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志望動機を企業は何故聞くのか、何を答えるべきか・答えてはならないか

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こんにちは、編集チームのT(人材業界勤務です)。今回は「志望動機」について書いてみようと思います。仕事で多くの候補者の方々と接して志望動機を聞くのですが最初から応募企業を納得させられるような動機を答えてくれる候補者はそう多くはなく、むしろNGワードを含む地雷動機を答える方も結構多いです。

今回は志望動機で地雷を踏まないために、まずどのようなことは言ってはならないのかというテーマについて書いていきます。

そもそも何故企業は志望動機を聞くか

採用する側からするとやりたいことがない人は本当に扱いにくいものです。リクルート流のフレームワークではWill(やりたいこと),Can(やれること),Must(やらねばならないこと)の3つ全て重なっている状態がモチベーションが高く働ける状態というように考えられていますが動機が不明確な人はWillが把握出来ないということです。

Willが把握できない場合は企業としてはCan,Mustの重なる領域の仕事を設定することになるのですが、成長性が見えにくい状態となります。言い直すと、Can=こんくらいは出来るだろ、Must=ノルマとしてこんくらいはやれよ、という状態で仕事をさせることになるのでその人の能力の成長率はどの程度か、本人は与えている仕事に対してどのように考えているのかがわからず作業員としての仕事以上のことは期待しずらい状況になります。高度な仕事であればあるほど仕事の自由度は大きいので作業員化することは出来ません。その高度な仕事についたときにやりたいことが不明確だと、何をするかが分からない状態です。要はWillが不明確な人には大した仕事は任せられません

その人は何がしたいのか、そのために最適な環境が自社にあるのか、結果としてWIll,Can,Mustが重なる状態出来る見込みがあるのか。これを見ているのが基本的には志望動機を聞く理由です。

新卒の場合は、仕事もしていないということもあるので脳内お花畑な志望動機(日本の成長を~)みたいな動機でも許されますが、中途でのお花畑動機は敬遠されます。経験者らしい動機を書きましょう。

転職での志望動機NGワードとその理由

1.市場価値を上げたい/チャレンジしたい/ステップアップしたい

皆さん本当に市場価値という言葉がお好きですね笑。この市場価値上げたいというのは強いキャリアを作っていくという意味なのでモチベーションとして持っていて当然ですし悪いことではありません。

「強いキャリア」についてはリンク先参照

www.shiningmaru.com

しかしこれ採用する企業はどのように思うでしょうか?

市場価値上げたいとはすなわち

「拘束時間短く人間関係や環境がよい状態でやりがいがあって給料高い仕事がしたい」

ということです。これは面接で「私は幸せになりたい」と言っているだけで自分自身の売り込みの場である面接の場には全く適切ではありません。企業からしたら勝手にしろです。面接とはあくまで自分という商品を売り込む場であることに注意しましょう、自分の幸福について責任を持つのは自分自身であって企業ではありません。

2.御社で学んで成長したい

会社は学校じゃねぇんだよ、ですね。もちろん雇ってから学び成長してもらわねば困るわけですが給料というコストもかけて成長もさせてくれという姿勢はTakeばかりです。自分がGive(会社に貢献)し、給料をTakeするという姿勢を忘れないでください。

3.人と接する仕事がしたい/役立つ仕事がしたい

特に人材系への志望動機でよく聞かれる言葉です。確かに人の生き方に大きな影響を与える仕事なので人との接触は非常に深いものになるのですが、「人と話したい、接したい」くらいの抽象度でとどまると子供の発想にしか聞こえません。

最初に書いた「何故企業は動機(Will)を聞くのか」という項目を考えていただければWillが「人と接したい」では困ることは分かるかと思います。

4.前職についてのネガティブ発言

これは絶対にNG。「前職に閉塞感を感じて~」「先が見えなくて~」のような発言ですね。どこの会社や業界であっても先行きなんて分かりません、成長を続けているITにしたって業界は成長を続けますが競争が激しいため自分らが5年後、10年後どうなっているかなんてわかりません。

そこで「先が見えなくなった」と言って辞めていく人と見られては内定は遠のくでしょう。

志望動機は自分の前向きなWillを明確に伝えること

最初のパラグラフが最も重要でした。企業はWillを探りその人にとっても企業にとっても最適な状態になるか否かを判断するために志望動機をどこも聞くのでしたね(例外もあります)。

前向き、かつ具体的(新卒レベルにならないように)な志望動機を書きましょう。

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