仕事でのミス・失敗に悩む必要はない、むしろ失敗をしよう
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こんにちは、今回は仕事で必ず発生するミスや失敗についての考え方です。
結論から言うと以下の通りです。
・しょうもないミスはなるべくなくす
・果敢な失敗はむしろしたほうがよい
・失敗しても致命傷を避ければあまり傷はない
・挑戦を応援し果敢な失敗を許容する場に身を置く
最近昔よりも失敗の方法がうまくなったかな、と思い思考の整理用に記事を書いてみます。
しょうもないミスと果敢な失敗は分けて考える
まず失敗を2つに分けましょう。
特に挑戦していないけど純粋に手続きなどのミスで発生した「しょうもないミス」。
もう一つは挑戦の結果成功しなかった「果敢な失敗」。
これは別のものとして考えるべきです。
「しょうもないミス」に対する考え方
しょうもないミスはなくしたほうがよいことは間違いありませんが、「しょうもないミスが少ない人間」になったとしても実はキャリアアップに繋がりません。
ミスが少ない、を売りにしても年収600万円程度に至ればよいほうです。
ビジネスで重要なのはミスを少なくすることではなくて成果を上げること。
成果を上げることが出来ない職場にいる場合はキャリアアップには限りがあります。
もしあなたが「ミスの少なさで評価がされる」職場にる場合は出来るだけ早めに抜け出すことをおすすめします。
成功に必須!「果敢な失敗」とはなにか
世界中のどこの「成功者」も偉大な失敗者です。
マイクロソフトのビル・ゲイツでも、ユニクロの柳井さんでも、100発100中は絶対にありません。
ユニクロの柳井さんの書籍のタイトルは「1勝9敗」です。
ビジネスの実際の勝率とはそのようなものなのです。
そして最初から勝ちである「1勝」を引く確立は非常に低いものです。
9敗の経験からようやく勝ちの「1勝」が生まれるようなものです。
この「1勝」を目指したが結果的には負けてしまったことを「果敢な失敗」とここでは呼びます。
果敢な失敗はむしろするべき
自分が今回した失敗が「しょうもないミス」ではなく、「果敢な失敗」であったら悩む必要は特にありません。
むしろするべきはその経験から学び、再び前を向いて戦うことです。
もしあたながリーダーなのであれば同じマインドセットをチームに持ってもらい次の戦いをすることです。
思い悩むことではありません。
失敗を成功につなげる方法
失敗の量をコントロールする
自分がなにかを行うとき想定通りに行く確率が高いものから低いものまであります。
例えば〇〇さんにメールを送る、これはほぼ100%上手くいきますね。
一方、〇〇事業を成功させる、これは5-10%程度でしょう。
この段落で言いたいことは想定通りに行く確率が高いものばかりをやっていると成長しないが、確率が低いことばかりをやっていると力尽きるため調整が必要ということです。
おおよそですが、60%くらいを「殆ど成功する」ことを行いつつ、「あまり成功しない」「殆ど成功しない」を混ぜていくのが稀に成功することがあり、一気に世の中を駆け上がる可能性のあるキャリアでしょう。
「殆ど成功しない」ばかりをやっていると「あいつは金を失うことばかりをしている」とされて立場の維持すら辛くなります。
「殆ど成功しない」ものは数を撃ち続け成功確率が高そうなものが見つかったタイミングで一気に時間を集中投下するとよいでしょう。
人によって成功確率は違う
自分の能力によって「殆ど成功する」の範囲は異なります。
ある人にとっては「メディアを立ち上げて月10万円稼ぐ」、これは「殆ど成功する」です。
しかし、ある人にとっては殆ど失敗するです。
イメージでは上の図にある「殆ど成功する」という丸を大きくすることがスキルアップということですね。
失敗していないと能力は伸びない
自転車に乗れるようになったときを考えましょう。
最初はコケました。
つまり失敗してましたよね。
上の図では薄い青色にあたる「殆ど失敗する」に分類されます。
それを繰り返すと「殆ど成功する」の範囲が拡大します。
徐々に「殆ど成功する」の範囲が拡大しやがては自転車に乗るは殆ど成功する、となります。
この例からでも明らかですが「殆ど失敗する試み」を出来る環境にないと自分の能力は停滞します。
失敗が少ないということは実は危機
「仕事にも慣れた」に注意
「仕事にも慣れ、ミスも少なくなってきた」これ自体はよいことなのですが、この状態を続けていると今より上には生きづらい先細りのキャリアになります。
あなたが3年目で慣れてきた状態になり3年後も大きな成長が見込めないのだとすると今の1年目と6年目のあなたはほぼ同じようなスキル、経験となりますね?
