戦略コンサルによる転職ブログ

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投資銀行からコンサルティングファームへ転職する場合のポイント

投資銀行は外資系となるとサラリーマンとしては最高クラスの年収が期待できますし、日系でも金融機関の中でもとりわけ高待遇となることが多いです。一方で、人材流動性の高い業種でもあり、頻繁に人の出入りがあります。

 

投資銀行を辞めていく人の中にはもちろん激務に耐えきれなかった方も多くいますが、一方でそれ以外の理由で辞めていく人もいます。投資銀行を止める人の転職先としてコンサルティングファームは比較的メジャーな選択肢の一つではありますが、コンサルティングファームもかなり激務なイメージがあるので「激務に耐えられなくなった」という理由は当てはまらないように思えます。

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今回紹介するBさんはもともと日系大手証券会社の投資銀行部門に所属しておりましたが、とある理由から外資系コンサルティングファームへ転職しました。Bさんの事例と共に、投資銀行からコンサルティングファームへ転職する場合のポイントについて紹介します。

 

 

何故退職しようと思ったか

まず、なぜ退職しようと思ったかですが、彼は「案件が少なすぎて暇だし、スキルアップに繋がりにくそうだから」転職を考え始めたそうです。彼はまだまだ若手の社員だったので、自身で案件開拓をやることができる立場ではなく(実際に上司に止められたそうです)ディールが始まるのを待つしかない状況でした。これはあくまで彼自身の感覚によるところではありますが、当時彼が扱っていたプロダクトについて、彼が所属していた金融機関は日本の大手の中で決して優位にあったとは言えず、業界の中のポジショニング上なかなかディール獲得が難しい状況にあったとのことでした。

 

また、彼は投資銀行部門の「プロダクト」の部門でした。これは特定の金融商品を扱う部署です。「株式発行の部署」「債券発行の部署」「IPOの部署」といったようにさまざまなディールのタイプに分けれられて部署が形成されています。このプロダクト部門、もちろん金融機関により扱いは異なりますが、一般的に個々の専門性が極めて高く、プロダクト部門から別のプロダクト部門に移るのはハードルが高く、少なくとも彼が当時所属していた金融機関ではプロダクトからプロダクトにまたがる異動は非常に稀でした。その他、投資銀行部門の部署としては大手企業に対する「営業」にあたるRM(Relationship Management)部門があり、プロダクト⇄RMの異動は比較的あったのですが、当時は上記の通りディールが取れない中RM部門はシュリンク傾向で、あまりRM部門に異動する人はおりませんでした。つまり当時Bさんは「暇だけど他に異動することも難しい」状況にありました。

 

しばらくはこの状況で我慢して働いていましたが、改善が見込みにくい中で、Bさんはある時転職を決意し、エージェントとのコミュニケーションを始めました。


何故コンサルティングファームに転職したか

最終的になぜコンサルティングファームの選考を受けるに至ったかでしたが、「初めからコンサルティングファームありきだったわけではない」ということでした。ただし、待遇や成長環境を求めて「外資系」というのは念頭にはあり「絶対外資系とまでは考えていなかったが、優先度は高かった」とのことでした。

 

その上で外資系に強いエージェント複数とコンタクトを取っていたところ、「外資系の投資銀行や金融機関は難しく、むしろコンサルティングファームの方が引っかかりがある」とのアドバイスを受けたそうです。もちろん製造業の外資系企業も始めから排除していたわけではありませんでしたが「元々の年収と比較した時に年収ダウンになる先がほとんどだった」とのことです。従って年収をある程度意識すると外資系といえども、スコープに入ってくるのは投資銀行を含む金融機関と、外資系の大手コンサルティングファームに絞られたのです。

 

その上で、「投資銀行は自身の経歴とマッチする案件がなかったし、投資銀行以外の職はさらにスキルマッチしなかった」とのことでした。Bさんは新卒入社後一貫して一つのプロダクトに従事しており、かつ、そのプロダクトは国内系の投資銀行が圧倒的に強いセクターでした。また、投資銀行以外の金融職としてイメージされるアセットマネジメントやウェルスマネジメントなどなど、いずれも「未経験の挑戦」となるところでした。投資銀行内でも「扱うプロダクトやRM経験の有無などにより、外資系への挑戦余地に大きな差がある」とのことでした。

 

その点でいうとコンサルティングファームも未経験であるのは変わらないのですが「プロジェクトベースの働き方が、却って投資銀行業と親和性があるように感じた」とのことでした。投資銀行はディール一つ一つが「一つのプロジェクト」となって、多くの社内関係者でひとつのチームを作って、ディールごとに動いていきます。コンサルティングファームもまたプロジェクトごとにその時々に応じてチームを作って案件を進めていくことになりますので、その働き方は、却って「投資銀行以外の金融機関より共通性がある」と感じましたし、実際エージェントからもそのような趣旨でコンサルティングファームへの挑戦を進められました。また、外資系のコンサルティングファームであれば、「年収面でも数十%はアップが見込めた」とのことでした。(逆にいうと外資系でなければ待遇面での希望を満たすのは難しそうでした)

コンサルティングファームの年収についてはこちらを御覧ください。階級や日系・外資系に分けて詳細に説明しております。

コンサルタントの給与・年収は?

逆にコンサルティングファームから投資銀行へ転職というテーマもこちらの記事で解説をしました。

コンサルティングファームから投資銀行への転職


投資銀行で身についたコンサルティングファームで活かせるスキル

続いて投資銀行業からコンサルティングファームに転職する上で活かせるスキルについて紹介します。Bさんがこの後コンサルティングファームに転職する上でアピールし、実際に面接通過に寄与したスキルとして「次の3点をアピールしたことがポジティブな結果に寄与した」とのことでした。

資料作成スキル

一つ目は事務的なところで「資料作成スキル」でした。Bさんは20代後半での転職で、投資銀行でもコンサルティングファームでもまだまだ若手の部類です。投資銀行ではアナリスト〜アソシエイトクラスとのことでした。この年次ですと、パワーポイントでのピッチブック作成は重要な作業となります。限られた時間で高品質で顧客に伝えるべきことがまとめられた資料を日々大量に作成していきます。プロジェクトにもよりますが、日常的に膨大な資料作成が発生するのはコンサルティングファームでも同様で、「実際に入社後パワーポイントでの資料作成が毎日のように発生した」とのことでした。

問題解決能力

二つ目は思考回路にかかるところで「顧客課題を拾い上げ、解決策を考える能力」でした。もしかすると「よりシニアに上がっていくにつれ、この能力の要求度が上がっていくかもしれない」逆にいうと、Bさんの年齢では「そこまで突出した経験やエビデンスがなくとも、少なくとも選考は通った。ちょうどアソシエイトクラスに上がったところで、顧客と主体的に会話することが増えたタイミングだったのでよかった」とのことでした。

 

とはいえ、投資銀行業もコンサルティングファームもクライアントベースでのビジネスです。扱う領域は異なるとはいえ、クライアントと接する中で、「何がいまクライアントにとっての課題か」を、日々の会話やミーティングの中で引き出し、またそれを解決する方策を考えていくという作業が日常的に発生します。Bさんは後段の面接の項目で詳細にふれますが、いわゆるオリジネーション(案件発掘や案件に関する提案)もその業務範囲の大きなところでしたので、「顧客の課題意識やその解決方法について考えるのは常だった」とのことです。

 プロジェクトマネジメント能力

三つ目はプロジェクトベースでの仕事の仕方で、特にBさんは主担当案件も持ち始めていたので、「プロジェクトを進める、マネジメントする能力」についても活かせるスキルであり、かつアピールポイントになりました。どちらも案件が発生するとプロジェクトチームを組んで仕事をするのですが「年次的に完全なサブと、メイン担当先が混在しているような状況」で、一定程度自分ディールをマネジメントすることもあったそうです。このような働き方も異業種ながらコンサルティングファームと投資銀行業は親和性が高いといえました。

コンサルへの転職に

知識を凝縮!コンサルタントへの転職バイブル 


投資銀行からの転職と年齢

投資銀行業は冒頭紹介した通り人材流動性の高い業種なので、転職自体は全く珍しいことではありません。外資系はもちろんですが、日系でも頻繁に人が出入りします。

 

転職先は、プロダクトの場合は事例としては同業他社が多くなります。債券ならば債券、株ならば株、M&AならばM&Aと同じプロダクトの他社への転職というのが頻繁に見られます。また、相対的には株とM&Aは親和性が高く、ここは比較的双方を行き来する転職も見られます。M&A実行時に一定程度株式の取り扱いが伴うことがその親和性の高さの背景です。逆に債券はまさに別の債券ファイナンス部署に行く事例が、同業転職としては多いです。これはある程度どの年次でも見られる傾向ですが、30代後半〜になると圧倒的に同業転職が多くなります。

 

一方、若手、概ね30代前半ごろまでは、異業種への転職も見られます。ただし、投資銀行の給与水準と比較した時に、たとえ日系だとしても比肩する業界がかなり限定されるため、必然的に高待遇業種への転職例が多く見られます。

その中でコンサルティングファームは比較的事例としては多い印象です。行き先は戦略、総合とも見られますが、総合の場合は、これもまた待遇面からの問題でアクセンチュア、デロイトなど外資系のコンサルティングファームが主になります。

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その他では、金融機関のバイサイド(運用をする会社や部門、アセットマネジメントや生損保の運用部門など)、銀行の投資銀行に近い部門(M&Aなど)、M&Aブティックなどが比較的選択されることが多いですが、「メインストリーム」というほどのジャンルはありません。

 

また、RMの場合は、転職先としては選択肢が広がります。「潰しがきく」といえばそうかもしれませんが、同業他社からの「引き」は相対的にはプロダクトの方が強いことが多く、どちらが転職しやすいかは一概には言えません。こちらも同業他社への転職はさまざまな年次で見られますが、プロダクトと比較すると事例としては少ないように見えます。

 

逆にRMの場合は異業種転職が多くなります。半々か、「投資銀行以外の金融機関」を異業種とカウントすると、異業種の方が多いくらいかもしれません。まず事業会社への転職がプロダクトと比較すると圧倒的に多いです。これはクライアントとのリレーションの中で引き抜かれる形で転職するパターンがあるためです。

 

あとはプロダクト同様コンサルティングファームや金融機関のバイサイド、M&Aブティックなどが異業種での転職では見られます。ただ正式な統計値があるわけではないので、あくまで印象値になりますが、RMの場合は異業種であれば事業会社への転職が多いように見受けられます。Bさんが知っている人の中でも「事業法人部からクライアントのつてを使って、ベンチャーのCXOに転職した先輩」がいたそうです。

 

面接において問われた質問内容

続いては、コンサルティングファームで問われた質問について、Bさんの事例を元にいくつか紹介します。また、その時の回答内容についても簡単にまとめました。

転職理由 

なぜ投資銀行からコンサルティングファームへの転職を考えているか

どのファームを、これは大抵自己紹介のあとに聞かれることが多い質問でした。異業種の転職となるため、当然面接官としては動機を確認する必要があるというところでしょう。回答としては、概ね以下の点をまとめて回答していたそうです。

 

  • クライアントに対する貢献の高さを見出せなかった
  • 他のプロダクトへの転職は敷居が高く異業種転職と難易度が変わらない
  • コンサルティングファームは「クライアントの問題を解決する」点、クライアントへの貢献度の高さは投資銀行より高い
  • また、プロジェクトベースで働く働き方が投資銀行と似通っており、異業種の中ではスキルセットがマッチしていた

 

これはほぼBさんが感じていたことを正直に伝えいたそうですが、面接官からはある程度納得感を得られていたそうです。

 

