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40代でも需要は高い!エージェントを使い倒した機械エンジニアの技術系転職事例

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こんにちは!シャイニング丸の内です。

本メディアでは年収500万円以上に絞ったキャリアインタビューに力を入れます。

実際のキャリア、転職事例を見ることで自分のキャリアをより深く考えるきっかけにしていただければと思います。

今回インタビューさせていただいたのは41歳機械エンジニアの方です。

16年間同じ会社に勤務していたが40代ではじめての転職。

詳しく聞いていきましょう!

メカエンジニアとして16年間同じ会社に勤務

-簡単な職歴を教えて下さい

機械のエンジニアとして検証、実験、設計と幅広く業務を担ってきました。

メカだけでなく、電気についてもテスターに使った検証等、基本的なところだけ少しは触りましたね。

新卒で入社した企業で16年間1つの会社で働いていました。

40代になってはじめての転職を検討

-16年間も同じ会社に!それで40代で転職しようと思ったのは何故ですか?

転職を検討したのは課長に昇格して開発の仕事から離れ、マネジメントに回りだしたからです。

現場で開発の仕事が続けたいと思っていた私にとっては業務の魅力が下がることでした。

会社から引き止めもありましたが、開発の仕事を続けたいと考えて転職しようと思いました。

40代転職の具体的な方法

-具体的な転職活動の進め方について教えて下さい

いざ転職活動をしようとすると時間が結構かかることに気づきます。

毎日8時、9時まで働いてエージェントと会って面接をしてというのは体への負担も大きく疲れ切った状態で面接に望むのでよい結果をもたらすとも思えませんでした。

そこで思きって会社を退職し転職活動に専念することにしました。

-会社を辞めることは怖くはなかったのですか?

40代ですし、もちろん怖さはありましたね。

1つ保険として持っていたのが会社を辞めた直後に知り合いの紹介である会社に派遣として製造部門での仕事を貰いました。

そこでもし転職先に困ったらその会社が雇ってくれるという話にはなっていたので食い扶持がなくなるという恐怖ななかったですね。

-派遣先の仕事は元々やっていた仕事と同じですか?

派遣先の会社ではCADを扱って仕事をしていました。

元いた会社ではマイナーなCADを使っていてもっと広く使われているCADの使い方を勉強したいと思っていたところでしたので、ちょうどよかったのです。

編集コメント:

機械エンジニアは会社や扱う製品にとって求められるスキルが大きく違うため、どこの会社でも即戦力という人は実は多くありません。

未経験の仕事でも転職出来る可能性は高いです。

-機械エンジニアは需要が多いのでしょうか

私と同じ仕事をしている人はそう多くはないのですよね。

その理由で完全に即戦力ではなくても40歳で転職は可能です。

私が派遣として働いていた会社も私の実力を検証する前から来てくれと言われていましたね。

40代で即戦力であることを求められないわけですから、やはり需要が多いのでしょうね。

-40代でも即戦力でなくてOKなのですね

機械エンジニアの仕事は複雑で慣れるのには時間がかかります。

30代では経験が少なく、未熟と見られますね。

院卒が多いため就職が24,25歳。

設計ツールなどに慣れて実務をやっている時間と考えると30歳時点では3、4年しか実務経験がないことになります。

これではまだ未熟です。

このように職務に慣れるのに時間がかかるので転職に関して年齢には寛容ですね。

編集コメント:

機械エンジニアのように育成に時間がかかり、需要が高い場合には年齢についてはセンシティブになり過ぎる必要はありません。

40代に特化した転職サービスを活用

-実際にどのように転職活動を進めたのですか

40代の転職について調べてみたところエン・ジャパンの「ミドルの転職」というサービスが私の年齢にフィットしていることがわかりました。

一応有名どころであるリクルートエージェント 、Dodaマイナビエージェントには情報収集のため登録はしておきました。

最初はどのような求人が世の中にあるのか見るために情報収集は行ったほうがよいですよね。

リクルートやdodaは圧倒的な求人数を持っているのでひとまず情報収集用には使ってみることをおすすめします。

このサービスでは自分の経歴や希望を登録しておくと様々なエージェントからスカウトが届くサービスです。

エン・ジャパン以外のデータベースには『BIZREACH(ビズリーチ)』にも登録しましたね。

こちらも登録するとスカウトが届くサービスです。

エージェントには基本的に片っ端から会うという考えで転職活動を進めました。

人生かけた判断となるので、それを委ねる人は慎重に選びたいですよね。

「ミドルの転職」やビズリーチを使って多くのエージェントと直接会いました。

多くののエージェントとは会いましたが、最終的に使ったのはエージェントはJAC Recruitment、タイズ、メイテックネクスト、ヒューマンタッチの4社です。

 -エージェントごとに特徴はありましたか

 大きく違いました。

前提としてエージェントは会社ごと、というより担当者ごとのばらつきが大きいため、どのエージェントは会社としてよいか悪いかを徹底比較することにあまり意味はありません。

