ベイカレントコンサルティングが未経験者を積極採用
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本日は急拡大を続ける東証一部上場のコンサルティングファーム「ベイカレントコンサルティング」のマネージングディレクター宮崎 丈史氏にベイカレントコンサルティングの事業内容、採用方針、今後の戦略について話を伺いました。
今回は最後にベイカレント・コンサルティングへの転職支援が得意なエージェントへの相談フォームも設けております。是非最後まで読んで社風や制度を理解した上で応募してみてください。
ベイカレントコンサルティングでのキャリアのみならず、コンサルティングというビジネスに興味のある人は是非読んでいただければと思います。
- プロジェクトの内容とワンプール制度
- 注力を続けるデジタル化
- ベイカレントコンサルティングの採用とキャリア
- ベイカレントへ転職する人の特徴
- コンサルタントの評価と出世
- 実行を重視するベイカレントの社風
- コンサルタントになる魅力
- 総合コンサルティングファームに興味のある方・ポストコンサルのキャリアを考えたい方
プロジェクトの内容とワンプール制度
--増加しているプロジェクトはどのような内容が多いのでしょうか
コンサル市場全体と連動しており、やはりIT・業務は増えています。言葉の明確な定義については議論があるところですが、戦略が1-2割、業務系が4-5割、PMOを含むITが3割、純粋な開発案件が1-2割というのがおおよその割合だと思います。
--コンサルタントはチーム毎に担当する案件が分かれているのでしょうか
基本的にワンプールという考えを採用しています。
セールス部隊は別にいますが、プロジェクトの種類毎に明確にチームを分けるという方式にはしていません。ワンプールを採用することによって、市場のニーズに合わせた提案が迅速に可能となっています。
編集コメント:ファームにもよるが業界や提供する機能(PMI,コスト削減等)によってチームが分かれているファームもある。ワンプール制の会社のほうが幅広い業務を経験しやすいため、好奇心の幅が広い人には適していると言える。
--ワンプールであることで専門性が薄れるというデメリットはありませんか。
確かにあります。その弱点をカバーするために特に注力したいプロジェクト領域には専門部隊を別に作ることで対応しております。
弊社では特にデジタル化に力を入れており、デジタル領域の知見を蓄えるために「デジタルイノベーションラボラトリー」というものを設置しています。
ここで開発の提案やベストプラクティスの研究、ナレッジを貯める等の活動をしています。これをセミナーや研修で使いますし、もちろん実際のプロジェクトでも使っていきます。
また、実際にはワンプールと言っても、区分は進んでいきます。
例えば私は戦略系のプロジェクトを持つことが多いのですがそのチームに2-3年いる人もおり、実質的にはこのチームが戦略系チームとなりますね。
どのファームも近いものはあると思いますが、特定範囲のプロジェクト数が増加するとチームが固定化する傾向にありますね。
注力を続けるデジタル化
--デジタルに注力されているということですが、具体的な活動を伺えますでしょうか
まず言葉についてですがAI,IoT,RPA,機械学習などの新たなIT系のソリューションを活用し業務変革を進めていく活動のことをデジタル化と呼んでいます。この業務変革に向けた支援を行うというのがデジタル化のプロジェクトの主な活動内容ですね。
RPA等に関するものである場合、実際に開発するところまで携わるケースもあります。
--上流工程から開発まで携わることで他社では出せない価値が提供出来ることもあるのでしょうか
絵に書いた餅に終わらない、というのが大きな特徴だと思います。
顧客のニーズ自体も綺麗な絵を求めるというより、最近は実行出来る具体的な計画を求めるニーズがより増えているということを肌でも感じております。これは弊社だけでなく他の戦略ファームと呼ばれる会社も具体性・実効性を重視するように舵を切っていますね。
--デジタル化については業務変革だけでなく新規事業に関するプロジェクトも増えているのでしょうか
増えていますね。多数派の会社がデジタル化による新規事業に取り組んでいるわけではありませんが、いわゆるキャズム理論のアーリーアダプター層からの引き合いは増えています。
編集コメント:
新技術を使った新規事業プロジェクトに携わると新たな技術を勉強する良い機会になる。最近では日系大手は既存事業の成熟を背景として新規事業やM&Aへの取り組みに積極的になっており、それと連動してプロジェクト数も増加している。
ベイカレントコンサルティングの採用とキャリア