コンサルタントとして活かせるスキル

投資銀行からコンサルティングファームに転職する上でどのようなスキルをファームのビジネスに活かせるか

これも概ねどのファームでも問われることでしたが、ここではさきほど紹介した「投資銀行からコンサルティングファームに転職する際に活かせるスキル」を主に説明したそうです。つまり、以下の3点となります。

 

  • 高速かつ高品質な資料作成スキル
  • 顧客課題を拾い上げ、解決策を考える能力
  • プロジェクトを進める、マネジメントする能力

 

初期回答としてはこれで問題なさそうでしたが、選考が進んでくると、以下のような追加質問が飛んでくることがありました。

業務経験

具体的にプロジェクトの中でBさんはどのような役割を果たしていたか

主に上記回答の3点目を補完する内容を求めている質問でした。これについてBさんは下記のポイントにまとめて回答していました。

 

  • 投資家・発行体(=クライアント)のトレードオフ関係を認識の上、クライアントと交渉しながら発行を進めていくこと
  • 有価証券発行のタイミングが遅延することのないようチームメンバーを活用しながらディールを進めた
  • スムーズに販売が進捗するようベストなディール運営を常に提案、クライアントと交渉した

 

いずれもやや専門的な話なりますので、少し補足します。まず、Bさんのファイナンス系のプロダクト部署は、クライアントが発行体となる有価証券を発行する部署でしたので、当然有価証券を購入する「投資家」がいます。両者は買い手・売り手の関係性となりますので、発行体は「高い値段で発行したい」、投資家は「安く購入したい」という状況です。Bさんはこの状況を認識しながら「しっかり販売できる、しかし高い」ギリギリの値段に決まるようクライアントと交渉していくことになります。

 

つづいて、チームメンバーですが、ディールにおける関係者として、クライアントの他に社内の投資家需要予測を行う部門、RM、有価証券発行が問題ないか審査する部門など多数の関係者でディールのプロジェクトメンバーは構成されますのでBさんはこれらチームをマネジメントしながらディールを進めることになります。最後に、ディール中も状況はかわるので、オリジネーション時点とは異なる対応が必要となる場合は、状況に応じてディール中にクライアントに提案・交渉する必要があることもしばしばありました。

 

これらの能力は「少なくとも内定をもらったファームでは、この交渉力や調整能力がコンサルタントとしてもある程度活かせるスキルだと受け取られたと思われる」とBさんは話していました。

 

コンサルティングファームへ転職後の業務内容の違い

最後にBさんの転職前後の業務内容の変化について説明します。異業種なので、「はっきり言ってほとんど全て違う」というのが正直なところなので、「特に感じたところ」を中心にまとめました。

 

まず、クライアントとの関わりの多さです。Bさんの投資銀行でも先に書いた通りディール中もそれ以外も頻繁にコミュニケーションを進めていきながら仕事を進めていきますが、「コミュニケーションを取り、対応する密度がコンサルティングファームでは圧倒的に濃い」ということでした。投資銀行はあくまで、「有価証券の発行」が収入源であり、収益は発行手数料ベースになりますので、ディール運営や普段のコミュニケーションはあくまで「案件獲得やスムーズな発行に向けたサービスや営業活動の一般」です。それらの行動自体は後続のビジネスには寄与しますが、その時点では収益は発生しません。

 

しかし、コンサルティングファームでは「課題をヒアリングすることも、解決策をクライアントと一緒に打ち合わせしながら構築することも、最終的に解決策を実行する」こともそれ自体が「商品」です。クライアントから見ればミーティングや資料作成、提案、その他コミュニケーションを取っている全ての時間に対してフィーが発生しています。従って、必然的に、クライアントとの折衝における密度が違ってくるのです。

 

また、資料の方向性に大きな隔たりを感じたとのことです。コンサルティングファームの場合はプロジェクトにもよりますが、Bさんの場合は「両者ともパワーポイントを使うのが基本だった」とのことですが、まず投資銀行の資料は「ページあたりの情報量が多く、かつ営業資料としての性質が強いため派手」な傾向にあり、使用する色、図、グラフいずれも豊富でした。またファイナライズまでの期間が相対的に「長い」傾向がありました。一方コンサルティングファームの資料はいわゆる「1スライド1メッセージ」がかなり厳格に守られている印象で、「シンプルに見やすく」が基本でした。また、納品までの期間が当日〜翌日ということが多く、短いことが多いとのことでした。

 

最後に「チームメンバー構成の柔軟性が圧倒的に高い」ことでした。投資銀行業でも適宜ディールが始まるとプロジェクトメンバーを構成しますが、「関わる部署はある程度決まっているので、それぞれの部署内で多少のメンバー選択がある程度で、チーム構成は大きく変わらない」とのことでした。一方、コンサルティングファームはプロジェクトの状況や進捗次第によりその時どきで必要な人材がメンバーによばれますので頻繁にチームは変わっていきます。どの部署からメンバーが招聘されるのか、どれくらいの規模のメンバーになるのかなど、アメーバのようにその時々で形を変えていくのが「コンサルティングファームのプロジェクトチーム」となります。

 

コンサルティングファームへおすすめの転職方法 

1.必須!リネアコンサルティングへ相談

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2. リクルートエージェント 、Dodaマイナビエージェント パソナキャリアに登録し求人を見る 

戦略ファームではなく総合系にいる場合、広くポジションを見てみるとよいでしょう。

3.『BIZREACH(ビズリーチ)』で会うエージェントを選び質の高いエージェントと会う

ビズリーチではポストコンサルの転職に強いエージェントと多く出会うことが出来ますので戦略系にも総合系にもポストコンサルの転職には特におすすめです。今すぐ転職を考えていない場合でも登録し、情報収集をしておくことで実際に転職する際にも焦らず転職活動が出来ます。

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4. 積極採用をしているベイカレントコンサルティングに応募

このメディアを対象とし、特別にマネージングディレクター直結応募ルートを用意いただけました。これは現在積極採用をベイカレントが進めているから出来ること非常に稀な機会です。未経験用の記事ですが、他ファームからの移籍もベイカレントコンサルティングでは歓迎しています。

特別採用ルートを設置!ベイカレント・コンサルティングが未経験者を積極採用

コンサルティングファームへの転職におすすめの転職エージェントと使い方

コンサルティングファームへ転職する場合、もちろん直接企業に応募することは可能です。人材採用に積極的な企業が多いですから、大抵のコンサルファームは常時人を募集しています。また、転職サイトから自ら応募することも可能です。同様に一般的なサイトでもコンサルファームの求人が掲載されていることは多いですし、ハイクラス向けの転職サイトであればなおさらです。

 

しかし、ここでお勧めしたいのは転職エージェントを利用したコンサルへの転職です。もし内定期待値を上げたい、少しでも自分の志望度の高いファームに行きたいと思うのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。

 

コンサルティングファームへの転職時、転職エージェントを敢えて使わないメリットはあまりありません!

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転職エージェントの利用をおすすめする理由

自分に自信がない人は言うまでもありませんが、たとえ自分の能力やこれまでの経歴に自身がある人でも、転職エージェントを利用することをおすすめします。転職エージェントは志望者側としてはほとんどの場合は無料です。(有料のものもありますが、無料のもので充分だと考えています)従って、転職エージェントを利用する上では、基本的にデメリットはなく、基本的にメリットばかりとなります。

 

転職エージェントを利用するメリットは大きく以下の通りとなります。

  • 転職希望者にマッチしたコンサル案件を見つけてくれる
  • 選考書類作成や面接準備のサポートを受けられる
  • 転職エージェント側からも希望者を売り込んでくれる
  • 内定獲得後は年収交渉もしてもらえる

自分に合ったコンサルティングファームとチームが分かる 

まず転職希望者に合ったコンサルティングファームを選んでもらえる、と言う点ですが、コンサルファームはほとんどの場合部門別採用を行なっていますので、「どのファームに転職するか」に加えて「どのチーム・セクションに転職するか」が重要になってきます。

これらが転職希望者のスキルや志向とマッチしていない場合は、途端に内定獲得は難しくなります。エージェントを介在させることでフラットな立場で転職希望者の特性を分析し、それぞれにマッチした転職案件を紹介してもらえるので、入り口から内定獲得の期待値が上昇します。

特に未経験の方がコンサルティング業界へ行こうという場合に自分ならどのファームに内定するのかを見極めることは困難です。無駄な応募、疲弊を避けるためにもエージェントを活用したほうがよいです。

面接・選考のサポートを受けることが出来る

続いて、倍率が高いコンサルティング業界では選考中のサポートも大事なファクターです。まず直接的なサポートとして、書類や面接準備のサポートがあります。コンサルティングファームにおいては論理性が強く求められるので、選考書類がしっかりしていないとたちまち落とされてしまいます。筋の通った、そして説得力のある選考書類をエージェントと一緒に準備して行くことで選考通過率があがります。場合によっては英語のレジュメが必要な場合もあり、これもまたエージェントがしっかりサポートしてくれます。

 

また、面接についてもしっかりと練習してもらえます。普通の形式の面接も当然重要なのですが、コンサルファーム特有の面接として「ケース面接」があります。これは一定の過程を置いて現状分析をしたり、課題解決の方法を考えて、面接官の前で発表やプレゼンを行うものですが、コンサルファーム特有の選考方法になるので、慣れていないとなかなかうまくいきません。転職エージェントとしっかり対策を練り、例題を準備することで万全の体制で臨むことができます。

企業との交渉を代行してくれる

また、対企業との交渉ごとである「間接的なサポート」ですが、実は転職エージェントは希望者を通すために、綿密に選考を受ける企業と交渉を進めております。内定獲得はエージェントの収入にもなるので、できるだけ落とさないよう本気で交渉してくれるのです。また、年収交渉も同様で、大抵の場合エージェントのフィーは転職者の年収に応じて決められますので、年収が上がればフィーも上がることになります。従って、内定獲得後の年収交渉についても、エージェントはしっかりと行なってくれるので、より高い年収で入社できる可能性が高くなります。

 

このように、転職エージェントはコンサル転職希望者の内定のために直接的・間接的にさまざまなサポートを行ってくれます。さらに多くのエージェントは無料で登録することができるので、特段のデメリットはありません。(万が一エージェントと合わないと思ったら登録だけして利用しなければいいだけです)したがってまずは転職エージェントを利用した活動をおすすめします。

 

どのような転職エージェントを利用すべきか

続いて転職エージェント選びのポイントについて説明しますが、転職エージェントには非常に大まかに分けて二つのタイプがあります。

  • 総合型:あらゆる業界の転職に対応している。大手に比較的多い
  • 特化型:業界・年収クラス・職種など何かしらの領域に特化している。中小規模のエージェントが多い

総合型のエージェント 

総合型というのは満遍なくさまざまな業界に対応可能なエージェントで、多くの場合各業界・職種に精通したエージェントがいます。従って多数のエージェントを雇う必要があるので、総合型の代表格はリクルートエージェント 、Dodaマイナビエージェント パソナキャリアの4社です。

 

特化型のエージェント

一方、特化型というのは、業種・職種などにおいて何かしらに特化して、その領域の転職だけを重点的に扱っているエージェントです。特定の業界に詳しいエージェントがいれば大丈夫なので、比較的中小規模のエージェントが多いです。また、業界・職種以外に、年収のクラス(高年収特化など)や年齢層(シニア特化など)といった特化型エージェントも存在します。

タイプ別エージェントの活用方法

既に明確にコンサルティング業界に絞り転職活用をしたい場合や上位ファームに限定した転職活動の場合は特化型エージェントを活用するとよいでしょう。

そしてコンサルと言っても小型のファームを含めるとそれこそ大量にファームは存在します。有名ファーム以外も見たい方、ベンチャー系もよいと思う方は総合型のエージェントでまず情報収集を行うとよいでしょう。

 

