戦略コンサルによる転職ブログ

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20代の転職、失敗しないためのマニュアル

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今回は主に20代の若手の転職を対象として失敗しないための転職マニュアルを書いていきます。事例を聞いて「それはよかったね」と言えるような転職もあれば「それはあまりよろしくない」という転職もあります。

仕事は人生に絶大なる影響を持っています。この記事では転職によって不幸な人の発生を防ぐために周囲の成功事例・失敗事例を参考にしながら書きました。

そもそも転職をするか否か

転職失敗でよくある話ですが、そもそも今転職すべきでないタイミングで今の会社が嫌だという理由で勢いで転職してしょうもない仕事している人が多い。上司がなんとなく気に入らない、職場の雰囲気が合わない、仕事でミスしてしまい居づらい。このような決定打ではないようなネガティブ要素転職する場合は転職後水を得た魚のように活躍しだす場合は稀です。例えば給料が遅配、体を壊すほどの重労働など決定打となりうるような場合は転職というか逃げたほうが良いのですが、ややネガティブという要素で転職する人は多くの場合は転職先でも同じ失敗を繰り返し、職歴を汚していきます。

では職場の人間関係に悩んだらどうするか、これ特に若手の方に言いたいのですが会社に嫌な奴がいるとか普通です。感情を無にして、自分のキャリアを上げていくことにフォーカスすべきで嫌いだからなんて理由で転職するのは辞めましょう。自分の感情を麻痺らせて社会人としての鈍感スキルを手に入れる一種の修行くらいにでも考えておきましょう。

また次もあるあるなのがパフォーマンスがイマイチであるため転職。さすがに5年とかやってさっぱりだったら転職すべきかもしれませんが、1年で芽が出ないから自分の職業適性を憂いて転職などはあまりすべきでありません。活躍している先輩などに話を聞いてみると実際に初年度はさっぱりだったという話も多いものです。積極的に相談しましょう、職場で新人のうちは「パッとしないけど素直で元気で頑張る奴」キャラクターで愛されポジションでいられます。おっさんがやっているとしがないおっさんポジションとして若手からの批判が辛くなるのですが、しょぼくれたおっさんの精神力は強いので給料泥棒だと自他共に認識していても感情が麻痺しきっているので涼しげに窓際にいますね。

転職を推奨する場合はこちらの記事でも触れましたが

・自分がやりたいことが見つかっている

・経験/実績を評価されている

という場合です。

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メンヘラ転職やめようね。

企業探しは基本的にエージェントを使う

媒体を見るとしょうもない会社ばかり並んでいる場合が多いので私は基本エージェントを通じた転職か、知人コネでの転職をおすすめしています。自分のやりたいことを言い続けていたら知人コネで素晴らしいオファーが来るというのが最もよいストーリーですが、必ずしもタイミングが一致しない場合もあるでしょう。

また思ってもないオファーが来る、自分の市場価値やジョブマーケットの状況が理解出来るという点ではスカウト型サイトへの登録を全ての人へ登録おすすめしています。

登録すると様々なエージェントや企業から今までの職歴を見てスカウトが来るスタイル、自分の名前などは企業側から見えないので登録したからといって個人情報晒すリスクも特にありません。興味なければ会う必要はもちろん返信も不要です。

若手ハイキャリア層は大きな需要があるのでバシバシメッセージが送られてきます。

スカウト型代表格はビズリーチ↓

 知人はビズリーチを通じて会ったエージェントから若手ながらとある会社の社長室で2000万円のオファーもらったそうです。結局行かなかったけど。

ちなみに媒体に良い企業があまり掲載しない理由は2つあります。一番大きいのは良い人材はリクナビ、マイナビ、DODAみたいなサイトはそもそも見ていないのでターゲット外からのエントリーになってしまうこと。また良い求人は応募は大量に来るのでそのスクリーニングに手間がかかるためスクリーニング機能を一部エージェントにアウトソースしているからです。

一方スカウト型ではなくこちらから赴く形のエージェントで最大手はリクルートエージェント、求人数が圧倒的でとりあえず転職活動をするのであれば登録するのがおすすめです。転職のサービスは企業側から課金しているため基本的に無料です、私は10社ほど登録し、面談を一度してから3社ほどに絞っていく進め方をおすすめしております。

転職は非常に重要なライフイベントなので10社回るのは時間がかかりますが慎重に行うべきです。

リクルートエージェントへの登録↓

履歴書・職務経歴書作成の注意点

まず転職で重要なのは面接よりこちら、紙です。紙が整っていななければエージェントからフィットのある企業の推薦も受けることが出来ませんし、書類選考を突破することも出来ません。中途採用では特に人気企業へは多くの候補者が予想よりはるかに多くの量が応募します。
また新卒に比べ均一性が低いため、面接を行う側は書類選考を粗くやってしまうと労力だけかかって全く採用したい人物に会えないということになりかねません。書類選考は予想より厳しいものと考えて下さい。

