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コンサル転職の面接対策 | 志望動機・自己PR

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 こんにちは、コンサルティング業界は現在規模の拡大を続けており従来より間口は広がっているとは言え最終面接まで突破するのは50~100名に1名という割合ではないでしょうか。

書類を突破した後に待ち受けている鬼門が面接です。

本日は面接はどうすれば突破出来るのか?という点に焦点を当てていこうと思います。

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コンサルの転職時に面接で見せるべきこと

面接とは何をするためにするのでしょうか?

自分を赤裸々に見せるため...ではもちろんありません。

自分がコンサルに適している、御社で活躍出来ることを示唆することです。

コンサルとして活躍出来ることを示唆するポイント別に説明します。

好奇心・学習意欲が強い

必須条件です。コンサルとなると数ヶ月おきに全く異なる業種や機能(M&A、PMI、コスト削減、成長戦略、調達...)を担当することが多く、予めある知識で対応出来る範囲は極めて限定的となります。

毎回、毎日学び続ける強い好奇心と学習意欲はコンサルという仕事の業務特性上必須となります。

学生であれば大学時代も何かしらを追求し続けた経験というのはこれを証明する要素となります。ちなみにGPAは日本の就活においては外資コンサルでも大きな影響はありません。

公式サイトに「優れたGPA」が採用要件に入っていたりしますが、嘘です。安心して下さい。

大学院の研究は頑張った、学業以外でも追求を続け大きな成果を出した。

そこそこのGPAよりも強いアピールになります。

社会人の転職であれば業務を言われたことだけやっていたのでは評価されるものではありません。

自分で何を学ぶべきか考え、強い好奇心にドライブされ学び続けた、このような実績が必要です。資格はあること自体は専門職出ない限り強いアピールにはなりませんが、その姿勢を示す1つの武器にはなります。

参考記事:

資格や勉強は自分の価値向上ではなく熱意アピール用 - シャイニング丸の内日報

頭の良さ

コンサルの一般的なイメージとして頭の回転が早い、ロジカルというのはあると思います。これも一定程度は必須となります。

それでは頭の良さとはなにか?を少し考えてみましょう。

ここでは

・抽象的なインプット情報を分解(イシューの分解)

・分解した個別の課題に対して目標へ向けた推論を行う(ロジカルシンキング)

・推論を強化するために必要な情報を把握する

・入手可能な情報を判別し必要な情報ソースを参照

・入手した情報に基づいた推論を再度行う

・推論から現実的な打ち手を個別に考案

・矛盾が生じない全体ストーリーを考案し提案とする

このような一連の能力を「頭の良さ」と定義します。

長くなりましたが、「情報の分解」「推論」「情報のアセンブリ」という4つの能力が「頭の良さ」のコアではないでしょうか。

これを見るためにケース面接を実施したり、後程解説する臨機応変系の質問をしたりしてその人の「頭の良さ」を計測します。

この能力が不足しているとクライアントからの信頼の以前にチームからの信頼も得ることが出来ず、仕事を進めることが出来ません。

コンサルの仕事はルーティンが比較的少ないため「次なにをすべきか」を上位職種になればなるほど自分で考える必要があります。出来ないと手が動かないですね。

クライアントに対しての以前に、まず自分が「何をすべきか」を考え出す頭は必須です。これを業務中に行った経験を面接でアピール出来るとパワフルでしょう。

人間としての魅力(チャーム)

キャラかよ!と思うかもしれませんが可愛げは超重要です。

ロジカルでもバイタリティーだけあっても、マネージャー以上に大きく出世は見込めないでしょうし、まずジュニアとして上から可愛がられないと生き残れません。

職位に関わらずチームから信頼され、クライアントからも頼られ、ゆくゆくはプロジェクトが取れるということが必要です。プロジェクトが取れるか否かはファームの看板というのも強いですが、結局個人技であるところが大きいです(特に戦略)。

担当パートナーが嫌いな奴だがファームとして信頼しているから発注というのは起きにくいのではないでしょうか。

パートナークラスについて語りましたが、まず新卒でも中途でも新人は先輩マネージャー・パートナーに可愛がられることが出世への道です。

嫌われていては出世は無理です。

新人は知らなくて当然なので、「こいつなら教えてやろう」と思われるキャラクターであることは生存への必須要素です。

未経験で中途で転職する場合は年下に教えてもらうこともしばしばあります。

そこで「私のほうが年長だ!」などというプライドは可愛げを削ぐものでしかありません。「この人新人で頑張っているな!教えてやろう!」というキャラクターを社内にアピール出来るようにくれぐれも注意しましょう。