有名ファームへの内定を狙うという一点においては、間違いなくコンサルファームに精通したエージェントから受けた方がより効率的、効果的です。ケース面接の練習は、ケース面接を熟知した人から受けた方がうまくいくのはいうまでもありません。総合系エージェントにも何人かはコンサルファームに詳しいエージェントがいると思われますが、全社を上げてコンサル業界に特化しているエージェントにはかないようもありません。

 

また、総合型の転職エージェントは多くの場合若手・中位年収の案件を多く扱っています。年齢層はともかく、コンサルファーム希望の方は、基本的に年収水準が高くなるのが一般的です。従って、年収クラスとしても高い年収水準を見込む場合は、総合型では対応出来ないケースも多いです。

 

評判のよいおすすめの転職エージェント

さて、前章で説明した通り、有名コンサルティングファームへの転職を目指す場合は、コンサルファームに特化した転職エージェントを利用するのが近道です。

 

幸いなことに、コンサルティングファームは特殊性が高く、総合エージェントでは扱いきれないことが多いのか、「コンサルティングファームに特化した転職エージェント」は都内では数多くあります。従って「多いのはいいけど、どの転職エージェントを選べばいいのかわからない」という方も多いです。

 

この章では、おすすめの転職エージェントについて3つ紹介します。前章のとおりおすすめしたいのはコンサルファーム特化型のエージェントですので、3つ全てがコンサルファーム特化型です。また、いずれも規模は大きくなく、ひょっとするとここで初めて名前を見るという方も多いでしょうが、コンサルティングファームの転職においてはエージェントの規模はあまり問題ではありません。

 

リネアコンサルティング

PwCの人事を経験されエージェントとして独立した大森さんが率いる転職エージェントです。特に総合系のファームへの転職支援を強みとしており、アクセンチュア、PwC、デロイト、クニエなど多数のファームへの転職支援実績があります。

リクルートやビズリーチからトップエージェントとして表彰実績も多数あります。

本メディアとしては総合系のファームへの転職を検討するなら間違いなくリネアコンサルティング、と推奨しています。オフィスは有楽町にあります。

以下のインタビュー記事を読み相談フォームからの応募をしてみて下さい。

総合系コンサルティングファームに強い転職エージェント リネアコンサルティング・大森 崇氏

エグゼクティブリンク

ハイクラスのコンサルファーム案件に特化しています。日本のトップクラスのコンサルファームと外資系コンサルファームを主要領域としておりますが、戦略コンサルファームの案件は限定的で、PwC、アクセンチュアなどの「総合系」や「Big4」といったコンサルファームには強みを持っています。エグゼクティブリンク自身は小規模ですが、DODAなどと提携しているので、登録した上でコンサル志望としているとしばしば案内が来ます。もちろん自らエグゼクティブリンクのサイトに訪れて登録することも可能です。

 

志望者のサポートを非常にしっかりやってくれるエージェントといえます。書類の書き方から面接練習、適切な答え方、また選考が進むとケース面接の例題共有や面接練習なども実施してくれます。頻繁に面談を開いてくれるところも心強く、こちらが強く希望しなくとも、各面接の度くらいの頻度で面談を実施し、次の選考に向けた準備をしてくれます。

 

綿密なサポートがとても力になるので、例えば未経験者からのコンサルファーム転職には非常におすすめです。未経験からでもエージェントと一緒に、これまでの経験やスキルを棚卸しして、コンサルファームの面接で受かるための答え方を指南してくれます。

 

一方、先にも書いた通り、戦略案件にはあまり強いとは言えず、よほどスキルセットがマッチした人材でないかぎり、戦略案件をオファーしてくれることは多くありません。

コンコードエグゼクティブ

業界有数のトップファームへの転職支援実績と誠実な態度が有名な転職エージェントです。代表の渡辺さんは一橋大学卒、元三和総研という経歴の持ち主です。

渡辺さん以外にもBCG、アビームコンサルティング、デロイトトーマツコンサルティング、ブーズ・アンド・カンパニー(現在のStrategy&,PwCグループ)での業務経験を持つキャリアコンサルタントなどが在籍しており、コンサルティング業界について上辺だけでない理解の元にキャリアのアドバイスを貰えます。

人材業界においても評判の高い転職エージェントの一つです。面接・選考についての支援にも力を入れていることで有名です。場所は大手町のフィナンシャルシティです。

ムービン

続いては逆に「戦略コンサルファーム」に特化したエージェントです。ここに行くと「コンサルファームを受ける場合は戦略コンサルファームを第一志望とすること」を推奨してきます。戦略コンサルファームがもっとも良いという前提でサポートされることが多いです。

 代表の神川氏は早稲田大学卒、元BGCのコンサルタントでしたのでコンサルティング業界への深い知見と各ファームと強いリレーションがあります。

こちらのエージェントは戦略コンサルファームを強く希望する場合はおすすめです。戦略コンサルファームで必要な、ロジカルな面接の受けた方や、ケースの準備など、すべて戦略コンサルファームをイメージして実施されます。要求レベルは高いですが、意欲高く相談すれば、マッキンゼー、ボスコンなどトップティアクラスの外資系コンサルファームでの内定獲得も夢ではありません。戦略コンサルファームが求めるスキルセットを元に、どのように準備をし、自分のスキルを整理すればよいかを面談で丁寧に教えてくれますし、面接練習などもしっかりと対応してくれます。

 

一方で、そもそも戦略コンサルファームを第一志望としていない場合は別のエージェントを利用した方がいいと言えます。こちらは「戦略が一番難関なので、戦略が受かるならば他も受かる」というスタンスです。確かに優秀であればそうなのかもしれないですが、もちろん本当はそんな単純なことではありません。総合コンサルファームを目指すなら、別のコンサル特化型のエージェント 、例えばこちらで紹介しているほかの二つのエージェントを利用する方が得策と言えます。

ちなみにムービン自体の給与水準の高さを売りにしているエージェントでして、エージェントも自分に自信のある方、アグレッシブな方が多めという印象でした。 

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングはコンサル特化型の転職エージェントです。こちらのコンサルファーム特化型の転職エージェントは、3つの中でもっとも全方位に対応可能なエージェントとなっております。また、コンサルファーム内のコネクションも強く、ファームの内情をよく理解しております。

 

従って入社した「あと」ことも考えて転職先を選ぶことができますし、入社後に参画するチームも含めて転職活動を進めることができます。コンサルファームに入ると感じるのは、「内定を取ったあと如何にプロジェクトにアサインされるか」が意外に重要です。同じファームでもプロジェクトチームにより内情は全く異なることがしばしばあるからです。アクシスコンサルティングはその点をとてもよく理解しています。

 

一方で、内定獲得に向けた交渉力や「選考を進むための」テクニック面のアドバイスはもう一つというところで「エージェントに足りないところ、自信がないところを補ってもらう」ことを期待している場合には不向きです。一方で能力に自信があり、内定後のビジョンまで考えて応募する方には、アクシスコンサルティングは向いていると言えます。

相談はこちらのリンクから可能です>>アクシスコンサルティング

自分に合ったエージェントをビズリーチで探す

自分に合ったエージェントがどこか分からない、まだ直接面談するほどは転職意欲がある・もしくは緊急性が無い方は『BIZREACH(ビズリーチ)』をまず使ってみることをおすすめします。

ビズリーチは自分の経歴と希望条件を登録するとエージェントや企業から具体的な求人案件とともに直接スカウトが届きます。自分が思ってもみないスカウトに巡り合うことも多く、年収500万円以上の転職をするのであればまず登録すべきサービスです。

まとめ

今回は転職エージェントを活用したコンサルファームへの転職活動のすすめをまとめました。コンサルファームへの転職はレベルが高いですし、特殊性が高いので、基本的には転職エージェントを活用した形での応募をおすすめします。

また、せっかく転職エージェントを利用するのであれば、ここで紹介したような「コンサルファーム特化型」のエージェント利用をおすすめするところです。

ここで紹介した3つのエージェントはそれぞれ特色がありますが、どれもコンサルファーム業界を熟知したエージェントです。

 

またいずれも転職希望者側は無料ですので、何も利用しないくらいなら、絶対にどれか一つには相談することをおすすめします。転職エージェントをうまく活用して、効率よく転職活動をするとともに、自分の志望するファームに転職できるよう、全力をつくしましょう。

ベイカレントコンサルティング シニアマネージャーに聞くベイカレントを選ぶ理由

こんにちは、ベイカレントコンサルティングインタビュー第二弾です。

今回は前回のマネージングディレクターの宮崎氏に続き、シニアマネージャーの古元直洋氏にインタビューをさせていただきました。

特別採用ルートを設置!ベイカレントコンサルティングが未経験者を積極採用

 

 

 

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古元氏

ベイカレントコンサルティングに転職した理由

--簡単なキャリアを教えて下さい

 

新卒で大手損保に入社し、その後大手インターネットで8年、外資系コンサルティングファームの戦略グループや総合ファームのM&Aコンサル部門を経てベイカレントに参画し今に至ります。コンサルティング業界には合計8年程いますね。

 

--外資系コンサルの戦略グループから、M&Aコンサルティングへの転職理由をお教え頂けますでしょうか

 

何かに特化した専門性を身に着けたいと考えておりました。今では過去に居た外資系ファームもM&A専門チームがありますが、当時はありませんでしたので特化したチームを持っているファームに転職しました。

 

--ベイカレントに転職されたのは何故でしょうか

 

勢いのあるベンチャー気質な会社に行きたいと思っておりました。当時コンサルティング業界を見渡し、最も勢いがある会社がベイカレントコンサルティングでした。ベイカレントコンサルティングに転職したのが2017年6月のことですね。

今が入社して2年弱程になります。

 

--保険に注力されているということですが、それは最初に入社した企業での経験があることが理由なのでしょうか

 

それもそうなのですが、外資系ファームの戦略グループにいたときに保険業界に対しコンサルティングをしていた経験が長かったことが理由ですね。

現在は保険ではなく通信業界の会社に対して法人営業の戦略・企画・実行支援のプロジェクトを行っております。クライアントと共に現場に入り込み改革をしていくというプロジェクトですね。これは偶然なのですが、法人営業の対象が保険業界となっているので今までの経験も活かせていますね。

 実行に重きを置くベイカレントコンサルティングの社風

--ベイカレントコンサルティングはITが強いという印象がありますが、保険業界に対するコンサルティングでもその強みは活きるのでしょうか

 

はい、勿論です。金融ということでITは極めて重要ですし、今は「インシュアテック」(保険業界において新技術を活用したビジネス)も盛り上がってきていますよね。

 

--改めて、ベイカレントコンサルティングの特徴はどのような点でしょうか

 

上流工程の戦略立案から、ITまで一気通貫でサービス提供できることと、

そして、やはりハンズオン・伴走型で実行支援出来るという点だと思います。絵に書いた餅ではなく、あるべき姿を捉えながらも実際に実行出来る内容にしている点ですね。これが他のファームと比較して、差となっていますしクライアントからも評価されている点だと思います。

 

実行に重きを置く社風のファーム、新しいコンセプトを創造することに重きを置く社風のファームなどファームごとに特徴があります。自分に合った社風の会社を選ぶとよいでしょう。

 

--具体的なアウトプットとしてはどのような違いになるのでしょう

 

アウトプットとなる計画自体がクライアント自身、納得して進められるものになっているという点だと思います。

ベイカレントコンサルティングで働く魅力とは

 

--ベイカレントコンサルティングで働く魅力はどのような点がありますでしょうか

 

先程話しました、「実行」を重視し、クライアントと一体になって仕事を進めることが出来るというカルチャーはまず魅力として挙げられます。

他にも、最近東証一部には上場しましたがベンチャーという雰囲気があり社内からの提案も妥当性があれば柔軟に聞く風土はあります。

またワンプール制となっているため幅広い業界やファンクションに携わることが出来るという点も魅力ですよね。

 

 

--8年間コンサルティングを経験されて、このコンサルタントとして働く魅力はなんだとおもいますか?