良いレジュメの条件

ここで良い履歴書/職務経歴書と悪い履歴書/職務経歴書のポイントを示します。まず良い方から見てみましょう。

今までの行動理由が明確

採用する側として応募書類でよく見るのが散漫なキャリアの人。とりあえず新卒で大手入ってとりあえずなんとなく合ってなさそうだという理由で転職して数社目・・・。さて面接官からはどのように見えるでしょうか。私もよく思いますが「人間は基本的に変わらない」と思っています。つまり前職なんとなく辞めて愚痴を言っているような人はどこでも同じような行動を取るわけです。入社はしたがパフォーマンスが上がらず周囲の悪口や愚痴だらけを言って辞めていく人、たくさんいますね。そんな人を通してしまった面接官は「なんであんな奴通したんだ」と社内から責められることになります。面接官もサラリーマンであり自分にマイナス評価は欲しくありません。
何故自分が就職・転職したか、また現在何故転職しようと思っているかは一貫性のある答えを用意しましょう。多少作り上げてでも構いません。ネガティブ転職はしていないと主張し、あくまで自分がやりたいことを追った結果であると納得していただきましょう。

ちなみにコンサルでありがちなのは「自分の市場価値を上げたい」というふざけた動機です。私なら即刻落とします。何故かというとその動機からは「自分のことしか考えることが出来ない下衆野郎」であることがにじみ出ているからです。自分の市場価値を上げたいとはつまり給与上げたいということしか言っていない。自分の仕事を通じて何を実現したいのかも見えていないし、部下がいたらより成長させようとか、上司になる人間として持っているべき価値観も見ることが出来ません。市場価値野郎、これ辞めましょうね。

傷や穴がない

上にも書きましたが面接官はサラリーマンです、もちろんリスクテイクをして化けるかもしれない存在を取るよりも無難な人材を選びたいというのが本音です。そこで厳しい企業においては決定打になりうるのが傷と穴です。傷は言わずもがな会社と揉めて裁判沙汰になって辞めたとか問題を起こして辞めさせられた、また前科もそうです。「賞罰なし」のところでツッコミを食らうはずです。会社からするとまず「傷物」は欲しくありません、世の中は傷物を大目に見てあげるほど優しくありません。
次に「穴」。これはキャリアの空白期間のことです。最もらしい言い訳をする人が多いですが結構バレます。「親の介護が・・・」「実家が経営する会社に問題があり・・・」とのことは多く出てきますが、皆さん注意しましょう。皆さんと同じようなことを言っている人は面接官はたくさん相手にしていたりするので何かピンとくるものがあります。
傷、穴はなるべく作らないようにしましょう。ちなみにワーホリとかやっている人いますがいい年して・・・とバカにされる材料になりえますのであまり良い経歴ではありません。
自覚して行くなら止はしませんが。

今回の求人に合ってそうな実績がある

こちらもあるあるです。全く無関係なところから応募し抽象的な動機が並んでいると「この人は条件に飛びついただけだな」ということがよくわかります。経営企画toコンサルなどはわかりやすいですが例えば、研究者toコンサル(こちらは多いのでダメというわけではない)のような転職をする人は明確な転職動機を用意しましょう。
また、自分の今までの職務が実は次の職場でも活きるということを主張出来るようにしましょう。

悪いレジュメの条件

さて、次は悪い書類の条件です。上で書いた良い書類の条件の裏返しなのでさらっと説明しますね。

行き当たりばったりの行動
なんとなく就職、なんとなく転職、と感じられる履歴書の如何に多いことか。基本は自分のやりたいことを見つけ生き方に一貫性を持つべしというのが私の主張ですがそんな人ばかりでないことは認識しています。
さて、あなたの履歴書を見てみましょう。行き当たりばったりに生きてきたそこのあなた、ここが腕の見せどころです。相当ハイクラスな転職出ない限りすべての会社にレファレンス取る場合など稀です。脳みそフルパワーで自分のやりたいこと、転職理由を紡ぎ出しましょう。
そしてそれを鏡の前で100回唱えてみて下さい。あらー不思議、事実でないことも事実だと思えてきましたね。

傷アリ穴アリ
傷は極限まで正直には言わないように、「賞罰あり」なのを「賞罰なし」としたらルール違反で後ほどそれを理由にクビになりますが、前職の問題など言う義務は相当なものにならなければありません。この世に完璧な人間などいないのでいらんことまで言わないようにしましょう。
穴アリ、のそこのあなた。上のほうに「安易な嘘はバレる」と書きました。ソリューションはどうするか、「安易でない嘘」を作り上げましょう。あなたがなんとなく次の仕事が決まらずパチンコをヤり続けていた日々でも何かしら理由作って穴あり人材でないと主張してください。
え、どんな嘘がいいかって?すみません、自分で考えて下さい。