嫌な奴でもロジカルだから出世はコンサルは無理です。

魅力的でプロフェッショナリズムが強くカワイイ奴が出世します。

プロフェッショナリズムの強さ

「まぁ適当にやりました」「特に理由はありませんが、なんとなく」

これ禁句です。

コンサルのアウトプットはクライアントの厳しい目で見られます。

ここに何故このスライドいれたの?なんとなく。

この表は何故この順番なの?なんとなく。

これは駄目です。

自分が最高だと思うアウトプットを常に期限内に出し続けるという強いプロフェッショナリズムがコンサルという職種には必要です。

もちろん完璧はありませんが、自分の中での最大限を各種リソース(上司も含め)を活用し出し続けることによって信頼はつかめますし、成長もします。

学生でも、社会人でも「常に自分の中での最高を出し続ける努力を執念深くしており、クライアントのために滅私奉公する用意がある」と強く確信させるようなアピールを面接ではしましょう。

おまけ:体力

コンサルタントとしては体力は必須になります。

期日があるクライアントワークなのでアウトプット直前一週間くらいになると臨戦状態となります。このときに体力がなくて体調崩していたり、よいパフォーマンスが出せないと基礎能力がないことになってしまいます。

多少、無理が聞く気力と体力を持ち合わせていることは部分的にアピールしてもよいでしょう。こればかりアピールしていると頭の悪い人だと思われてしまいますので、ほどよいボリュームとしましょう。

コンサルへの転職面接で聞かれる質問

志望動機

中途の転職でも新卒の就職でも必ず聞かれます。

「外資コンサルは能力重視だからその人のモチベーションは見ない」

これはたまーに聞きますが私が知っている限りは嘘です。

モチベーション・ウィル(情熱の方向性)程重要なものはありません。

むしろ能力は一定以上あれば小さな差です。ウィルこそがコンサルタントとして大成するか否かを分ける要素だと思っています。

NG例:

1 「自分の成長のために~、市場価値のために~」→「自己中心的過ぎる、会社や仕事やお前のためにあるのではなくクライアントのために存在する」

クライアントファーストという考えがコンサルの倫理観としては求められるためこの市場価値坊主は嫌われます。辞めましょう。

2 「日本のために~」→「壮大過ぎて、ナショナリズム高揚しすぎ、嘘っぽい」

このような幼稚なアピールは辞めましょう。自己中心的過ぎたり、ウソっぽいことはNGです。面接しているとその人が本気で語っているか否かはわかるものです。

 

 

語るべき志望動機のフレームワークは以下のものです。

・私はこの職種につきたい

・何故なら将来私はこうなりたい

・そのためには現在この職種を経験することは私にとっても最適である

・それはクライアントにとっても会社にとってもよい提案のはずだ

・だから私を採用しろ

これを考えると、「将来私はこうなりたい」が最重要であることが分かりますね。

この部分が考え抜かれており、現在までのキャリアと一貫性があればその目標へのブリッジとしてコンサルになりたい、という主張が妥当性を帯びます。

この部分を真剣に就職・転職の機会に考え抜きましょう。

自己PR

上で解説した「コンサルの面接で見せつべきこと」を具体的なエピソードと共に強く、またコンパクトに語れることが重要です。

人間的魅力については「私は可愛げがあります」と言われても面接官もはにかむしか無いので、これ以外の点を強くアピールするとよいでしょう。

チームから信頼されるに至ったようなエピソードはもちろん積極的に語っていただいて構いません。

転職理由

コンサルのみならず、転職ではポジティブな転職理由が必要となります。

参考事例:

アクセンチュアのITコンサルに転職するには?30代年収800万円の事例 - シャイニング丸の内日報

言うまでもありませんが、年収に不満があって、会社の人間関係が、評価制度が、社長との信頼関係が、というようなネガティブな理由は絶対にNGです。

一般的な事業会社よりも遥かに厳しい環境であるコンサルティングファームでは高いストレス体制も期待されることの一部です。

腑抜けた理由での転職は絶対にやめましょう。

よい例としては例えば

・業務コンサルをしていて成果を出してきたがさらなる上流工程を目指し転職

・グローバルなプロジェクトに携わりたいと考え大規模プロジェクトに携わることを目指し転職

のような具体的かつポジティブな転職理由が必要となります。

キャリアプラン・ポストコンサル転職プラン

志望動機の中で結局「将来私はこうなりたい」が重要と記述しましたが、それをさらに膨らませた質問です。

入社して何年程、どの職位までやりたいのか。その後どのようなキャリアを考えているのか。

コンサルとしてあり続ける人というのは若ければ若いほど比較的少数です。

ここでポストコンサルのキャリアまで考えていることは必ずしもマイナスにならないでしょう。むしろ一生コンサルでいます!という方が現実味があまりないです。

*ただし面接官による部分はあります、1-2年腰掛けで辞めるというよりは最低5年はいるくらいの感覚で話したほうがよいでしょう

臨機応変問題

これは何を聞かれるか分かりません。回答自体というよりは瞬間的な論理の組み立て方、ビビらない度胸、知識の広さ・深さを試していると思います。

コンサルティングをしていると自分が知らないことについて聞かれるなど日常茶飯事です。上位職種になると、そこで毎回何かしら気の利いたコメントをする必要があります。

例えば最近のニュースについてどう思う?などですね。

これを聞くことで経済的な知識の深さ、価値観、瞬発力など多くの能力を試すことが出来ます。

事前の対策としては普段からコンサルティングとして関わる経営の知識であったり、世界のトレンドについては情報収集と考察を続けることです。

考察は自分だけで考えていても成長しづらいので現代史を含めた本を積極的に読むことを強く推奨します。学者の考察の深さに脱帽することでしょう。

ケース問題・フェルミ推定

特に戦略系であればケース問題を聞かれることは多いでしょう。

別途これらについては解説記事を書こうと思いますが、とにかく経営本でオプション、事例について勉強することです。

フレームワークにはあまり意味がありませんので、特に取りうる打ち手のオプション、事例を数多く自分にインプットし、考える癖を付けてください。

フェルミ推定については実務に入ると、抽象的な事象を定量的にモデリングする能力が重要なことに気付くでしょう。結果的にコンサルになってもならなくてもこの能力を獲得することには大きな意味があるので、日常生活の中でもコンビニの収益を計算したりする癖をつけると良い練習になりますよ。

全体を通じた論理展開・話し方のポイント

結論から話す、複数ポイントが有る場合は数を明示する

面接官もコンサルタントのはずです。彼らは論理的ではない考え方・語り方を極端に嫌う傾向にあります。「結局何がいいたいの?」などと聞かれたら相当厳しい突っ込みだと思って下さい。

まずは結論ファーストで話すこと。

何故コンサルタントになりたいのか→「〇〇だから。こう考えるようになったのはこういった理由が2つあって~。1つ目は~2つめは~だから〇〇だと思った」

このように結論ファーストで話し、最期に再度結論でサンドイッチするように話すと明確です。

また複数ポイントがある場合はそれはN点あって、と言うと聞き手が分かりやすく親切です。

豆知識ですが、N点を語るときは3・5・7という奇数が好まれる傾向にあります。

「理由が2点あって~」と語りだすと「3点ないの・・・?」などという謎な疑問を持たれる場合もなくはありません笑

「何故いつも3点なのか」とコンサル時代に質問したことがありますが、頭に入りやすいからだそうです。そうなのだろうか。

短く・力強く

早口で甲高い声で長文をまくし立てる

これはNGです、自信と落ち着きのないオタクに見えます。

短い文章を一言一言のパンチを強めるようにゆっくり語りましょう。

間も発生しますが、この間が力強さを強調します。

ただ面接時点ではある程度の初心者感も演出として必要ですので、シニア感が出過ぎないようにしましょう。

自分がワンターンで話すときの長さも5分以上のスピーチをしないようにしましょう。自己紹介であれば1-2分以内が適正でしょう。ダラダラ語り続けることはマイナスでしかありません。

ほどほどを意識するとよいでしょう。

コンサル転職面接の対策・練習方法

さて、コンサル面接対策を解説してきました。面接に向けてすることはシンプル

1:志望動機、自己PRのブラッシュアップ

2:ケース・フェルミ・瞬発系の質問に対応するためのトレーニング

3:話し方のトレーニング

この3点セットです。

すべて出来ればコンサルティングをよく知る人に見てもらいたいところですが、知人がいない場合は難しいかもしれません。

ただ1については転職エージェントは対策を大いに助けてくれます。彼らもあなたが転職に成功してよやくエージェントフィーを貰えるビジネスモデルなので面接合格率の恒常と収入アップについては支援してくれます。多いに活用するよよいでしょう。

2については事例をとにかく多く知ること、そして日常的にも考える癖を付けて下さい。

3については自分のトークを普段から録画しましょう。業務中にスマホをポケットに忍ばせ、録音して後で聞いてみるだけでも全然違うものになりますよ。

コンサルに転職したい人へおすすめの転職方法 

本メディアとしてコンサルになりたい方へおすすめする転職エージェントの使い方は二段階です。

1. リクルートエージェント 、Dodaマイナビエージェント パソナキャリアに登録し求人を見る

ここは求人数がとにかく多い大手エージェントに登録し、どのような求人があるのか広く見るためです。

まず最初は情報収集のため大手4社は登録することを強くおすすめします。

 

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 自分がエージェントに求めるものがはっきりしてきたら、徐々に専門性の高いエージェントに会うのもよいでしょう。

外資系を見たいならJACは求人数を多く確保しています。

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