 

コンサルティングはハードな面、ソフトな面共に求められる総合格闘技と捉えています。

ハードは思考力、可視化などのスキル、ソフトはお客さんをグリップするコミュニケーション力です。

私が以前、仲の良いクライアントから「どんなに正しくても嫌われたら終わり」ということを言われたことがありました。その通りだと思います。

コンサルタントにはハードスキル以外にも顧客に意見を聞き入れてもらうための高度なコミュニケーション力求められます。

 

両方の力を使いながら顧客と共に改革を進めていくということがコンサルタントとして働く魅力だと考えています。このようなスキルを持ち合わせた人、クライアントと共に改革を進めることにやりがいを感じることが出来る人はベイカレントコンサルティングに向いていると思います。

 

--採用したい人物像はどのような人でしょうか

 

「クライアントのために」というモチベーションを起点に仕事が出来る人であることを重視しています。クライアントを好きになれることも一つの能力だと思っています。

完成度の高いアウトプットを作れるか否かという点にこのモチベーションは大きな影響が出ると思います。

 

--逆にコンサルタントに向いていない人はどのような人でしょうか

 

一人で能動的に動けないと難しいと思います。プロジェクト以外でも社内での様々なチャンスも掴みにくいのではと思います。

 

--面接ではどのようにそれを見極めるのでしょうか

 

業務経験を聞くと、相手のためを思って仕事をしているか、相手をグリップして仕事が進めることが出来ているか否かが分かります。これはコンサルティング以外の業務経験を聞いてもその人の仕事に対するスタンスは分かりますね。

 

--ベイカレントコンサルティングから転職する人はどのような方が多いのでしょうか

 

他のコンサルティング会社に行く人、起業したりする人、事業会社と多岐にわたります。

 

--古元さんのキャリアビジョンを教えて下さい

 

社内のキャリアとしては様々なクライアントにサーブするというより、今のクライアントをより幅広い領域で、深く継続的に支援していきたいと考えています。

 

--もしもいずれベイカレントコンサルティングを辞めるとしたら何がしたいですか(笑)?

 

今後も長く当社でキャリアを積んで行きたいので辞めることは考えていません。

ただ、もし仮にそのようなことがあった場合は、将来的にはプロサッカークラブの経営者になりたいと思っています(笑)。

プライベートでは現在も息子のサッカーチームのコーチをしています。

 

--ありがとうございました!

ベイカレントコンサルティングへの特別エントリーフォーム

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スモールビジネスを2か月で売却して360万円稼いだ話

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こんにちは、シャイニング丸の内です。今回は付き合いの長いCraftman(クラフトマン)から記事を投稿頂きました。タイトル通り、「スモールビジネスを2か月でExitして360万円稼いだ方法」をお伝えさせていただきたいと思います。以下、Craftmanからの投稿コンテンツです

自分(Craftman)は何回か転職をしており、その最中にいわゆる2~3か月の「休暇期間」がありました。その際に「せっかくだからビジネスを作ってみよう」と考え、独自でスモールビジネスを立ち上げ、次の職場に転職をする前に360万円で売却をさせていただきました。これは大きく運も左右している部分もありますが、


・ビジネスの市場で流れているトレンド

・その中の課題の定義

・課題を「時間をかけないで」解決するソリューションの想起

・ソリューションを求めているクライアントへのアプローチ


を考え抜いて、実行した結果だと考えています。


昨今、副業や複業という言葉が広まっています。余っている時間(労働力)を売る、それ以外にも最近はブログなどのコンテンツを作りアフィリエイトで稼ぐ等の色々な方法がありますが、それ以外にもビジネススキームやソリューション等も副業・複業となり、かつ、それ自体が商品となって売却できるものであるということを知っておいていただきたいと考えています。


ちなみに自分自身が作ったビジネスは過去のキャリアなどにも関わりますが、大きなカテゴリーでは未経験の業界です。その中でどのようにビジネスをつくり、売却に至ったのかまで赤裸々にお伝えさせていただこうと思います。本記事を読んでいただくことで、このビジネス自体は売却まで全く同じようにというわけにはいきませんが、同様のスモールビジネスを作ることは可能です。


副業・複業としてのスモールビジネスは再現性があることから「記事として展開すべきだろうか」と悩みました。ただ、自分自身は既に事業自体を売却しておりますし、本記事の内容を受けて読んでいただいた方にスモールビジネスを構築し、「自分でもビジネスを作れる」「ビジネスを作るってそんなに難しいものではないな」と実感してもらえたら、と思い、展開することにしました。

 

本記事の価格

 

値段設定は2,980円。少し高めに感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、スモールビジネスを構築する際、2か月という短期間ではあるものの、何度も課題にぶつかりました。本記事を読むことでその悩みの解決が早まり、最終的に売却、もしくは売却に至らなくても一定の収益が見込めるのであれば、比較的リーズナブルな価格帯ではないでしょうか。

 

丸の内コメント:

私自身、金を出して買うべき情報は「専門家が注意深く、論理性を議論し書いた専門書(ビジネス関連書では5,000円程度は普通」もしくは「最新かつ具体的な実行論・数字が記載された方法」だと考えており、かなりの金額を費やしております。

後者について、金儲けのノウハウを公開される例は稀であるためブログやアフィリエイトの具体的な情報が入手出来る場合は積極的に買っています。今回の記事は後者に当ります。

自分が年間かなりの時間を費やす、もしくは費やそうと考えている場合、1%でも時間あたりの効果が上がれば5,000円程度となっても大変安いものです。本記事はスモールビジネスを作り360万円を短期間で手に入れた当人が具体的な情報を書いており十分な価値があると考えたため発売することとなりました。

 

本記事の対象者


・自分でスモールビジネスをしてみたいが、どういう事例があるのか見つけられない人
・一瞬でもいいので、自分のビジネスをつくり、売却までやってみたい人

色々な書籍や著名人から「スモールビジネスを作ることの重要性」については語られています。しかしながら事例を赤裸々に語ること、そして、スモールビジネスの売却などは世の中でかなりの件数行われているのですが、契約などの関係でその詳細まで語られているものはごくわずかです。

本記事が皆様の副業・複業へ踏み出す参考情報となれば幸いです。

 

 

note.mu

スタートアップへの転職に強いエージェント、エックスエージェント飯盛社長に相談

本日は自らスタートアップの創業・経営経験もあり、現在はスタートアップ・ベンチャーに強みを持った転職エージェント「エックスエージェント」代表の飯盛崇さんにインタビューをさせていただきました。

スタートアップ・ベンチャーの職場は自ら仕事を作り、市場を切り開いていく大変魅力的な職場です。大企業でありがちな社内調整に追われる、意思決定プロセスに不満、身につくスキルが社内でしか使えない、という世界とは無縁です。

同時に情報があまり外に出ない分、ストックオプションや労働環境、将来性に関する誤解が非常に多く存在すると感じています。

こちらの記事を読み、スタートアップ・ベンチャーへの転職のリアルを感じて頂き、下部につけているフォームから是非飯盛さんに相談を申し込んで頂ければと思います。

メディアだけ派手に出ているが実態の伴わないベンチャーなど、業界人しか知らない話しを多く聞くことが出来ます。

 

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飯盛さん

 

エックスエージェントではスタートアップに特化した転職支援を行う

--面談に来て欲しい人物像、こういう人達だったら飯盛さんがキャリアのお手伝いを出来るというのはどんな方なのでしょうか?

 

まず1つはスタートアップ・ベンチャー企業に興味があることです。

例えば大企業で3年なり5年なり働いてみたけれども、意思決定に工数と時間がかかり、自分がやりたいことに挑戦出来ないというフラストレーションを抱えている方などですね。

 

もしくは新しい事業、新しいサービス生み出すことに興味がある方も対象になります。少なくとも与えられた仕事を黙々とやるということではなく、主体的に自分から考えて動ける、動きたいという人であれば様々なチャンスをご提供出来ます。

 

--年齢はどのくらいでしょうか?例えば大企業で十数年やってからベンチャーとの働き方のギャップがあるとか。

 

レイヤーでいうとCXOクラス(役員)から担当クラスまで対応しています。年齢について幅はありますが、数が最も多いのは30前後です。5~10年程経験していて業務ノウハウと少しマネジメントの経験もがある方が最もベンチャー・スタートアップからの需要が高いです。

 

--その人達がキャリアに対して抱えている悩みは、先ほど大企業所属だと物事が進むのが遅いとか意思決定プロセスが良くわからないとかあると思うんですけど、他にどんな悩みを抱えている例が多いのでしょうか?

 

スキルアップ出来ていない、他社で活かせるスキルが身につかないという不満もよく聞きます。

社内調整が企画している時間よりも遥かに長く、決められた形の中でそこを通すためのネゴシエーションや社内でしか通用しないスキルをずっと永遠に繰り返していることを課題に感じられている方は多いですね。

ポストコンサルのキャリアとしてのスタートアップ

--ポストコンサルの方も面談されることはありますか?周囲のポストコンサルがベンチャーだらけです。コンサルティングをしていると自分で経営をしたい気持ちが湧き上がるので少人数のスタートアップに経営への参画という意味ではフィットがあるのではないでしょうか。

 

確かに。

スタートアップが始まったタイミングは業務のプロセスも明確ではなく何もありません。だからこそ、業務プロセスを定義し、それをうまく回せるように仕組み化して欲しいというニーズがあった時に、コンサルの方はスキルがフィットすると思います。

 

--ご存知の方で、コンサルからベンチャーに行ってご活躍されている方はどのような方がいらっしゃるのでしょうか?

 

沢山いますね。金融のシステム系では元アクセンチュアでITコンサルをしていた方など多いですよ。

他にも、それこそ私が6年ぐらい経営していた会社のCTOも元々ベイカレントコンサルティングにいた人間でした。

 

ベンチャーでは新しい問題が常に発生します。そうすると自分の専門領域外でも問題解決を迅速に出来るスキルが重要なのですが、まさにそのスキルはコンサルタントが一番持っているものではないでしょうか。

基本的には対応の幅が広くドキュメンテーションも正確性が高いのでコンサルからベンチャーというのはフィットが高いと思います。

スタートアップ転職の注意点

--逆に大企業からベンチャーに行く、コンサルからベンチャーに行く際に注意すべきことは何でしょうか

 

コンサルの方はスキルセットや能力可視化しやすいのですが、大企業の場合、会社の中で与えられた役割をうまく回すことに注力してしまいがちです。ベンチャーで求められる自分から仕事を作ってく、課題を提示してそれに対して組織・リソースを当てていくということに関して、出来ていない場合も多く見受けられます。

 

ベンチャーに入ると大海原にいきなり放り出されても自分でやり方見つけて作っていく必要があります。そもそも自分が何を出来るのかを把握する必要もありますね。

そして自分が出来ることを言語化して伝えていくことに課題を持っている方は多くいらっしゃいます。

 

--それは克服出来るものでしょうか。

 

個人差はあるかと思いますが、35歳を超えてきている方だと凝り固まっていてしまう場合が多いですね。逆に意思がなくてもパフォーマンスを出せることを強みにしている方もおりますが、基本的に自分の意思を持ち、仕事を推進していくことが求められますので固まってしまう前に転職することをおすすめえします。

 

--やはり30前後ぐらいまでが適齢期でしょうか

 

そう思いますね。もしくは本当にハイスキルでCFOやれるぐらいのファイナンスやアカウンティングのスキルがあれば別だと思うんですが、よほど尖ったものがない限りは30前後ぐらいが移るタイミングとしては良いと思います。

 自分の中に芯がある人は環境によってパフォーマンスがぶれない

--先ほどCXOから担当者までという話があったんですけれども、担当者レベルでいく場合はどのようなキャリアの人が適しているのでしょうか

 

担当レベルでいくのであれば第二新卒でも問題なく活躍できると思います。

それまでの経験は様々です。例えば私のお客さんは元々市役所で働いていて顧客担当窓口をやっていて、ものすごくホスピタリティがある人でした。ただ親の介護があるので転勤しなければいけなくて東京に来る必要がありました。

話をしているうちに、この人金融の知識があってすごく勉強もするし顧客対応もしっかりしているからCSカスタマーサポートのポジションだったらフィットするかと思って紹介し、結局そこのCSに27歳の時に入って今5年ぐらい活躍している方もいらっしゃいます。

営業の方であれば何かを売った経験があり、ある程度の実績を残している方であれば幅広いチャンスがあります。

 

--市役所とベンチャーは働き方にすごくギャップがあるのかと思いますが、問題はなかったのでしょうか

 

組織文化とかは全然違いますが、その人が良かったのは顧客に向き合う姿勢。コミットメントがすごく強い方だったんです。外部環境が変わっても彼の芯になる部分が変わらなかったので、結局お客さんに向き合って対応するホスピタリティとか誠実さみたいな所は変わりませんでした。

自分が大事にしているものがあって、それを実現するためにあくまで転職は手段だと考えてみて下さい。そこが実現出来る場所なのであれば外部環境は意外と適応していけると思います。

 スタートアップに転職するメリット

--ベンチャーに転職するメリットはどのような点にあるかと思いますか?