このような状態になると会社からすれば希少性はあなたにはないので、よい待遇を払う理由はなく、給料は下落する方向に引っ張られていきます。
待遇決定には様々な考えがありますが、会社は利益を上げたい。
つまり売上を最小コストで実行出来ればよいので無意味に高待遇を払うのではなく、下げられるものは下げるというインセンティブで動いていきます。
「慣れてミスも少なくなってきた」という状況は裏を返せばミスしないような仕事しかしていない、挑戦(うまくいくかどうか不透明性が高い)をしていない、という状況だと考えることが出来ます。
3年や5年たっても1つの仕事がまともに出来るようにならないはさらに危機的ですが、普通に安定というのもキャリアの階段を登るという意味では危機的です。
何も考えていないと実はこの状況に陥りがちです。
周囲も安心して任せられる仕事に集中させたほうが短期的には会社から見てもパフォーマンスがよいため、「慣れている仕事だけさせる」状態は自ら脱却しようとしない限りなってしまう状態なわけですね。
パフォームするのが難しい仕事を積極的に引き受ける
出来るかどうか分からない仕事、あまりやりたくないですね?
新人であれば全ての仕事がこれに当たるため当然やらざるを得ないわけですが、もう5年目となるとミスすると恥ずかしい。
失敗したくない、やらなくても生きていける。こんな状態になっているかと思います。
思い切って、新しいチャンスには手をあげ、例えばタダ働きのような状態になってもやるべきです。
会社勤めであれば自分のKPIやインセンティブに設定されていないことをやるということ。
独立している方であれば、苦労する割に収益が上がりづらい仕事をやるということ。
これは長期的に見ると時間的な投資と解釈するとよいでしょう。
今、給料に反映されなくてもここで得た経験を活かし将来収益を上げられる。
こんな考えをし、直近の給料ではなく如何に希少な経験(資産)が自分の中に溜まっていくか否かというのを行動方針の1つとしてはいかがでしょうか。
イベントに参加し、謙虚さを取り戻す
「仕事にも慣れた、自分は出来る人のような気がする」
このような驕り高ぶった状態はキャリアが詰まる前兆です。
この状態から脱却するために自分にないスキルを持っている人、成果を上げている人とは積極的に会うとよいでしょう。
首都圏では様々なイベントが催されています。
ニッチな業界内の勉強会、エンジニアの集まり、新規事業のピッチイベント、展示会。これらには自分の業務と全く関係なくても行くとよいでしょう。
むしろ、関係なさそうなものこそ行くとよいと思います。
自分のキャリアと関係し、あきらかに必要そうなものはこういったイベントでなくともいづれ出会う可能性は高いです。
それはあなたと似たようなキャリアを歩む業界内の競合も同じです。
他人と似たことをしていてもNo1や独自性を持った人間となり、競争を優位に進めることは難しいです。私が推奨する道としては交差点を増やすと言っております。
例えば財務×漁業×ITなど、これら3つに精通している人間は少ないでしょう。希少性を上げていけば自分しか出来ない仕事が増え、代替可能性が下がります。
代替可能性がさがればこちら側の交渉力が増し、どのような仕事の仕方(独立していても、サラリーマンでも)をしていても有利なわけですね。
イベントのよいところは書籍などでは入手出来ないライブな情報を自分は特に価値を発揮しなくても入手出来ることです。私自身趣味でピッチイベントや、展示会などに行きます。
展示している側はプレゼンがしたくて来ているので、質問をすれば喜んで話してくれるはずです。
思わぬ情報と出会えるでしょう。
失敗時のダメージ最小化
「果敢な失敗」は問題ではなくむしろ失敗していない状態のほうが問題であることを説明してきました。
ただし注意すべきは失敗した際のダメージがあまりにも大きいと復旧に時間がかかってしまうもしくは再起不能になってしまうことです。
そこでここでは失敗時、ダメージを如何に少なくするかを考えましょう。
ダメージの分類
失敗により失うものを分類してみると次のようになります。
・社会的ダメージ(信用の失墜)
・肉体的ダメージ
・精神的ダメージ
・金銭的ダメージ
・時間ダメージ
これをどうにか最小化するのですが、ここでは精神的ダメージの最小化について考えてみようと思います。金銭的ダメージなどはヘッジ施策が充実しており、明確なのに加え精神的ダメージは捉え方によってコントロール可能だからです。
得たものにフォーカスする
「失敗」すると失ったものにフォーカスしがちです。
しかし、上で語ったようにノーダメージな施策なんてほぼありません。
ダメージを事前に最小化することは当然必要であってもダメージを負ったこと自体を後ろ向きに考える必要は全くありません。
そしてほとんどの場合、ダメージを負った事実は消えません、失った時間と金は戻らない。
