失敗した事業の詳細データは開示すればいいんじゃねか
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こんにちは、シャイニング丸の内です。
タイトル通りなのですが、失敗したビジネスについては数字データを含む様々なデータを開示してもいいんじゃねかという内容です。
成功しているビジネスはデータを開示してしまうと競合に対して競争力となる情報を与えてしまうためデータを開示すべきではありませんが、失敗したビジネスに関しては社会的な知への貢献という観点ではフルオープンにしてよいのではないかとふと思いました。
大企業は何かしらビジネスに取り組む前に「実証実験」なるものをする場合が多いのですが、よほど決定的な情報ではない限りその情報てオープンにしたほうがイノベーションて加速するのではないか。
失敗のシェアリング事業の検討
さて、失敗のシェアリングを出来たほうがよいと言ってみたものの、データを秘匿する強いインセンティブがないことと同時にデータを開示するインセンティブもありません。この設計を上手く出来ないと失敗のシェアリングを加速するという考えは実現出来ません。
シェアするインセンティブ設計
この記事を書きながら考えていますが、失敗をシェアするインセンティブを設計出来ないでしょうか。いくつかの方法を検討します。
シェアすることで自分もデータを見ることが出来る
転職会議やvokers型です。自身の失敗データを開示することで他社のデータも見ることが出来る構造です。なしというわけではないですが、このタイプは「ひとまず情報を投稿すればよい」という構造なのでこのままですと情報の質に課題があります。
解決する方法としては人力審査がまず考えられます。このビジネスはBtoBですので会社口コミと比較すると投稿量はかなり限定的であり人力で情報の質を審査することも現実的です。
しかしどこまで行っても「審査をクリアすればよい」というインセンティブなので情報の質は最低限をクリアするに留まるでしょう。
失敗データが活用されることで自社に利益が戻る
例えば論文を考えてみましょう。学術論文は失敗含めシェアされるのである種失敗のシェアリングが成立しています。このインセンティブはどのように成立しているかというと研究者の評価は論文の質で行われるのでよいデータを出すインセンティブが設計されているわけですね。
論文が活用(引用)されるとより評価は高まります。事業の失敗についてのシェアリングについても同じことが成立するでしょうか?
失敗データの提出、活用によって企業の評価がなされる。これは難しそうです。株価には反映されないでしょうし、採用目的の企業ブランディングとしてもイマイチ。
データを一般公開ではなく有料販売にするとどうでしょう。「〇〇事業実証実験データ」を矢野経済のようなレポート屋として売る。
しかしこれでは入手出来る人が限定されてしまうのでそもそものアイディアである情報シェアリングという目的を阻んでしまいます。やはり無料、一般公開にしてみたい。
イベント型
似たコンセプトでFailconという失敗をシェアするイベントがあります。調べてみるとちょこちょこイベントはあるようですね。ただし、インセンティブが綺麗に設計されていないので限定的な規模にとどまっていることと、結果的に「失敗風なプロセスを経て成功した」人の成功談になっているので失敗自体を広く共有するという観点では機能してません。
答えは出ず・・・
残念ながら書きながら綺麗な設計を思いつくことが出来ませんでした。無念。
誰か答えあったらDMで教えてくださいませ。