転職する前に知っておくべきエージェントのこと3つ
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転職相談に日々乗っていおります、編集者Tです。よく感じるのが特に転職が初めての方々に顕著なのですが転職マーケットのことをよく知らないんだなということです。
そこで今回は転職活動前にこのくらいは知っておいてよね、という転職マーケットのことについてお話します。
①ここは「市場」、様々なプレイヤーがおりレジュメは売買されている
人材マーケットにはDB専業、DB兼エージェント、エージェント専業と3つのプレイヤーがおります。
DB専業は最近減ってきましたね、昔のビズリーチです。昔、ビズリーチは自社で営業部隊などは持たずハイクラスのスカウト型サービスの専業プレイヤーでした。ビズリーチがレジュメを集めそれをエージェントに向けて開放しエージェントがスカウトを手数料をビズリーチに支払うというモデルです。
最近の専業プレイヤーは外資就活ドットコムから派生したハウテレビジョンのliiga(リーガ)でしょうか。まだ会員数は3000名とかでしたがアクティブ率が高いですね、もう少しサービスは本腰入れて開発してほしいです(要望)。
一定のサイズ以上になってしまうと、ビズリーチもそうなのですが自社でエージェントを始めます。手数料だけを抜いていては規模は限定されてしまいますし、良質なDBを武器にすれば獲得出来る案件も数多く存在しますね。クライアントのことをよく理解し、良質なDBを自社で保有しているからこそ獲得出来るこういった案件が人材会社としての強みになります。
みんな大好き(?)リクルートもこのDB兼エージェントです。リクルートの転職DBに登録すると多くの会社からスカウトがきたりしますね?これはリクナビNEXTエージェントネットワーク(通称RAN)という仕組みがあるからです。エージェントは成約フィーの15%をリクルート御大に上納することでこのDBの利用を許されます。しかし何しろ使いにくいのと脅威の低返信率なのでエージェントからはあまりいい評判は聞かないですね。
こちらのブログ読者(アッパーミドル層を想定)の方々におすすめのDB型サービスはビズリーチです。良質な案件と審査を経たエージェントが集まっています。
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そして最後はエージェント専業です。これは小さなプレイヤーが多いですね。専業エージェントは大きく2つのレジュメ仕入れルートを持っています。①コネ、紹介と②DBプレイヤーから買うという二種類です。自社媒体を育て集客出来ているムービンのようなプレイヤーもおりますが稀ですね。
人材会社視点の話が多くなりましたが、業界はこんな感じのプレイヤーがひしめき、日々レジュメがあちらこちらを行き来しております。1つのサービスに登録すると予想以上に多くのプレイヤーの目に触れるので適当な登録は辞めておきましょう笑、もちろん名前は閲覧することは出来ません。
②ブティック型とデパート型エージェントの違い
これも知っておきましょう、小さいエージェント、大きいエージェントというくくりは実はあまり意味がありません。知っておくべきはブティック型とデパート型の違いです。
ブティック型はJACなどの外資系や小型のエージェントに多いですが、法人営業(Recruiting Agent:RA)と候補者との面談担当(Career advisor:CA)を兼任するタイプです。
メリットとしてはクライアント企業のことをよく知っているため面談をする際に企業のことを深く聞きやすいです。業界に特化している場合も多いので業界内での対象企業のポジショニングにも詳しい場合が多いですね。
反面デメリットとしては紹介出来る企業の数が少ないこと、これは構造上の宿命ですね。大量の求人票が幅広い業界から欲しい場合には全く適していません、デパート型へ行きましょう。
ブティック型の利用の仕方としては業界などを絞ってから専門のブティック型エージェントへ相談するというやり方です。
それではデパート型エージェントとは何でしょうか。みなさんがご存知のリクルート、インテリジェンス、エン・ジャパンあたりは全てデパート型です。つまりRAとCAが分離しております(例外はあります)。こうすることで大量の求人業の確保が可能になります。
もちろんデメリットとしてはCAが全ての業界、企業に精通することが出来ない点ですね。これは構造上の問題なので諦めましょう。CAが対象企業について知っている情報は社内データベースに格納されている求人票と三行コメントと言われる文字通り三行のコメント程度です。ここでCAを攻めても仕方ありません、デパート型は深い業界ナレッジや企業情報を求めるところでないと事前に認識して使いましょう。
③個人単位でサービスレベルは全然違う
転職ビジネスは日本では2000年以降急激に立ち上がり急成長していきました。そう考えるとまだまだ15年ほどしか経過していない新しいビジネスなんですね、古い業態のようですが実は新しい、それまで日本ではあまり転職することが市場が成立するほど一般的でななかったんですね。
実は新しい市場であるため、ベテランが少ないのが市場の課題の一つです。人材の流動性も高く、経験が長い人が前線でキャリアアドバイザーをやっている場合は結構稀なんですね。
特に活躍しているCAは高単価のエグゼクティブエージェント(高収入、経営者クラス)の世界へ行ってしまう場合が多く若手の担当についてもらえるケースは稀なんですね。悪いエージェントにあたってしまうと適当に同業者を勧められてホイホイ求人業出してあなたにぴったりです☆とか言われて終わります。
大手エージェントでこういった経験をしたケースをよく耳にしますね。しかし上で述べたような背景を考えると仕方ないですね。
それを防ぐにはどうするか?ずばり紹介してもらいましょう。周囲に転職経験者がいれば良いアドバイザーを紹介してもらうのがベストです。基本的には担当から外れている場合があるとは言え、こちらは一応客なので基本歓迎なはずです。悪くとも社内で質が良い人に繋いでもらうことも出来るでしょう。
最後に「良いエージェント」とは何かを説明しましょう。
1.顧客目線のモチベーションを持っている
エージェントも決定人数という月次のKPIがある以上は決定数を追うのですが成績が悪いエージェントは無理やし押し込もうとして決定出来ず焦りが出ています、こういった人は避け、良い転職をしてもらいたいという想いを持った人を選びましょう。
2.なんだかんだ経験年数
経験年数、如何に多くのケースをこなしたか、これはやはり質に効いてきます。あまりに若手(自分より年下のケースも結構ある)は避けるほうが無難です。若手が出てきてからスイッチを途中で言い渡されると精神的にきついので面談前、予めリクエストをしておきましょう。
エージェントのことをよく知って良い転職を!
3000字近い記事になってしまいましたが転職というリスクテイクをする以上は失敗したくないですよね!人材業界やエージェントのことをよく知って後悔のない転職を!