし、実際にその事例が出ていることが要因ではないでしょうか。

 

--御社の主要な紹介先はどのような会社が多いのでしょうか

 

調達して資金には余裕があるので採用に力を入れ始めますよというところがまず1つのカテゴリ。そして50~100名ぐらいになってきて上場前後ぐらいになって組織を整備し、上場に向かいたいというカテゴリの2つです。

後者の場合、例えばCFOも入れて内部体制も整えていきたいというところが多いですね。

--飯盛さんがベンチャー創業・経営経験があり、現在もこの業界情報を多く持っているからこそ出来る支援はどのようなものでしょうか

 

私がかなり内部情報を持っているので入社前に経営陣に確認すべきこと、ビジネスモデル、マーケットサイズ、見込みうるチャンスなど会社側が出来ない話しもかなり伝えています。

そしてストックオプションや待遇に係る交渉を経営者とどのように進めるべきかという、経営者サイドから見た候補者の立ち振る舞いのアドバイスも可能です。

メディアだけ派手に出ているけど業績はかなり危険なハリボテベンチャーなどの実態についてもお話出来ます笑。エンジェル投資家やVCとのネットワークもありますのでかなり情報は流れてきます。

VCから求人依頼を貰うときもありますね。

 

--最後の質問ですが、最後候補者に向けたアドバイスというかメッセージをお願い出来ますでしょうか?

 

転職というのはご自身のライフプランの中で達成したい生き方を成し遂げる1個の手段です。

だからこそ、転職の前にそもそもどういった生き方をしたいのか、どういう人生を送りたいのかをまず考えてみてはいかがでしょうか。

そこから先は、その前提の元でどこに応募すべきか、どのような準備をするか、どのように応募した会社にコミュニケーションするか、というノウハウ部分はエージェントに任せればよいかと思いますが「自分がどうありたいのか」という点については是非考えていただいてから相談頂くと効果的なご支援が出来るかと思います。

 

--ありがとうございました!

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