そのような比較よりもエージェントはとにかく会ってみる、というやりかたで選ぶほうがうまくいくと思います。

まずは最初会ったときに、挙動を見れば人生の一大イベントである転職を任せるほど信頼出来るか否かということは結構わかります。

これは電話では分かりづらいので直接会うことをおすすめしますね。

話してみると

・むやみに転職を押すのではなく現在の会社に残ることも検討させてくれる

・分からないことを分からないと言う

このような点をおさえたエージェントは信頼出来ると感じました。

そもそも初対面でろくに話も聞いていないのに転職をゴリ押しするのは不自然ですよね笑。

転職を成約させることがエージェントという仕事ではありますが、こちらの話を聞いて要望に沿った転職を進めようとするエージェントと共に転職活動はすべきだと思います。

- 各社の特徴を詳しく教えて下さい

JACはとにかく多量の求人を持ってきました。

話を深く聞いて求人を提案するというよりとりあえず数を出すという姿勢でした。

JACは担当者が一人に固定されません。

各社の営業担当が自分に連絡をしてくる形です。

確かに企業のことは詳細に聞きやすいというメリットはありますが、連絡はかなり煩雑になりますし、社内でこちらの希望条件や転職ステータスなどを共有してもらうのはかなり難しいです。

数を知れるという観点では情報収集としてはよいかも知れませんね。

結果的によい担当者にあたったのはタイズヒューマンタッチです。

上でも書きましたが、担当者ごとに当たり外れは大きいです。

私の場合偶然よい担当に当たったのがこの二社でしたがこれは運ですね。

なるべく多くのエージェントに会うとよいかと思います。

- とにかく会う、というのはかなり大変に聞こえますが効率よく会う方法はありますか?

そうですね、例えば休みを取って1時間刻みでエージェントに会いまくる日を作ったりしました。

会社が終わった後に会うとどうしても疲れが出てしまいますが、これであれば1日のエネルギーを全て面談に向けることが出来ます。

エージェントが企業に推薦するのでエージェントに対する印象もよいほうがよいですよね。

さらにもう一つの利点としてエージェントを比較しやすいということがあります。

エージェントは大量に会っていると担当の特徴を忘れてしまいますが1日で一気に会えばエージェントごとに比較がしやすく、メインで使うエージェントを選びやすくなります。

- 最終的にはエージェントは絞っていくのですか?

そうですね。

面接後は例えば2日で結果がわかったり、意思決定までに3日しかなかったりとかなりのスピードで進みます。

そのときに複数エージェントを同時に使っているとやり取りが煩雑になってしまいます。

大量にエージェントとは会って信頼出来るエージェントを見つけ、1社に絞るべきだと思いますね。

-エージェントを絞ると出会える求人が減るという懸念はありませんか?

確かに出会える求人は減りますが、転職であらゆる案件を見て最適なものを選ぶことを100%出来ることはまずありません。

そこは一期一会として割り切るべきだと思いますね。

エージェントを使う意味

-やはり転職はエージェントを使ったほうがよいと思いますか?

