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カスエージェントに騙されるな!エージェント業の裏側

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こんにちは、編集チームのT(人材業界)です。この業界内部にいると「人生の中で重大な決断である転職をハンドルする人とは思えない人」が正直多いです。自分がエージェントの世界を全く知らずこのような担当者については不幸な転職になってしまうと思います。そこで今回はカスエージェント・マサオという架空人物の視点から物語形式で使ってはならない転職エージェントの解説を進めてまいります。人材業界の方へお断りですが、これは平均的なエージェントではなく使ってはならないカスエージェントの話です。

カスエージェント・マサオはぶち込めば勝ち

オレはマサオ、大手人材会社に新卒入社した3年目だ。新卒の中では珍しく中途の部署に配属されCA(キャリアアドバイザー、要は転職候補者(キャンディデイトという)の面談をし、企業にぶち込む担当)として働いている。

うちの会社では担当は業界、年代、年収レンジというくくりで別れている。オレが担当しいてるのはザ・普通のヤツ、つまり年収300-500万円、営業・企画・事務職だ。おっと、職種が広いと思われるかもしれないが実質はほとんど営業としてぶち込む。企画に行きたいとかいうやつについては企画営業職という謎の提示を行い営業としてぶち込む。そもそも頭使ってする仕事なんてあまりねぇ。普通のヤロウは売る以外は価値はねぇのさ。

オレの自慢は広報志望のヤツを営業にぶち込んでやったことさ。「営業も企業が伝えたいことを世の中に広げる仕事、つまり広報です!」、後輩にこの武勇伝語り継いでいるぜ。

注意1:エージェントはぶち込めば勝ち、ミスマッチなんて知ったこっちゃない! 

 それで罪悪感?知らねぇよ。オレだって達成しなきゃなんねー目標があんのよ。オレはさっさと出世してGMになってやるんだよ。Will-can-mustの研修もばっちりやっているのよ!この前のキックオフなんてクォーターMVPで表彰されたんだぜ、ヨミ会も地獄なヤツには地獄だがオレみたいに目標を毎回達成しているエージェントは役員から表彰されんのよ。いい気分だ。

マサオはガンガン煽りまくる

さて、今日も候補者との面談がガンガン組まれている。オレは担当した候補者をエクセルで管理している。エージェント業務は効率が命、めんどくせぇやりがいとか言い出しそうな奴はすぐに捨てている。長期的なビジョンもなく転職を2回くらいしたヤツ、これがオレの好物。

3回以上転職しているとさすがに書類が通らなくなっちまうので2回くらいのヤツが一番決まりやすいんだよな。3回転職なんて客ですらねぇ、書類もそんな甘くねぇからオレはしょっぱなからそんなレジュメはスルーだ。

オレの決定率は10人あったら2,3人かな。他の奴は自己応募や他のエージェントを使って決めたりしやがるんだ。面談無料でやって決定出来なければ一円の得にもならねぇ。クソ野郎。オレはそういった無駄を発生させないためにガンガン煽ってる。候補者も企業も煽ってる。候補者には早めに意思決定させるためにガンガンプッシュする。

迷って嫌がったら「早く決めないと他に候補者いるみたいですよ!」と言うし、RA(Recruiting Adviser、要は法人営業担当)に「Aさん、他の企業から内定出ているらしいですよ!」と言わせる。こうすることで企業も早めに意思決定するんだよね。内定が出ていたり他にも候補者いるというのが本当かって?知らねぇよ。

注意2:カスエージェントは無駄に催促しまくる

 マサオはおすすめした企業のことを知らない

オレが勧める企業?同業同職種だ、これ以外勧めない。なんでかって?手間がかかるんだよ、候補者は異業種については全く理解なくて聞いてくるんだけどオレも知らねぇ。知らねぇこと聞くなよカスと思うね。

そして何よりも通らねぇ。俺らからしたら手間がかかるんだ。それよか今の会社の人間関係とかが不満だが3年の勤務経験があるやつ、これはただ今の場所から逃げたいだけで同業同職種のほうがストレスが少ないし突破率も遥かに高い。これは美味しいよな。

オレが知っているのは社内データベースの中に格納されているRAが持ってきた求人票、それに書いてある三行コメントだ。求人票は条件や勤務地が書かれている。三行コメントはRAがコメントするんだよ「社長も聡明でいけてます」みたいな。

それをもとに俺らも「これ良い企業ですよ、社長も聡明でいけてるみたいです」と言うんだ。社長に会ったのかって?会うわけねーだろ。オレらの求人票何千枚あると思ってるんだよ。業界のことも知らねー、ビッグデータを使ったコンサルティング?なんかすげーんじゃねーの?くらい。

注意3:カスエージェントは業界のこともましてや企業のことは全く知らない

最後にマサオから一言

お前らオレのことカスエージェントて言っているがオレはオレのために努力している。オレ自信のインセンティブはそう設計されていてお前らの約に長期的に役立つのがオレの役割じゃねぇ。自分の人生くらいは自分で考えてから俺らはツールくらいで使えよな。他人頼るな。

カスエージェントを避けるために、推薦サービス

マサオのようなエージェントを避けるには自分で選球眼を養う、知人の紹介を使うなどの方法がありますがエージェントのスクリーニング機能があるスカウト型サービスを使うのも有効でしょう。ビズリーチには登録されるエージェントに対して厳しい審査があり、そのエージェントの実績を見ることが出来るためマサオのようなエージェントに引っかかりにくい設計となっています。

こちらのブログの想定読者であるアッパーミドル(600-1300万円)のキャリアの方々におすすめです。

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大手エージェントにはマサオのようなカスエージェントも多いですが成功例もあります。その成功例を次の記事に乗せますね。

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