 

主体的に動けるというところがやはり大きなメリットです。

今までだったら待っていて自分の出番が回ってこないところが、自分が手を挙げてそこから仕事を作っていける。ここがやはり一番でしょう。

逆に言うと、指示待ちで何か与えられるものを淡々とこなすのが好きな人には向いてないと思います。

 

ストックオプションについてですが、私が今まで紹介した方が入社後、上場する場合も多くあります。半分以上の会社が5年以内には上場しています。その中でストックオプションを持っていた人はマーケットが盛り上がる前だと2割ぐらいでした。その2割と言っても、CXOクラスで入っている方も勿論多く含みます。アーリーステージのCXOでしたら一攫千金を狙うというのも出来ないこともないですが、それ以外は現実的に難しいです。

 

例外的な場合を除きせいぜい3,000万円まで程度です。

しかし、最近では調達環境も改善しており、ある程度調達が出来ている会社ですと前職同等かそれ以上で採用していますね。ベンチャーに行ったら必ずしも年収が下がるというわけではありません。

少しケチるぐらいだったら気持ちよく入ってもらってパフォーマンスを出してもらった方がいいですよね。

スタートアップ転職はいつでも出来るというのは誤解です!

 

停滞した大企業でずっと同じような仕事をするのとはベンチャーでの仕事環境は大きく異なります。常に仕事の課題も環境も変わってくるので、そこで何年かやれば必ずその経験は例えば次に転職しようとしても欲しがる人が絶対にいます。最初に入社したベンチャーが必ずしも大きく成長しなくても、次に成長を見込むベンチャーから必ずスキルとしては需要がありますね。

この「常に新しい課題に直面し、主体的に解決していく」というサイクルを若いうちから経験出来ると言う意味でいくと、間違いなくベンチャーは良い成長機会を掴むチャンスでしょう。

大企業に長い間いすぎるのはリスク

--よくある話しで、大企業からベンチャーには行けるけど、ベンチャーから大企業には行けないという話しありますよね。周囲ではベンチャーから大企業という例も多く見てはいますが、この話しに関するコメントいかがでしょうか

 

実際にいますよね。ベンチャーからリクルートのような企業に行く例はかなり多いです。

いわゆる大企業に戻る人がいるのかというと、多くはないでしょうがソニーのように出戻り組は受け入れている会社は結構ありますね。ただしこういった柔軟なキャリアも若い内限定だと思います。

 

某IT大手に新卒入社し、もうすぐ40歳で課長職の人間がいるのですが、結構スタートアップに落ちてしまっています。

何故40歳頃まで大手にいたのかという点をかなり問われるようです。今頃どうした、と笑。

しかも彼は同期では最初に課長になっており、社内の評価は極めて高かった人間でした。ただいざ外に出ようとすると大企業での動きが染み付いてしまっていて、また本人は意思がなくても動けてしまうので、その意思のなさがベンチャー側から評価されない要因になっています。

大企業内で意思はなくともプロセスする能力としては極めて高いのですが、やはり主体性がないと見られてしまっています。

 

--転職する際の注意点として、ベンチャーを経験したことがない人が注意すべきポイントは今まで挙がった箇所以外にありますか

 

1番は経営者と最後の最後まで握れているかというか腹割って話せているか。この人とだったら心中出来るぐらいのところまで話すこと。そこが1番じゃないかと思います。

スタートアップへの転職が一般化 

--この5-10年でベンチャーに転職する人の属性に変化はありますか?

 

昔より一般的になっていると思います。以前は大企業からベンチャーというのは相当な変わり者のみという状況でしたが現在は前例も増え、待遇も改善しておりかなり増加しています。

大手からはみ出した人ではなく、エース級の人が来るようなトレンドになっていますね。

 

--何故そのようなトレンドが生まれたのでしょうか

 

大企業にいて、この先が見えてしまっている人はチャレンジしたほうが成功のチャンスがあるではないかというのを気づき始めていますし、実際にその事例が出ていることが要因ではないでしょうか。

 

--御社の主要な紹介先はどのような会社が多いのでしょうか

 

調達して資金には余裕があるので採用に力を入れ始めますよというところがまず1つのカテゴリ。そして50~100名ぐらいになってきて上場前後ぐらいになって組織を整備し、上場に向かいたいというカテゴリの2つです。

後者の場合、例えばCFOも入れて内部体制も整えていきたいというところが多いですね。

--飯盛さんがベンチャー創業・経営経験があり、現在もこの業界情報を多く持っているからこそ出来る支援はどのようなものでしょうか

 

私がかなり内部情報を持っているので入社前に経営陣に確認すべきこと、ビジネスモデル、マーケットサイズ、見込みうるチャンスなど会社側が出来ない話しもかなり伝えています。

そしてストックオプションや待遇に係る交渉を経営者とどのように進めるべきかという、経営者サイドから見た候補者の立ち振る舞いのアドバイスも可能です。

メディアだけ派手に出ているけど業績はかなり危険なハリボテベンチャーなどの実態についてもお話出来ます笑。エンジェル投資家やVCとのネットワークもありますのでかなり情報は流れてきます。

VCから求人依頼を貰うときもありますね。

 

--最後の質問ですが、最後候補者に向けたアドバイスというかメッセージをお願い出来ますでしょうか?

 

転職というのはご自身のライフプランの中で達成したい生き方を成し遂げる1個の手段です。

だからこそ、転職の前にそもそもどういった生き方をしたいのか、どういう人生を送りたいのかをまず考えてみてはいかがでしょうか。

そこから先は、その前提の元でどこに応募すべきか、どのような準備をするか、どのように応募した会社にコミュニケーションするか、というノウハウ部分はエージェントに任せればよいかと思いますが「自分がどうありたいのか」という点については是非考えていただいてから相談頂くと効果的なご支援が出来るかと思います。

 

--ありがとうございました!

相談フォーム

スタートアップ・ベンチャーへの転職に興味がある方は是非飯盛さんに相談してみてください!

松本健太郎氏に聞く!データサイエンティストを目指して転職をするな!

こんにちは。

今回はデータサイエンティストとAIのスペシャリスト、松本健太郎さんへのインタビューの後編をお届けします。

前編はデータサイエンティストの仕事とは?というテーマで語っていただきました。

本職の松本健太郎氏に聞く!データサイエンティストの仕事とは?

 

世間では「データサイエンティストに転職すると年収が上がる」「AI時代にはコーディングを出来ないと生き延びられない」と言った煽情的なフレーズが飛び交っていますが、実は、「データサイエンティストが毎日何をしているのか」「クライアントは誰で、どんな仕事やサービスを提供していているのか」その実態を正確に理解している人間は少ないやもしれません。

今日はデータサイエンスに関して多数の書籍を出版され、東京大学の松尾豊先生にインタビューを行うなど、データサイエンティストとして精力的に活動されている、松本健太郎さんにロングインタビューを行うことが出来ました。

データサイエンティストとは何か、その実態とまやかし。或いは社会人や学生がデータサイエンスやAIを学ぶには何をどのようにすれば良いのか、その全てがこのインタビューで明らかになります。前編・後編を合わせて16,000字強とかなりボリュームのあるインタビューとなっていますが、お楽しみ頂ければと思います。

 

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<h3AIの現状と問題点、そしてビジネスマンの勉強法とは

 

―ここからは、データサイエンスだけではなく、AIに関してお伺いしたいと思います。AIについてもデータサイエンスと同様に、世間の期待値が先行しているなという印象があります。今後の3~5年で、AI分野で何か具体的なインパクトが起きてくる・・・と言うような感覚を持っていらっしゃいますか?

 

3~5年というスパンだとそんなに変わらないと思います。ディープランニングしかり、その他の手段しかり。ちょっとした改善は絶え間なく行われ続け、その改善をベースに今まで出来なかったことが出来るようにはなるでしょう。

ただ、さすがに3~5年のスパンだと短すぎます。実際に人工知能界隈で上がっている研究成果というのは、あくまでも研究レベルです。世界を対象としていないので、3~5年では変わらないという気はします。

 

―それでは、現在の盛り上がりと言うのはあくまで研究室レベルの話だと。例えばビッグサイトなどの比較的大規模な展示会などに足を運ぶと、AIの導入例などが盛んに歌われていたりしますが、日常の劇的な改善にAIが入り込んでいるというのは、まだ無いと。そういう事でしょうか?

 

そうですね。無いと思います。

 

―逆に、AIで実用化が一番進んでいる分野は何ですか。

 

画像認識です。画像認識だと、確実にディープラーニングが世界を変えたな、と思っています。静止画でものを認識することは出来ましたし、今は動画で対応が出来るようになりました。

 

―動画も対応しているのですか。

 

しています。動画認識も可能になりました。それと、画像認識をベースにして様々な応用技術はでてきています。

 

―どういう技術ですか。

 

例えばFacebookの顔認識です。それと実験レベルかもしれませんが、野菜の収穫、熟れ頃、取り頃など画像認識で判断してゆく・・・と言うのがあると思います。

 

―メルカリに売りたい商品の写真をアップすると勝手にジャンルとタグ付けが出来るとか、それもですね。

方向性としては省人化、つまり今まで人間がタグ付けしていかなくてはいけないことがオートになって行くという事ですね。

 

そうだと思います。

 

―AIに関して備える、つまり個人の勉強に関してはどうでしょうか? ビジネスマンがAIについてキャッチアップしていく、あるいは学生が学生時代に学んでゆくべきことと言うのは、どういうところでしょうか。

 

多くの方が誤解しているなと思っているのは、ビジネスマンがPythonを勉強したらいいかというと、そうではないと思っています。

それより今問題になっている事は、自動車の中の仕組みが全くわからないのに、自動車とAIで革命を起こそうと言っている人がたくさんいることなんですね。

 

―それはコンサルタントや評論家と言った方々になるのでしょうか?

 

あとは、官僚、政治家、一般のビジネスマンですね。

 

―ビジネスマンの方もそこに含まれてしまうのでしょうか?

 

ビジネスマンも含まれます。含まれるから「データサイエンティストになると年収が上がるんですよね?」と言ってしまうのです。

 

―データサイエンティストになると年収が上がる、と言うのは幻想ですか。

 

幻想ですよ。

 

―AIが入り込む改善対象、先ほどは現場という話がありましたが、自動車なら自動車、発展の歴史、基本的なメカニズムを知り、そこにどういう課題があるのかを理解した上で、データサイエンスやAIの可能性を模索するならばまだしも、そうじゃないと話が全然とっちらかっちゃうよ、と。

 

そうだと思います。

 

―そうなると、AIとかデータサイエンスに関しての教養レベルのベーシックリテラシーとかそういうものはあんまり無い、という事になってしまうのでしょうか?