なんでここに応募したのか分からない経歴

上で書いたとおりこれもあるあるです。条件だけに飛びついたであろう応募。書類を受け取る側からは適当にエントリーして数撃てば当たる理論で動いている悲しいおっさんが想像出来ます。特に自分が異業種に転職するときには応募書類や一次面接の際に何故自分が大きなキャリアチェンジを行おうと考えたのか他の人より明確に言える必要があります。

面接における注意点

さて、①と②のエントリーで準備は出来ましたね。いよいよ面接編です。
面接は書類がきっちり出来ていることは前提としてここでは「対面」という特殊な場面で如何に自分の印象を良くするかということに注力し書いていきます。

面接当日:見た目も心も整えて

おはようございます。本日はいよいよ面接ですね。ここは本当に基本的なことですが見た目を整えること、受ける会社の業界動向、特徴を把握していること、遅刻しないことを十分に意識して下さい。
まず見た目ですが、非常に重要です。よれたジャケット、フケだらけの顔で来る人一体何考えているのかわかりません。面接というのは短時間のショーのようなものです。女優・俳優がステージで上がった状態が面接ですので「素の自分を見て欲しい」のような意味不明なことを言うのは辞めましょう。
いい年なのでお互いそれなりに演技をしているのは面接官側も十分に承知しています、他の候補者もそうでしょう。その中で素の自分、なんて言っていたら負けてしまいますよ。

次に会社の特徴と業界については十分理解していて下さい。転職活動は会社をやめた後でもなければ限定された時間しか取ることが出来ないのが実情だとは思いますが、あまり良く理解していない会社や業界でノリで入社出来る会社などそれほど良い求人ではないと言えるでしょう。
よって転職活動においては業界や職種をバラバラと受けるのはおすすめではありません、絞って行きましょう。新卒であれば「わからないことも多いですがイベントで会った〇〇さんが素敵だったので来ました?」でも良いかも知れませんが、20代後半で言ってたら引きます。

十分にその業界の特徴や動向を知り、何故自分がその会社の役に立つのか、何故自分が入社したいのかを明確に言えるようにリサーチはしておきましょう。

面接中:もはやショータイム!相手に基本は合わせよう

ついに来ましたショータイム!事前に準備した論理的な回答を決めるのはもちろんですが、ここからが面接の難しさ。短時間で相手の性格を見抜きどのような自分を演じればよいのかを判断する必要があります。採用する側も一応採点シートのようなものを持っている場合もありますが所詮は人が評価するもの。後から振り返ってみるとほぼノリであると言えます。
ちなみに某商社では項目別評価はなく?△○◎の4段階です。特に明確な定義もなく、やはりノリです。
ここらはもはや暗黙知なのですが、人間は基本似たタイプの人間が好きです。
ロジカルタイプの人にパッションだらけでアピールしても受けが悪いですし、逆にパッション系の人でロジックでアピールしてもこれまた分が悪い。話すペースも、接続詞の使い方なども基本似たものを使っていきましょう。

内定後:こちらが今度は選ぶ番

さて!内定おめでとうございます。ここからは会社がこちらを選ぶのではなくこちらが会社を選ぶほうになってきます。パワーバランスはかなりこちらに傾いたと言えます。面接などでは聞けなかったことを聞いていきましょう、出来れば採用担当や部署の部長などと食事にでも行くと良いかもしれません。ここらで聞いたほうがよいのは事業の状況、社内で評価されている人、評価制度、実際の労働時間(あまりこればかり聞きすぎるとやる気がないと判断されるのでほどほどに)です。ミスマッチがあって入社からすぐ辞めてしまってはこちらにとっても採用する側にとっても大きなマイナスで、中間に入っている人材会社だけが得をする構造なのでそうはなってほしくないものです。

エージェントは決定を出したいので「早く期限を決めて下さい!」とか急かしてきますが、エージェントの都合です。エージェントとしては例えばあなたが自由に応募した先で決まったりしたらこれまで面倒見たのが無駄になるのでそうはなってほしくないわけですね。
もちろん、長く引っ張りすぎているとせっかくの内定がなくなってしまうのですが、それほどエージェントのプッシュは過剰に気にする必要はありません。働く会社は慎重に選びましょうね。

若手でも勢いに任せず慎重な転職活動を!

若手層は企業からのニーズも強く30代になってからと比較すると書類の突破確率などはかなり良く勢いで内定が出てしまうこともあります。若手とはいえ転職しやすいがもう取り返しの付く年齢ではありません。注意点を参照していただきながら是非慎重な転職活動を!

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