--採用したい人物像としてはどのような人になるのでしょうか
先程も申し上げたようにワンプールという考えなので、特定領域にしか興味がないと難しいと思います。様々なものに携わってみることに抵抗感がないというのがまず必要だと思います。
エキスパートと呼ばれる専門職がいないことはないですが、人数としてはかなり少ないですし、その少数になるには相当高い専門性は求められます。
--配属されるプロジェクトはどのように決まるのでしょうか
アベイラブルな人がいる場合は毎日リストに上がるので、そのリストの中から適正によって配属を行う形式です。
--実際のところプロジェクトは自分からどの程度選べるものなのでしょうか
実際にはパフォーマンスが高ければ高いほど選べますよね。
パフォーマンスが高ければ配属されてパフォーム出来るプロジェクトの幅が広いので、何をやりたいのかという点が重視されますし、逆にパフォーマンスが低いのであればその人がパフォーム出来るプロジェクトに配属することを重視します。
結果的に幅は狭まりますね。
このように配属が決まる傾向が顕著です。
--研修はどのようなものでしょうか
新卒・第二新卒に対しては短めですが、研修を用意しております。
中途に対しては技術や市場トレンドの情報収集をサポートするための社内セミナーのような研修はありますが、基本はOJTですね。
編集コメント:
コンサルティング会社ではプロジェクトを通じてでないと身につかない能力が多いため長期の研修期間を用意するよりプロジェクトの中で如何に成長させるかに力を入れる
--社員を育成するために取り組んでいることはありますか?
まずはプロジェクトに入らないと成長できないので必ずアサインするということが一点。もう一点はチームとしてプロジェクトを取るということですね。
ITのプロジェクトですと、1人2人など少人数で支援して欲しいというニーズがあるのですが、少人数でアサインされてしまうとマネージャーがいないため成長しづらくなってしまいます。
そのような状況にならないよう、フィードバックを出来る人間を付けられるプロジェクトにアサインするようにしています。
ベイカレントへ転職する人の特徴
--バックグラウンドはどのような人が多いのでしょうか
元コンサルやデジタルに注力しているのでSE系の方が多いです。
年齢層では20代後半から30代前半が中心ですね。それより上の年齢層の方々もゼロではありませんが、その場合はその方の専門性に対するマーケットニーズがあること、もしくは単体でパフォーム出来るという前提が必要となります。
--面接のシーンでコンサルタントとしてパフォームするか否かはどのような点を見極めているのでしょうか
1つ見ている視点は「自分の経験をどう道具として使うか」を考えている人ですね。
自分の経験を1つの道具として使うマインドがある人は比較的パフォームしやすいですが、逆に自分の経験を使うこと自体が目的化している人はパフォームしづらい傾向にあります。
あくまで自分の経験というのは1つの道具であって、使えるなら使うという考えで柔軟に考える心構えを持っているとよいかと思います。
--他のファームからベイカレントコンサルティングに転職される方は何を求めて転職するのでしょうか
ワンプールという考え方を持っているため、業界や領域など、やれる仕事の幅が他ファームと比較すると広くなっています。私もこれを求めて転職しました。
極端に表現すれば自分で仕事を取ってこれるなら、どのような提案をしてもよいです。
*コンサルにどのような人が向いているか、こちらの記事で解説しております
コンサルタントに向いている人とはどのような人か - シャイニング丸の内日報-キャリアマガジン-
コンサルタントの評価と出世
--コンサルタントの評価はどのようにされているのでしょうか
基本的にはその人がどの程度売上を取れているかが評価に直結します。
ただこれはITが主主力事業だった時代にはビジネスに合った評価体系でしたが、コンサルティングの場合はプロジェクトがあってそれにアサインされる形式なので、個人の売上というよりは定性的なパフォーマンスを重視する傾向に変わってきています。
プロジェクト毎にマネージャーが評価を行い、それを合計すると年間の評価となるというコンサルティング業界においては一般的なものですね。
--出世の早さはどの程度でしょうか
比較的早いと思います。そもそも弊社は会社自体が成長しているため、ポジション自体が増えていることが理由です。
イメージとしては学卒入社し28歳周辺でマネージャーになるというのが平均的なキャリアです。
*収入については以下の記事を参考にしてみて下さい
コンサルタントの給与・年収・キャリアは? - シャイニング丸の内日報-キャリアマガジン-
実行を重視するベイカレントの社風
--ベイカレントの社風に特徴はありますか?