 

そこは僕が書いた新書を読めば一発じゃないかとずっと思っています(笑)

要は人工知能を作らなくて良いのです。ただ、人工知能もしくはディープラーニングで何ができるかは知っておいてほしい。

 

松本氏の著書はこちらです

データサイエンス「超」入門 嘘をウソと見抜けなければ、データを扱うのは難しい

データサイエンス「超」入門 嘘をウソと見抜けなければ、データを扱うのは難しい

 

 

 

―でもそれは日々変わっていきますよね?

 

変わっていきますね。

 

―それを時代時代、今は第三次AIブームといわれていますけど、簡単な歴史と今できる現在地、後は今後出来るかもしれないことを流れくらいは知っていてほしいという事ですね。

 

そうですね。

 

―そのレベルだったら、コーディングが分かる必要はないし、本を何冊か読んで、今できること・出来ないことの現在地を把握しておく、と

 

おっしゃる通りです。

 

―本主、本流としては自分が得意な好きな産業分野についての知識、知見というものをがっつりどっぷりやって、そこで自分が蓄えたAIの基礎知識と合流できないかな、と。センスを持って欲しいという事になりますかね。

 

そういうことだと思います。

 

―AIだ、データサイエンスだと騒ぐのは勝手だけど、今まで以上に実際にビジネスという事を勉強して下さいと。

 

そうですね。AIにしろ、データサイエンスにしろちゃんとやっている人は、そんなに騒いで無いですね。

 

AIとデータサイエンスに共通する「本質」とは

 

―それは松本さんだけでなく、他の方のインタビューでもそのような話がありました。MITメディアラボの伊藤先生が、仮想通貨の話をされた時に、投機目的で盛り上がっている人は盛り上がっているけれど、実際に技術的な事を勉強してきた人は全然一喜一憂していない・・・という事を仰っていて、それに近いものがあるかもしれないですね

 

そうだと思います。皆さん、人工知能、AI、データだと言いますが、本当にちゃんとやっている人は「データも大事ですが、一連のプロセスをより大事にしているよ、だからそこをちゃんと考えましょうよ」という話なんですよ。

 

― 一連のプロセス?

 

例えばデータを取得するという時に、すべてがすべて綺麗なデータを取れるわけではありません。製造業をイメージするとわかりやすいかと思うのですが、データを取得する段階においても、一定の誤差が生じるじゃないですか? 誤差を0にするのは無理なんです。という事は、誤差があらかじめ入っているデータに対して、如何に誤差を取り除いて綺麗なデータに整形し、整形した後に分析に入っていく・・・というプロセスになります。実際のデータサイエンス、現場の人間が影でヒイヒイ言っているのはその辺なんです。

 

―おっしゃることはすごくよくわかりますが、データの真贋を見定めるのは、データサインティスト側ではなかなか難しいのではないでしょうか? クライアントサイドの経営陣、例えば20年くらい工場のマネジメントを一筋になってきた方ならば、特別な値のデータを見つけた時に、それがエラーなのかすぐに判断がつくと思いますが。

 

そこは先ほど言ったデータサイエンティストのレベル、レベル1~3の話に繋がってくるところだと思います。

レベル1の人は、特異なデータをそのまま受け止めるしか出来ないし、レベル3の人は、これはエラーだね・・・と直感的に判断することが出来ます。

 

―データをクレンジング、キレイにするという作業があって、その次に分析ですね。このあたりのプロセスを、専門的な用語では何と言うのでしょうか?

 

収集、集計、分析です。それらの前の段階で、計測というのがあります。データを測ることです。

 

―データが集まりました、分析しましょうという話になって、収集、集計、分析・・・使えそうなデータと使えないデータにふり分ける。その次が分析とおっしゃいました。

 

そうですね。目的に合致した分析ですね。

 

―そもそもデータを収集する目的自体が的はずれ、トンチンカンなことを言っている場合も一定数ある訳ですよね。

 

はい。とは言え、データが揃っていること自体が、まず強いと言うのがあります。

 

例えばデータサイエンスの世界で中国と言うのは1つの脅威だと見なされることがあるのですが、それはあながち間違っていないと思います。

要は、中国の場合は、何かよくわからないがとりあえず全部データを取っておけ、と言う話なんですよ。どこまで取るかというと「国家運営上、都合の良いデータは全て取れ」となっています。

でもその場合、中国がデータサイエンスの世界で圧勝するかというと必ずしもそうではない。結局、目的がズレているとアウトプットも変わってきます。

じゃあ、目的はどういう風に設定するんですかとなってくると、その辺は曖昧なんですよね。例えばアリババなどの企業任せだったりするわけで。そのデータを元にどうビジネスモデルを構築して、どうお金を稼いでいくのか、というのが本質であり、大事なことなのです。

ただし、事業を構築するにあたり、ありとあらゆるデータがあるのが有利というのは間違いないです。

 

―何と言うか、パラドックスというか、矛盾があるように聞こえてしまうのですが。先ほど、良いデータを集めるためには仮説や目的が良くないと良いデータは集まらないというお話がありました。でも今松本さんがおっしゃったのはデータがたくさんあればあるほど、結論を出しやすいですよね、と。

 

データがあるに越したことはないです。当然、目的に合致した綺麗な分析がでるに越したことはないですけども、分析が進むにつれて「このデータが取れていなかった」というミスがありがちなのです。でも中国みたいに、何か分からないけど全部のデータを取っとけ、というのは、結構有利です。

ただ、全てのデータが揃っていれば勝者なのかというと、それは違う。

 

―素材は素材であって、それを処理して料理していくというシェフの腕が問われると?

 

そうです。産地直送です、キャビアやトリュフがのっていますという料理が必ずしも美味しいわけではない。

組み合わせも入って来ますし。

 

そうした状況の中で、データサイエンスにおける中国脅威論と言うのは「中国が産直の美味しい素材ばかりを集めているからヤバいのではないか・・・」と言っているようにしか僕には見えません。

 

―今の体制として何でもかんでも無数のデータをどっさり集めていますよというところに、それを適切に処理していくデータサイエンティストが何百人か何千人という単位で育成されてくれば、そことそこの掛け合わせで強みがでてきますが、今はまだその段階ではないと?

 

そうです。中国もその辺はわかっていて、データを取るだけはなく、結局は人頼みですよねとなったので、大金大枚をはたい色々なデータサイエンスのスペシャリストを中国に集めています。

 

―国外からですか。

 

そうです。そしてそれは正しい方向だと思います。

 

―そもそもの話なのですが、圧勝、データサイエンスを利用して勝つと言うのは、どういう事なのでしょうか?

 

データが無い状態での人間による意思決定、価値判断には人のバイアスがかかっています。データを元にすればそのバイアスを取り除けるのが、まず1つです。もう1つは、人間の処理能力はたかがしれていますが、マシンにはそれがない。ハードに任せさえすれば膨大かつ圧倒的な量の計算を、超短時間で、素早くアウトプットしてくれますよね。

そうなった時に、この2つの組み合わせで、圧倒的な売り上げや、競合他社が近づけない圧倒的な地位を築けるじゃないか、と。

 

―それで、例えばプラットフォームビジネスにおいて、ガチガチにポジションを固めることが出来たら、それはもう勝利と呼べますね。バイアスが無くて、しかも並列処理をガッとやっていけば、マウントをとれて、それが勝利につながると。

とても分かりやすいです。

 

 

データサイエンティストを目指して転職するな

 

あと、1つ言い忘れたことがあるのですが。

 

―何でしょうか?

 

データサイエンスとは、サイエンスなんですね。サイエンスには、人文科学、社会科学、自然科学と色々ありますが、データサイエンスはデータ科学ですので、新しいジャンルの科学、つまり、第4の科学となってきます。でもそれって、当たり前の能力なんですよ。データサイエンスをがっちり身に着けたらラッキー、と言う時代はもうすぐ終わりますし、データサイエンスを知ることで年収上がる・・・と言った安易なボーナスタイムはあと3年位で終わると思います。今後はやっていて当たり前、知っているのが前提の時代になります。

データサイエンスの基礎を身につける、勉強するというのはそんなに難しい話ではないので、さっさとやって物事をちゃんと科学的な目で見つめて仕事をした方が良いとは思います。

 

―それは中長期で見ても会社や国の競争力向上につながると。

 

ただ、そうは言っても、データサイエンティストの仕事は何ですかと言われた時に、データリテラシーですという僕は極めて少ない派閥の人間です。

 

―メジャーは別ですか。

 

メジャーは別ですね。分析です。

 

―そこが誤解の根源かもしれないですね。マジシャンみたいな分析家さんがいれば、腐った食材でもスペシャルな料理に変わってしまうと。

 

そういう事です。基本的に死んだ魚は蘇りません。でもデータサイエンティストに対する期待と言うのは、死んだ魚を蘇らせてください、と言うものが多いのです。

それは無理なはずなのですが、それを出来ると豪語している人間が、メディアで活躍しています。そこが問題ですよね。

そうではなくて、データサイエンスに関してのより正しい理解が広まり、みんながデータサイエンスをもっと使えるようになれば、たくさんの場面でより良い選択が出来るようになるのにな、と思いますよね。

 

―ありがとうございました!

 

参考情報

 

松本健太郎さんのFacebookアカウント

https://www.facebook.com/kentaro.matsumoto.0716

 

松本さんの最新刊

「データサイエンス『超』入門 嘘をウソと見抜けなければ、データを扱うのは難しい」 (毎日新聞出版)

 

データサイエンス「超」入門 嘘をウソと見抜けなければ、データを扱うのは難しい

データサイエンス「超」入門 嘘をウソと見抜けなければ、データを扱うのは難しい

 

 

第二新卒転職向けデロイトトーマツコンサルティングの選考・面接

今回はデロイトトーマツコンサルティングの第二新卒転職についてお伝えします。

 

採用を拡大していることから門戸も広く、かつ転職検討者の中でも人気の高いデロイトトーマツコンサルティング(DTC)。今回は過去、実際に第二新卒採用枠で転職をした方に赤裸々に採用についてお伺いし、情報を整理してみました。

実際にデロイトを受け、内定し、入社した方にお伺いしましたので、他ではなかなか手に入らない情報です。

 是非、コンサルティング業界やデロイトへの転職を検討している方はご一読ください。

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デロイトトーマツコンサルティング・コンサルティング業界に転職するには

まず元PwCで人事を経験されたリネアコンサルティングの大森 さんに相談することを強く推奨します。元人事であり、コンサルティング会社への豊富な転職支援経験をお持ちです。

相談は以下のリンク下部のフォームに情報を入力して下さい。

総合系コンサルティングファームへの転職ならリネアコンサルティング・大森 崇氏へ相談!  