そうならば、施策を通じて少なからず得ることが出来た経験からの学びを最大化することでダメージ以上の学びを得、「成功」と再定義することが有効です。
よくある話ですが失敗を失敗にするのは現象自体ではなくその現象に自分がどう対応したかなんですね。
「果敢な失敗」が出来る場に身を置く
「果敢な失敗」は積極的にすべき、そうしないとキャリアが詰まることを説明してきました。
自分は最近仕事にも慣れ、目立った失敗もなく淡々と毎日を生きている方は危機感を持ったのではないでしょうか。
もしあなたがビジネスでもっと活躍したいのなら失敗していない状態というのは危機的であることは疑いようもありません。
大前研一は「自分を変えようとして、決意するのは殆ど意味がない。変えるべきは環境だ」と述べましたがその通りです。
自分の成長が停滞していると感じたなら変えるべきは環境です。
高い目標を課し、成長意欲のある人が多く、果敢な失敗を支援し、許容するような職場に身を置くべきです。
私が知っている例では成長意欲という観点ではコンサルはおすすめですね。
成長意欲がないけどコンサルという人は珍しいくらいです。
果敢な失敗を支援という点では新規の取り組みに積極的な企業です。
例えばリクルートやサイバーエージェント等のネット系はそうですよね。
ネット系の場合は時代の流れが早く、昔ながらのビジネスモデルはかなり早いタイミングで駆逐されます。
挑戦を続けざるを得ない環境なのですね。
銀行やマスコミのように昔の利権を守り続ける業界とは真逆です。
転職を検討するのであればその会社がどのような環境かを詳しく聞けるエージェントを使うことがおすすめです。
リクルートや他のネット系をチャレンジングな職場という条件で広く探す場合はリクルートエージェント(リクルートグループへの転職にも強い)、doda、マイナビエージェントという大手3強のエージェントに話を聞くとよいでしょう。
おおよその他社の環境がつかめるかと思います。
年収600万円以上の求人を中心に見たいという場合にはビズリーチを使うと高収入中心のエージェントと会いやすいです。
より知名度が低いサービスを使うのはこれらのサービスを使ってからでよいでしょう。
追記:失敗・成功の二元論自体に意味がない
上の考察で記載しましたが、成功や失敗を決めるのは施策の結果を判断した時点の人間でしかありません。
つまり判断をする時期や誰から見たかによって施策の結果は失敗とも言えますし、成功とも言えます。
これがあるから、「あの時は落ち込んだが、今思えばあの失敗があり返って良かった」という話がよくあるわけです。
よくよく考えてみると「失敗してむしろよかった」と語れるのは失敗を成功にする力を持っていたということがわかります。失敗により経験を得てもそれを活用しなかったら時間や金を失っているだけでいつ観測しても「失敗」となります。
我々にとって重要なのは定義上の成功を増やすことだと思うと、何が起きても「成功している」と捉える力が重要です。金や時間を失うと「失敗」と捉えてしまいがちですが、むしろ珍しい経験が出来たと捉え「成功」と考えてみてはいかがでしょうか。
例えば、タクシーが捕まらなくて歩くしかなくなった場合でも、普段歩かない街をゆっくり見る機会を得たと考えてみたり、クビになったとしても自分のキャリアを考えなおす機会を貰ったなんて捉えていれば間違いなく失敗にあふれた日々よりもポジティブな気持ちで過ごすことが出来るでしょう。
他人から見て失敗していると思われようが最終的には自分がどう思うかです。成功にあふれた前向きな日々を過ごしてはいかがでしょうか。
蛇足:おっさん経営の弱点
おっさんになってくるとかなり経験やネットワークもたまるため「殆どの確率で成功する施策」ばかりやっていても結構豊に過ごせます。
私はこれがおっさんではなく持たざる若者からイノベーションが創出される原因の一つであると考えています。
利益の源泉が強烈な差異であるとするなら、「まぁうまくいくよね」程度のことをやっていても大きな差異は生まれず「まぁまぁ」の成果しか手にすることが出来ません。クレイジーな成果のためには他者が手を出さないような施策にオールインするような姿勢が求められるのですが、そんなことしなくてもそこそこのリターンを得ることが出来るおっさんにはそのリスクテイクはしづらいのです。
その点、メルカリの山田進太朗さん、本当に素晴らしいですね。
シリアルアントレプレナーとして経験の上に経験を重ね、世界的な成果を生み出す人と、そこそこの豊かさに安住してしまう人には決定的な違いを感じます。
環境を変えることを検討するならエージェントを使う
私がおすすめする転職エージェントの使い方は二段階です。
1. リクルートエージェント 、Doda、 マイナビエージェント に登録し求人を見る
ここは求人数がとにかく多い大手エージェントに登録し、どのような求人があるのか広く見るためです。
2.『BIZREACH(ビズリーチ)』で会うエージェントを選び質の高いエージェントと会う