会社の成り立ち上、現場に根差すという文化が強いです。
具体的にいつ・いくらになるのかという実行重視で考える傾向がかなり強いですね。
編集コメント:
コンサルティング会社の社風はファームによって大きく異なる。新たなアイディアに価値を置く会社、緻密な論理設計に価値を置く会社等様々であるが、ベイカレント・コンサルティングでは実行可能であり、ビジネスとしてどのような価値を創出出来るのかを数字まで落とし込んだアウトプットを出すというこだわりが強く出ている。
--何故そのような社風が出来上がったのでしょうか
元々ITが主力事業であったため実行を重視しているという理由もありますし、創業者の考え方としてアメーバ経営が徹底されていました。そういった背景があると思いますね。
コンサルタントになる魅力
--コンサルティングというビジネス自体の魅力はどのような点でしょうか
やはり通常のキャリアであれば携わることが難しいようなビジネスインパクトの大きなプロジェクト活動が出来るということではないでしょうか。
企業に入社したとしても大きな予算を使ったプロジェクトに主体的に取り組むまではその会社の人事制度の中で動くため、時間がかかることが一般的ですし、自分で会社を創業したとしてもやはりそういった大型案件に携わるにはやはりとても時間がかかることです。
コンサルティングの場合は、入社してすぐに大きな予算規模を持ったプロジェクトに対し考えて、こうすべき、と言っていい、携わっていいという、いわばショートカットコースとなっています。これがコンサルティングというビジネス自体の魅力だと思いますね。
*コンサルの魅力については以下の記事でも書きました
コンサルタントの仕事内容とキャリア - シャイニング丸の内日報-キャリアマガジン-
--キャリアとしてコンサルを経験する魅力という点はいかがでしょうか
5年、10年経験するキャリアとしては言葉を選ばず言えば潰しが効く職業だと思いますね。金融専門職などは他の職種に行くことは難しい場合が多いですが、コンサルの場合は幅が広い選択肢から選ぶことが出来ます。
--ベイカレントコンサルティングから転職する人はどのようなキャリアを選ぶ方が多いのでしょうか
他のファームに行く人もいますし、事業会社に行く人、また中には数は多くないですが、ベンチャーへ行く人や自分で起業する人もいますね。
*独立するというキャリアについてこちらで解説しています
独立してフリーコンサルタントとして稼ぐにはどうするべきか - シャイニング丸の内日報-キャリアマガジン-
--事業会社に転職する場合はどのような能力が評価されていると思いますか?
やはり仕事の進め方だと思います。本に書いてあるような問題解決プロフェッショナルのような話ですが、その方法論の習熟度が高いのでそれが評価されていると思います。
ミドルと言われる35歳以上になってくると先ほど挙げた仕事の進め方に加えて専門性という点も重視されるようです。これが理由でクライアント企業やそれに類するような事業会社に転職する人が多いですね。
例えば製薬関連のコンサルティングに長い間携わっている人がいたら、製薬会社に転職する、などですね。
--最期に御社の魅力について一言お願いします
成熟した会社というより、成長している会社の方が面白いと思います。
成熟している会社は良く言えば1つ1つのことに意味が与えられており、未来も読みやすいです。またやり方も既に決まっていますよね。悪く言えばちゃんとしているがゆえに、先が読めてしまうという点でつまらないとも言えます。
それに対して我々の会社はまだ成長しておりますので、今年決まったことが来年変わるというのはよくあることです。
コンサルタントになる方は不確実性が高いことや先が読めないことに対して、知恵を使って予測をしたい、自ら新しい流れを作りたいというマインドセットを持っている方も多いと思います。そうであれば、成長中であり不確実性は高いが面白い弊社に応募してみませんか?
--ありがとうございました!
総合コンサルティングファームに興味のある方・ポストコンサルのキャリアを考えたい方
ベイカレント・コンサルティングを始めとする総合系コンサルティングファームへの転職PwCで人事として勤務経験があるリネアコンサルティング・大森 崇さんへ相談することを強くおすすめします。
コンサルティング業界にこれほど知見を持つエージェントと通常の転職フローで会うことは容易ではありません。
この10年でコンサルティングファームに転職するには最適と言われる今こそ、是非一度相談してみて下さい。