実際の選考プロセス

選考プロセスですが、以下の4つのプロセスに分けられます。

  • 書類選考
  • Webtest
  • 面接(1次~3次)
  • 内定・入社

上記のプロセス自体は中途採用と面接の実態で記載した内容のままですが、デロイトトーマツコンサルティング(DTC)ではどのような採用が行われているのか、その詳細を見ていきましょう。

 書類選考

比較的書類選考における通過率が緩くなっていると言われているコンサルティング業界ですが、第二新卒におけるデロイトトーマツコンサルティング(DTC)の書類選考の基準はかなり高めの設定となっています。

 

学歴

第二新卒採用における学歴はMARCH以上(もしくは準じる地方国立大学)が必要となります。あくまで第二新卒はポテンシャル採用という位置づけなので、実績はもとより書類選考においては学歴が最低限のボーダーラインとなるとみておくのが良いでしょう。

ただし、あくまで総合的な評価でのポテンシャルですので、実績や職務内容次第では通過する可能性

 

職務経験

今までの業務においてどのような仕事をしていたのかという職務が見られます。それぞれの仕事を行うためにどのようなプロセスを実行した(俗にいうPDCA(Plan/Do/Check/Action)サイクル)を確認され、営業職であれば年間ノルマを達成するためにどのような動きをしたのかが、企画職であればチームの中でどのような役割を担いどう仕事を進めていったのか、という過去の行動を見られていると考えてください。 

志望動機

「なぜコンサルになりたいのか」という志望動機がかなり強く聞かれます。コンサルティングワークはかなりのハードワークとなるため、かっこよさそう/給料が良さそうという衛生面をベースではなく、「〇〇をしたいからコンサルしかない」という強い信念が問われるためです。逆に中途採用においてはなぜデロイトなのか、というところは軽く確認される程度で、そこまで重要なポイントにはなりません。

 

学歴・職務・志望動機は面接官が見る一番最初のあなたですので、文言も含めて違和感のないレベルに仕上げておきましょう!

 

 

上記のポイントをまとめ上げ、履歴書・職務経歴書を整理していきましょう。

 Webテスト

書類選考後、デロイトトーマツコンサルティングの第二新卒採用においてはWebテスト(TG-WEB)が課されます。あくまで足切り程度で考えているためそこまで難しいものではなく、対策をすれば通るレベルですが、面接に至るには必須プロセスですので気を抜かずにいきましょう。

面接

書類選考、Webテストが通るといよいよ面接になります。デロイトトーマツコンサルティングの面接は3回行われ、内定可否が決定されます。なお、グループ面接などはなく、全て1対1の面談で行われます。

 

それぞれの面接における詳細を以下に記します。

 1次面接

  • 面接官:マネージャークラス
  • 所要時間:30~40分程度
  • 内容:履歴書・職務経歴書・志望動機、及び立ち振る舞いの確認
  • 結果通知:2日後~1週間程度

 

1時面接はマネージャークラスとの面談です。30~40分程度、提出された履歴書・職務経歴書を基にして、あなたという人物を網羅的に確認します

 

質問事項

  • 今までどのような仕事をしてきたのか
  • 自分の強み・弱みは何か
  • 何故転職をしようと思ったのか
  • その中でもコンサルティング業界を受けている理由は何か
  • コンサルティングとはどのような仕事と考えているか
  • コンサルティングを行う上で何が一番大切だと思うか
  • デロイトトーマツコンサルティングのどこに興味を持ったのか
  • デロイトトーマツコンサルティングでやりたい仕事はあるか
  • 深夜まで仕事をすることもあるが、耐えられるか
  • 強み・弱みを表す仕事上のエピソードを説明してほしい
  • あなたを採用することでどのようなバリューを提供してくれるのか

 

ポイントとしては「あなたが今、この面接を受けている理由を自分の中でストーリーを作ったうえで論理的に、端的に説明ができるか」ということです。

 

マネージャークラスといえどもかなりの修羅場をくぐりぬけており、人材というものをかなりシビアにみてきます。特に上記のような質問の中にひっかかる内容があった場合、「それはどうして?」という風に突き詰めて質問をしてきます。

 

ただ、1次面接に関しては自分の中でストーリーと伝える練習を繰り返していれば卒なく対応できる内容ですので、事前準備を怠らないようにしておけば突破できるものと思います。

 2次面接

  • 面接官:シニアマネージャークラス
  • 所要時間:60分程度
  • 内容:ケース面接

2次面接はシニアマネージャーとの2時間程度のケース面接です。デロイトトーマツコンサルティングの面接の中でも非常に特徴的なもので、多くの転職検討者がふるい落とされるため鬼門と言われています。

 

詳細な流れは以下のようになります。

 

①開始とともに時流に沿ったお題と共に新聞記事を与えられる

②上記のお題に対する「賛・否」「メリット・デメリット」等を整理し、自分の意見をまとめる(1時間)

③お題に対してディスカッション(+フィードバック)(1時間)

 

お題に関しては以下のような課題が最近は出されています。

 

お題

  • 日本へのカジノ誘致
  • 電子書籍の普及と、紙媒体の衰退
  • AIの普及と、淘汰される人間

 

このケース面接は思考力と対応力を基本的に測るもので、見られているポイントは

 

・お題に対する自分の意見の「ストーリーを構成する力

・裏打ちされた意見を言うための「思考を深堀する力

・否定的な意見を受け入れ意見を昇華させる「柔軟な対応力

 

となります。特に「柔軟な対応力」というところをよく確認されており、面接官が問うてくる質問や意見を受け入れながら、それを双方の納得する意見にまとめ上げることができるかということを見られています

 

面接官は否定的な意見をディスカッションの中では伝えてくることも多いですが、全否定することなく、より良い意見にするための材料を与えてくれていると捉え、整理していくのがよいでしょう。

 

しっかりとした論拠のない意見ではコンサルタントのディスカッションに耐えきれません!!

 

3次面接

  • 面接官:パートナークラス
  • 所要時間:60分程度
  • 内容:志望動機の確認(時々ケース面接)
  • 質問事項
    • これまでやってきた実績のうち、自慢できる実績は何か
    • 実績を上げるためにどのような工夫を凝らしたか
    • 周りの協力を得て実績をあげた経験はあるか
    • チームとして活動する場合、どのような点に気を付けているか
    • 顧客(上司)とはどのようなコミュニケーションをとっていたか

 

ポイントは「会社として/個人としてこの人物と一緒に働きたいかどうか」ということです。

 

1次面接、2次面接を通して基本的な能力の素養については既に確認済であることから、質問内容自体は1次面接と類似の内容も多くなります。しかしながら、見ているポイントが志望理由の網羅的な確認から「チームの一員として受け入れられるか」という視点になっている点は留意しておくとよいでしょう。

 

とはいうものの、基本的にはディスカッションベースの面接となりますので、自分の志望動機などこれまでまとめ上げた内容を踏まえて卒なく会話が出来れば問題ないかと思います。

 

可愛がられるというのもコンサルタントの資質として見られているポイントの一つです!

 

内定と年収提示

晴れて面接を越えると内定書(オファーレター)が出ます。ここで採用時の

  • ランク
  • 年収

が提示され、今後働く際の細かな条件が提示されます。

 

採用される場合のランクは2ランクあり、それに応じて年収が異なってきます

 

  • 専門性がある場合の年収:コンサルタント:600~700+賞与
  • 専門性がない場合の年収:ビジネスアナリスト:520~550万+賞与

 

年収だけを見ればランクが1つ上のコンサルタントが良く見えますが、実はビジネスアナリストは3か月に及ぶコンサルタント研修がついてきます。要はコンサルタントは教育の無い分年収が高めに、ビジネスアナリストは教育がある分、年収が低めに設定されているということです。

研修を考えればビジネスアナリスト入社がおすすめ

一見、給与帯の高いコンサルタントを選びそうになってしまいますが、コンサルティング業界未経験の場合はしっかりとした教育が受けられるビジネスアナリストとして入社することをお勧めします。

 

デロイトトーマツコンサルティングのビジネスアナリスト研修は内製化されており、非常に優れたコンサルタント研修が受けられると評判が高いです。また、デロイト社内での同期ネットワークが出来るため、ハードワークの際でも垣根なしに支えあえる関係が構築できる、というのは大きなメリットでしょう。

 

しかしながらコンサルティング業界の人間と仕事をしたことがあり、必要なスキルが身についており、ゆるぎない専門性があるのならば初めからコンサルタントとしてOJT(On-the-Job Training:プロジェクトを通して教育すること)を受けるのも一つの手段です。

 

同期のネットワークというのは無形の資産で、精神的にかなり支えになります!

 

 

コンサルタントになりたい人へおすすめの転職方法 

求人の数を確保しながら同時にエージェントと接触する質も高めるという観点で、私がおすすめする転職エージェントの使い方は4つです。

必須!リネアコンサルティングへ相談

コンサルへの転職に多くの実績と知見をお持ちのリネアコンサルティングへの相談は必須です。代表の大森さんはPwCの人事も経験されており大変深い知見をお持ちです。相談は以下のリンクから。

総合系コンサルティングファームへの転職ならリネアコンサルティング・大森 崇氏へ相談!

 

1. リクルートエージェント 、Dodaマイナビエージェント パソナキャリアに登録し求人を見る

 

ここは求人数がとにかく多い大手エージェントに登録し、どのような求人があるのか広く見るためです。

 

メンヘラになってしまい眼の前の案件にとりあえず飛びついてしまうのは失敗する転職の典型です。

 

そうならないためにも、どのような案件が世の中にあるのか知るには大手エージェントで多くの案件を見ることが有効です。

 

2.『BIZREACH(ビズリーチ)』で会うエージェントを選び質の高いエージェントと会う

 自分がエージェントに求めるものがはっきりしてきたら、徐々に専門性の高いエージェントに会うのもよいでしょう。

外資系を見たいならJACは求人数を多く確保しています。

 

1で情報収集が出来てきたら自分がどのような求人に興味あるのかがわかってくると思います。

 

その後は業界ごと、職種ごとに特化したエージェントを上手く使うと思ってもない求人と出会えたり、深みのあるアドバイスを受けることが出来ます。

 

そういった特化型エージェントと出会いたい場合は自分の希望と今までの職歴などを登録し、その条件に応じてエージェントがスカウトするというスカウト型DBに登録するとやりやすいです。

 

年収600万円以上を目指す場合は高収入向けで最大手である『BIZREACH(ビズリーチ)』をまず使ってみることをおすすめします。

 

3. 積極採用をしているベイカレントコンサルティングに応募

このメディアを対象とし、特別にマネージングディレクター直結応募ルートを用意いただけました。これは現在積極採用をベイカレントが進めているから出来ること非常に稀な機会です。是非応募して見て下さい。

特別採用ルートを設置!ベイカレント・コンサルティングが未経験者を積極採用

 

独立し年収1500万円!StockSunメンバー渡邉 キリ子さんが語るフリーランスのありかた

こんにちは、本メディアで応援している急成長WEBコンサルティング企業StockSunのインタビュー企画第二弾です。前回は株本祐己社長を取材させていただきました。

今回は続きまして、StockSunメンバーでディレクターとして活躍する渡邉 キリ子さんにインタビューをさせていただきました。今回の記事にもStockSunへの応募フォームを頂いておりますので、記事を読んでStockSunについての理解を深め是非応募してみてください。

 

面白かったポイント

 

 

それでは中身を見ていきましょう!

 

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キリ子さん

独立を志望しWEB業界へ

--今までの簡単な経歴からお伺いできますでしょうか?

 

大学は早稲田でしたが就職留年して5年間いました。普通に4年目の時も就職活動をしていて、その時はブライダルの会社に行こうと思っていたのですが、辞めて就職留年という道を選びました。考え直して翌年オプトに入り最初の1年半は運用型広告にひたすら入稿と運用するような仕事を1年半ぐらいやっていました。

その後、営業を経験し、最後の一年間比較サイトを作っていました。それを一から立ち上げてマネタイズに向けて動くという新設の部署に配属されました。

広告代理業以外のことも知る契機となり、視野も広がってきてこのタイミングだったら独立出来そうだと考え2018年9月に退社し、独立しました。

 

--元々独立思考があったのですか?

 

そうですね。もう高校生ぐらいの時から決めていました。

 

--親が自営業だったのですか?

 

そうですね。祖父が経営者で、父も母も美術の教師で、個人でも個展とか展覧会とかを開催していて、一般的なサラリーマンというのが想像出来ませんでした。そういった家庭環境も理由かと思います。

 

--ブライダルへの入社を辞めてWeb業界へは何故行ったのですか?

