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20代は「経験と実績」を最優先で生きよう

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30代中盤、大手企業に新卒入社、ジョブローテンションということで管理系から営業系まで色々な部署を転々とした方から転職相談を受けたのですが中々転職先が見つからず厳しい状況でした。

一方最近お話させていただいた20代後半の方の転職活動は非常にうまく運びました。彼は新卒でとあるベンチャー企業に入社したのですが私から見ても非常に貴重な経験を経営層の近くで5,6年積みとある有名コンサルティングファームへの転職に成功されておりました。年収は2倍くらいになりましたね。

この内定先以外でも面接はいい調子で進んでおりまさに20代後半、あるべきキャリアアップというものを見させて頂けました。今回はこの両者を比較しどのような違いがあったのか、どのような学びがあるのかを見てみましょう。

大きいからといって企業は安泰じゃないし個人はもっと危ない

散々言われていることですのでややしつこいですが、大企業だから安泰という考えは当然間違いです。逆に旧態依然とした商売で図体が大きくなった企業は様々なしがらみで縛られ身動きが取れず苦しんでいるケースが多いです。

小売、外食、メーカー(分野による)、地方のマーケットに依存した商売。これらの多くは衰退マーケットに位置しています。

そもそも現在有名な企業というのは一部グローバル展開に成功しているプレイヤーは除きますが、多くは日本という市場の勃興と共にその規模を拡大し現在の地位に至っております。つまり日本市場とその成長を共にする業態となっているわけですね。

これが今までは大きい企業=日本という安定市場へ依存=まぁ安泰というポジションであったのですが、今後日本市場は確実に縮小フェーズに入ります。地方ならより下げ幅は強烈でしょう。地方でじいさん、ばあさん、とおちゃん、かあちゃんからおすすめされる地場有名企業や銀行というのはクラッシュ目前のところも多いはずです。

長々書きましたがサイズが大きい=安泰では全くありません。特に日本市場と業績が強く連動するような企業で一生過ごせるとは思わないほうが懸命です。

さて、こういった企業で働く個人はどうなるのでしょうか?

大きな企業では戦略を切り替えるにも非常に時間がかかりますが、もっと時間がかかるのが人事制度です。人事制度を時代に合わせて変更しようとしても、全員よしとなることは稀であるためオジ様層が「俺らのときはそんなのはなかった」「俺らは若い時は我慢した」など様々な意見が生まれ結局変更出来ず旧態依然とした体制で運用されている企業は非常に多いです。

転職を前提としない時代に出来た会社では個人の成長を作っていく仕組みも当然ありません、一生その企業に務める前提でゆっくり企業内を回遊する仕組みになっています。

そうすると将来性のない組織に所属しスキルもない個人となってしまい20代で飛び出すならまだポテンシャル枠にかかる可能性はあるのですが、30を超えてしまうとポテンシャル枠での転職が困難になるため30歳までこのような企業に在籍することは大変なリスクです。

20代は収入ではなく将来使える経験と実績を積む

一方新卒ベンチャーに入社した彼は4,5年は本当に忙しそうで給料も低く福利厚生等にも乏しい状態でしたが20代で手に入れるべきもので最も優先度が高い「経験と実績」を十分に手に入れることが出来ました。

それが彼がおそらく新卒では内定に至らなかったであろうコンサルティングファームへの内定へとつながる結果となりました。上にも書きましたが年収はになりました。

よく大手からベンチャーは行けるがベンチャーから大手は行けないという話が出ますがこれは雑すぎる議論ですし嘘です。ベンチャーからリクルート等、大手への転職は最近はトレンディーですし、特にベンチャー出身だからといって悪い材料であるということではありません。

スピードや自由重視のベンチャーから規律ガチガチの大手へはカルチャーフィットが悪いということもありますが、そもそもこのような転職を望むベンチャー出身者は極めて稀です。ベンチャー→大手が少なく見えるのは転職をする側からも受け入れる側両方からのニーズがなくて少なくなっているということですね。

コンサルティングファームであれば個人の自由度は大きく(ベンチャーほどではないですが)、大手企業的な働き方ではないのでカルチャーも合いますし純粋にスキルを見てもらえたという結果でした。

20代は給料を優先するのではなく「経験と実績」を!

今回は二名のキャリアを対比してみました。主張としては20代での給料の少々の差など30以降の開きからしたら微々たるものですので気にせず、「経験と実績」を重視したキャリアを歩もうという内容です。

先細りのキャリアではなく広がっていくキャリアを。

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