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転職市場での高級品「良いレジュメ」とは

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こんにちは、日々多くの方とキャリアについての面談をさせていただいております人材業界勤務、編集チームのTです。

候補者からよく聞かれる質問を答えていくシリーズ、今回は「自分の市場価値の上げ方」についてです。市場価値という言葉については人間を扱うのに適切か否か悩ましいですし、面接で市場価値あげたいっす!と語る市場価値マンは正直好きではないのですがよく出る質問ですので敢えてこの言葉を使って記事を書いてみようと思います。

そもそも市場価値はどのように決まるのか

さぁ!転職市場へ皆さんようこそ。ここでは皆さんはマグロと同じです、皆さんのレジュメは人材業界のデータベース(リクナビNEXT、ビズリーチなど)に集積されて売り手と買い手がセリを進めていきます。

過去記事でも書きましたが、人材業界ではデータベースは様々な業者へ解放されております。つまりリクナビNEXTなどに登録してもスカウトが来るのはリクルートのみならず他の人材会社はそのデータベースを利用料を払うことで利用することが出来るわけですね。ちなみに成約単価の約15%をリクルートさんにお支払するとこのリクナビNEXTネットワーク(通称RAN)を利用することができます。

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ここで提示年俸〇〇万円のように候補者の皆さんへは買い注文が入るわけですね。良いレジュメみは良いオファーが当然入り高い価値での転職が出来るわけですね。

それでは高値で売り買いされる「良いレジュメ」とは何でしょうか。

転職市場での「高級品」

さて、魚市場の中でクエのように高値で取引されるレジュメとは人材業界ではどのようなレジュメでしょうか。私が考えるに5つの条件があります。

1.高い現職年俸

2.転職回数が少なく少なくとも一社3年以上の勤続年数

3.ブランド企業勤務経験

4.キャリアの一貫性

5.高級業界・職種

順番に解説していきます。

1.高い現職年俸

まずこれですね。オファー金額は基本的には前職年俸と同等かやや上でオファーします。やはり人間一度手に入れたものを手放すというのは難しいようで現在年俸から下がる形でのオファーはベンチャーで仲間として共に戦おうというパターンでは結構事例が多いですが、ベンチャー以外で下がる形での転職は稀です。

外資系から某R社へ転職した人物がいるのですが前職年俸が650万円でしたのでR社でも年齢は25歳でしたが700万円のオファーを出していました。

なんにせよ、現職年俸はオファー金額を決定する際に支配的な数字となっています。

2.転職回数が少なく少なくとも一社3年以上の勤続年数

ジョブホッパーはどの業界でも嫌われます。企業は人材を採用する際はもちろん業界や職種によるのですが、1年目は赤字、2年目トントン、3年目以降で回収というように教育・投資フェーズを設定しています。これで2年以内にやめてしまうとその人材を採用したことによるPLは企業にとっては赤字となるわけですね。よって3年以内にやめてしまう人は基本的に企業にとっては採用すべき人物ではありません

企業はどのように短期離職可能性を判断するかというと経歴を見ることで主には判断します。ここで2,3回短期離職の経歴がついてしまっていては書類の突破も難しい企業が多いでしょう。

短期離職は転職市場ではご法度です。1回ならまだしも複数回繰り返すとレジュメの価値は大きく下落します。一社の目安は少なくとも3年。2年でいいと思う部分はあるもののこれが二回ほどやっているとやはり短期離職人材として企業へは映ります。退職する際にはこの3年を一つの目安とするとよいでしょう。

3.ブランド企業勤務経験

元〇〇、これなんだかんだで一生強いですね。一社目ブランド企業に入社し、名前を一生使ってうまく世を渡っている人は結構いますね。一度ブランド企業に入社すれば時間がたとうともその人となりを証明するために元〇〇は何歳になっても有効です。

4.キャリアの一貫性

これは「あなたがやりたいことは何なのか、それを実際に追求してきたのか」ということ証明です。レジュメが行き当たりばったりの人は「やりたいことが明確ではなくいきあたりばったりの生き方をしてきた」ことを証明してしまっています。反面、20代で生き方を決め自分の目標を設定しそれを追求し続けてきた人のレジュメは実に綺麗です。

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こちらの記事でも書きましたが、ポテンシャル枠のチャンスがあるのは実は28歳くらいまでと結構早いタイミングで来ます。学卒であれば6年、院卒でしたら4年くらいしか自分の今後の生き方を迷える時間というのは実はありません。

私のおすすめするキャリアとしては28歳までに腹を決め実績を作り30代は20代で積み上げた経験と実績を発射台にして更に高みを目指すキャリアです。意思決定しないと何者にもなれないので腹は若い段階で決めましょう。

5.高級業界・職種

最後に身も蓋もないですが、業界・職種で給料のレンジというものは大体決まっています。転職市場というくらいですので当然相場が形成されており、「この業界で課長クラスなら〇〇万円くらい」というものは制限があるわけですね。

後は会社毎にその中央値から何%下げるか上げるかですが大きな決定要因はあくまで業界・職種です。今更言われてもという人が多い方と思いますが、高級な業界職種の傾向としては「無形高額法人相手の商売で高い専門性とヒューマンスキルを要求される職種です」。無形高額法人相手というのはよく聞く話だと思いますので、ヒューマンスキルについて少し解説します。

所詮モデリング、分析などの練習すれば高CPU人間であれば会得出来てしまうスキルというのはコモディティであり代替可能性が高いのですね。高級品になるためには代替可能性が低いことが必要となります。世の中には様々な特殊スキルが存在しますが、一般の人が勝負するスキルとしてはこのヒューマンスキルが重要です。

このスキルとは

・なんだか年上に可愛がられる

・なんだか部下から慕われる

・なんだか営業で案件を引っ張ってくる

など他人から見ると「なんだかよくわからない」ものであり、本人も意識的にやっているというよりその人に染み付いている場合が多いですね。このようなよくわかないスキルこそ代替可能性が低いスキルと言えます。

自分はどのようなヒューマンスキルが発揮出来ているのか(もちろんない場合もある)は自分ではわかりづらいので他の人に自分がどのようなタイプか聞いてみるとよいでしょう。

まとめ:年食ってからではやりなおしは効かない、気付いたら始めよう

さて、良いレジュメの条件を書いてきましたが年食ってからではどうにもならないことが多いことに気づいて頂けたかと思います。

そう、28歳くらいまで生きるとその人がその後歩める道というのは決まってきてしまうものなのです。もちろん起業して大逆転というパターンはありますがレアケースです。

20代の皆さんは強いキャリアを作っていくべく、1日1日を大切に行きながら戦略的にキャリアを生き抜いて欲しいと願っています。

人材マーケットの状況もつかめる推薦サービス

自分が転職を今するならどのような案件があるのか、これはまさに自分の市場価値を測定することですね。そのためにおすすめなのがスカウト型サービスへの登録です。

自分のレジュメと希望条件を登録すればスカウトがおおよその提示年俸と共に来ますので自分の市場価値を見る目的で転職するつもりはなくとも登録されるのをおすすめしています。本ブログの想定読者(年収600-1300万円)のアッパーミドル層に推薦するスカウトサービスはビズリーチです。

人材業界内でも質のよう母集団とレジュメ、また厳しい審査が必要となるエージェント登録で知られており利用者としては質のよい案件、エージェントに会いやすいプラットフォームになっております。

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