私はエージェントを使ったほうがよいかと思いますね。

行きたい会社が決まっているのであれば直接応募しても構いませんが、会社を仲介してくれるという点以外にもエージェントを使う意味はあります。

1つが職務経歴書、面接のサポート。

私は始めての転職だったので職務経歴書の作り方や自分のアピール方法があまりわかりません。

エージェントは面接を受ける会社がどのような人材を求めているか良く知っており、効果的な職務経歴書の書き方も詳しいです。

例えば私のようなエンジニアが職務経歴書を書くと専門外の人には、ほぼ理解出来ないようなものになってしまいます。

エージェントの方の指導によって、簡潔に「自分は会社が求める人材である」ことをうまく伝える職務経歴書を仕上げることが出来ました。

今回入社した企業はほぼ、面接1発で決まったようなものなのですが、これはエージェントが事前に企業のニーズを教えてくれたことが大きいです。

- 受ける会社を選ぶという点でも意味がある

例えば新規事業をやる場合の求人というのはあまり求人媒体で広く募集しません。

新規事業をやる、という情報が漏れてしまうからです。

今回応募したポジションも新規事業に携わるポジションなのですが、こういった求人はエージェント経由でないと出会うことが出来ませんよね。

また私は転職は始めてなのですが、エージェントはそれこそ毎日のように転職に携わっておりキャリア形成という意味でもエージェントが持つ情報は我々以上のものです。

行きたい企業が完全に決まっておりエージェント以上にその企業を知っている自信がある場合を除いてエージェントは使ったほうがよいと思いますよ。

- 今回の面接でもエージェントは役に立ったとおっしゃってましたね

そうです。

同じ機械のエンジニアとは言え、前職と開発する分野は大きく違います。

以前は手のひらに乗るような機器を開発していたのですが、今は100kg以上あるような機器の開発です。

ネジの太さから設計まで全てが違います。

それでも面接1回でほとんど決まったのは新しいものに取り組みたいという熱意が評価されたからです。

新製品を作る部署であったため、学び続ける意欲が必須なんですよね。

エージェントが事前に「部長は挑戦意欲がある人を求めている」と教えてくれました。

人物像までも教えてくれたのは助かりましたね。

1回目が技術面接でこれが実質一次面接であり、最終面接のようなものでした。

その後の人事面接は条件についてだけ話して、次の社長面接はお茶飲んだだけで選考という場ではありませんでした。

転職は成功だったのか?今の会社について 

-仕事はいかがですか?

入社して半年ほどですが、前職と分野が全く異なるので失敗ばかりしていますね。

ただ慣れるのには時間がかかるものなので、それによりネガティブな気持ちになっているわけではありません。

-教育体制はあるのでしょうか

あまりないです。

習うより慣れろという体制です。

-40代での転職ということで、年下上司とかはいたりしますか?

今いる会社は年齢層が高くチームは全員私より年上です。

特に年齢という点で難しい部分はないですね。

-業務内容以外で前職との差はありますか

前職は8,000名ほどいる会社でしたが、今の会社は全社員で600名程の会社です。

前職と比較すると内部での事務手続き自動化が進んでなかったり、小さな会社であるため業務範囲が多岐にわたるという点は違いますね。

ただ、ルーチンの縦割り業務よりも新しいものに取り組むことが出来、広い範囲での業務を行うことを目的とした転職活動でしたので不満に思っているわけではないです。

後は週休完全2日だったものが週休二日に変わりました。

休日は減ったのは少し悲しいですね。

-今後は今の会社に残る予定でしょうか

はい、基本的にはその想定です。

- 自分がもう一度転職活動をするなら何に注意するか

エージェントや企業とのコミュニケーションですね。

やってみるとかなりのスピードで進みます。

面接後、3日以内に入社するか否かを確定させなけれならないなどですね。

実は今の会社ともう一社面接を受けていてそちらも興味があったのですが、入社の意思を確定させるまでの時間がなく途中で辞退せざるを得ませんでした。

こういったことがないように、「一週間時間を下さい」というように自分に必要な時間は確保すべきだったと思いました。

年齢と転職、40代・50代の転職はアリなのか?

-ありですか笑?

ありですよ笑。

私も40代での転職でしたが思った以上に需要があって驚きました。

現在の会社でも40代を積極的に採用しようとしています。

完全なスペシャリストではなくとも、売りに出来るなんらかの経験があれば40で転職は無理なんて思う必要は全くありません。

50代になってくると40代よりはかなり絞られるようですね。

例えば機械エンジニアなら業務に慣れるために2,3年かかったとすると後6,7年しか定年までないですよね。

企業にとってはそういった意味で50歳になると採用を躊躇せざるを得ません。

その点40代であれば15年以上働ける。

40代の転職について考えている人は実際に動いてみるとよいと思います。

-他にアドバイスはありますか?

私は会社を辞めてから転職活動を行いましたが、これは辞めたほうがよいと思いましたね。

精神衛生上によろしくない笑。

エージェントは転職意思が明確にある前から接触しても問題ないので、転職について考えることがあるならエージェントと会いながらゆっくり進めるのが無理がなくてよいかと思います。

-ありがとうございました!! 

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40代におすすめの転職方法

私がおすすめする転職エージェントの使い方は二段階です。

1. リクルートエージェント 、Dodaマイナビエージェント に登録し求人を見る

ここは求人数がとにかく多い大手エージェントに登録し、どのような求人があるのか広く見るためです。

今回の方も最初はとにかくエージェントに会って情報収集および自分に会うエージェントを見つけることをおすすめしていますよね。

まず大手3社は登録することを強くおすすめします。

 

2.『BIZREACH(ビズリーチ)』で会うエージェントを選び質の高いエージェントと会う

 自分がエージェントに求めるものがはっきりしてきたら、徐々に専門性の高いエージェントに会うのもよいでしょう。

今回の場合だとJACは求人数が多いというインタビューでしたが、元々は外資系に強い会社です。

高収入、外資系、こういった求人に興味ある方はJACはおすすめです。