 

これ恥ずかしいんですけど、就職活動が当時とても面倒で、割と選考が早い業界がサービス業だったんですよ。ホテルとかブライダルとか私ずっと学生の時ZARAでアルバイトをしていたので、接客業の会社とかの面接受けが良かったんですよね。

それで1番早く内定でたからまぁいいっかみたいな笑。あまり何も考えていなかったです。

そこから再度考え直し、やりたいこととかいっぱいありすぎて絞れなかったから1番絞らなくて済み、転勤がなく、独立しやすそうということでWEB業界を選びました。

それがWEB業界、オプトへ入社した経緯です。

独立後、記事でStockSunを知り参画 

--独立後、StockSunへ参画した理由を教えてください

 

Twitterをやっていいた時に、伊藤のの子さん(StockSunメンバー、felice編集長)がの記事をシェアしていてそれをたまたま見たんですよ。

 

--社員全員フリーランス1500万円の記事ですか?

 

そうだと思います。それを見てこういう生き方があるんだなと感じ、参画条件を見たら十分に満たしていたので特に躊躇せず応募しました。学歴、WEBスキル、ディレクション、コミュニケーション能力というような条件でしたね。

StockSunでの仕事内容

--最初に参画した時の業務内容はどのようなものでしたか?

 

福田さん(アフィリエイトサイトを6.2億円で売却した方)が新規事業に資本投下しているタイミングでその時にEC事業をやりたいというオーダーがありました。そしてそれを紹介していただいて、その仕事を今でも続けています。 

--株本さん、金持っている経営者層へのネットワーク強いですよね。どのように拡大しているのでしょう。

 

良い評判が人を呼んでいますよね。WEB業界は良い仕事をしていれば評判が広がり、人が人を呼んでくることが多いです。結構仕事は止めどなく来るんですよ。

株本さんは自身も新卒ベンチャーで、ベンチャーの社長同士のネットワークで拡大しているのだと思います。社長同士て繋がっていますから。いくつかの仕事をしてその評判がかなりよかった結果として広がってきたというのがStockSunの今ですね。

フリーランスとして活躍するにはセルフブランディングが重要

--キリコさんのところにも直接仕事依頼くるのですか

 

よく来ますね。1番多いのは化粧品・美容系のWeb販売のプロモーションやPRの仕事依頼が多いです。

元々オプトの時も広告運用と営業と新規事業立ち上げの3軸でやっていたんですけど、全部美容業界なんですよ。Twitterでの発信も美容関係に特化しており、WEBと美容両方が分かる人が少ないのでそれで依頼が来ます。

 

--主にtwitterですか?

 

そうですね。企業の割と上層部の方対象にFacebookにも定期的に投稿しています。

Twitterは一般層向けの内容が多いですね。フォロワーが4,000人ぐらいおり、フォロワー数も美容に対する知見の深さを一定程度証明しているのではないかと思います。

 

--やはり独立するとブランディングは重要ですね

 

そうですね。出来ていない人だと規模が小さくなってしまいます。

StockSun参画後、収入が爆増し月収130万円に! 

--働き方は昔のオプトの時とかとは全然違う感じですか?

 

結局とても働いています笑。

ただ、働いているんですけど気持ちが違います。オプトの時は土日休みなので明確に休みって出来たんですけど、今は24/7という感覚です。これは悪いことではなくて、自分で決定権が100%あるというのはすごく私にとっては良い精神状態です。働く時間はなんだかんだ多分長いんですけど、楽しいと思えます。

 

--独立して働くのが嫌いで労働時間長いから辛いですとか言っていたら辛いですよね。

 

そう思います本当に。働いている時間は今の方が増えているかもしれません。ただ自分で休みも決められるから木曜日の午前中はちょっと休憩しようということは出来ますね。

 

--収入も大きく増えたと伺いました、今130万/月ぐらいでしたっけ?

 

それぐらいです。ばらつきはありますけど、年間1,500ぐらいですね。

 

--オプト時代からすると格段に上がっているんですか?

 

はい。オプト時代は手取りで25ぐらいでした。

 

--なるほど。手取り25か。今と全然違いますね。

 

全然違いますね。でもすごく良い会社でした。本当に心から思ってます。

 

--フリーランスになるとあと税金のメリット結構大きいですよね。実質の手取りって全然違うので。

 

そうですね。結局税金は払っているんですけど、感覚が違うというか。会社から引かれるよりも自分で払っている方が実質増えるというか。

 

--そうですね。経費で節税していますか?

 

とてもしています。

 

-- 例えばどんなやつ使っていますか?

 

ここは省略させていただきます!フリーランスになるとどのように手取りが増えるのかは直接聞きましょう!

仕事が好きじゃないとフリーランスは務まらない

--フリーランスで活躍出来る人の条件って先ほどのセルフランニングができること、他は仕事が好きな人多いですかね?

 

そうだと思います。じゃないと続かないのかなと思います。

 

--嫌々やっていてフリーランスで、仕事から解放されたくて成功した人ってあんまり結局いないですよね。

 

聞いたことないです。

 

 

そう!仕事が嫌だ、会社に行きたくない、人と話したくないからフリーランスという人は成功しません!

 

--株本さんも仕事好きですよね。

 

好きですよ、本当に。2人で食事も行くんですけど、ほとんど仕事の話ですね。

コミュニケーション能力と客観性がフリーランスには必要 

 --他に今のところセルフブランディングができるとか仕事をなんだかんだ楽しめるとか他はどんなところがありますか?

 

月並みですけど、コミュニケーション能力かと思っています。それと客観性。今どれくらいのスキルがあって、この仕事をこなせるかどうかという客観性とコミュニケーション能力かなと思いますね。

結局一人でいずれにしても仕事は出来ないじゃないですか。フリーランスでチームを組んでいくと人に向き合うんですよ。これは会社員時代とあまり変わらないと思うんですよね。一人で仕事が出来ないからこそ営業をやってくれる人とのコミュニケーションだったり、営業が出来る人はクライアントとのコミュニケーションだったりというのは絶対に求められるからフリーランスになったからといってコミュニケーションを取らなくてもよいわけではありません。

一人でやるというスタイルはある程度はいけると思うんですが、中々スケールしにくいのではないかと私は思います。

 

--明確に定義され、切り出された仕事しかできなくなってしまいますよね。

 

そうだと思います。作業屋さんみたいになっちゃうんじゃないかと思います。

 

--クライアントのニーズとかを敏感に感じ取って顧客が満足するアウトプットに変える力ってフリーランスだとより重要だなと思います。

 

そうですね。あと向き合っているのが会社員時代と違うのが、経営者の方がほとんどなので話を聞き出す力とか今の社長経営者の方の会社の財務状況みたいなのも、私そんな細かく見れないんですけど、感じ取る力は少なからず必要だなと思っています。今自分がやっている事業でお金をもらっているからOKだとちょっと短期になってしまうかなと思います。

他でやっている事業の売り上げ状況とか、赤字か黒字かによってこっちにもヒットしてくるということを瞬時に感じ取る力とかはやっぱりあった方がいいのかなと思います。

StockSunではナレッジの共有にも力を入れる

--ありがとうございます。次にStockSunに参画して良かったところはありますか?仕事が取れるということは勿論ですが、他にどんな点があるのでしょうか?

 

1番は横の繋がりです。同じような立場の Web ディレクションしていて月に100、200万円ぐらい売り上げが立っている人達と会う機会があることがいいんですね。一人でやっていると新しい知識を頑張ってインプットしないと入ってこないんですけど、同じような人が他にも横にいるとこの人こういうやり方をやっているんだ、とかすごく勉強になるのがありがたいなという風に思っています。そこがひとつ良かったところですかね。

 

--これは株本さんも横のつながりを強めたいと確かおっしゃっていましたね。

 

一応チャットワークでグループがあります。これをどうやってやったのかみたいな何でも質問チャットみたいなものがあるんですけど、もう少し活用できればいいかなと思います。

 

--今後の仕事方針のところでキリコさんとして今のやり方を続けていくのか、はたまた自分でメディア立ち上げかどういう方向に行くなどはいかがでしょうか

 

今後受託業はある一定のラインまでいったら、引き継げる人を探してそこで回していきたいと思っています。自分自身はあんまりメディアをやるというな予定はないんですけど、自社サービス作ったりという方にシフトを1年後か2年後ぐらいの間にできたらいいなっと思ってはいますね。

 

--やはり美容系でしょうか?

 

そうですね。得意な分野で。ただ、まだ引き出しも増やしていきたいし、自由にいろんなことを幅広く見たいという意味合いで受託はまだ続けようかなと思います。

 

--受託は結構勉強になりますよね。

 

受託になったら頭打ちみたいなことを辞める前に何回か他人に言われていましたが、実際自分が今やってみたら全然成長する機会とか勉強する機会ってとてもあることに気付きました。やったことのない人に何言われてもめげない心がすごく大事だなと思いました笑。

 

--ありがとうございました!

 

渡邉キリ子さんアカウント→

キリ子 (@kiriko1231) | Twitter

渡邉キリ子さんのコーポレートサイト

https://www.banky.jp/

StockSunへの特別応募フォーム

さて、いかがでしたでしょうか。キリコさんのようになってみたい!という方は是非以下のフォームから応募して下さい!このフォームもいつまでもあるわけではありませんので、ピンと来たときがチャンスです。

 

 

ボストンコンサルティンググループ(BCG)に転職するために知っておくべきこと


本日は世界3大大手戦略ファームであるMBB(Mkcinsey,Bonston Consulting Group,Bain)の一角であるボストン・コンサルティング・グループに転職をしたい方向けの記事です。

コンパクトにBCGに転職したい方向けのノウハウ・知識をまとめました。

面接対策、キャリアパス、年収、仕事内容などは各リンク先をご覧いただければより詳細に把握することが可能です。

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会社概要

1963年に創業、米国ボストンで設立された経営コンサルティングファームであり、「正解のない難問に挑む姿勢」は、BCG創業から50年以上たった今もなお、世界50か国90拠点で働く16,000人の社員に受け継がれています。

BCGは大手企業への経営コンサルティング業務を通じ、その企業の経営陣と一緒になって変革を実現し、産業構造自体を変えていくことを目指すファームであり、BCG社員の多くは、クライアントの役に立ちたい、必要とされたいというモチベーションに加え、「世の中を変えたい」、「社会や日本経済にインパクトを与えたい」というロングタームゴールを掲げて働いています。

世の中にインパクトを与え、世界をより良いものに変えていくというマインドが強く根付くファームです。 また、コンサルティングファームにとっては、働く社員、「人」が資産であるため、海外研修や海外オフィスへのトランスファー等、人材育成のためには投資を惜しまないことでも有名であり、優秀な社員が集まり開発してきたPPM(Product Portofolio Matrix)等、数々のフレームワークや経営手法はMBA(経営学修士)での教科書にも採用される等、BCGが世界や社会全体に与えてきた影響は計り知れません。

50年以上もの間、経営コンサルティング業界のトップを走り続けてきた世界から最も評価されている経営コンサルティングファームの1つといえます。 コンサルタントとして成果物の品質や結果に拘るプロ意識は勿論、人材の多様性も重視しており、その背景には、異なる強みを持った優秀なコンサルタント(プロフェッショナル)が集まり、頭をひねり、徹底的にディスカッションをして初めて新しいアイデアが生まれるという確固たる信念があります。地頭の良い、いわゆる「優秀なコンサルタント」であることは勿論ですが、様々なバックグランドや考え方を持ったコンサルタントを求める傾向が強く、選考プロセスの中でも、「優秀さ」と「多様性」の2軸で評価を受けることになります。

具体的には、質問の入り口は一般的な面接での質問であっても、自然な会話のやり取りからフェルミ推定やケース面接が始まります。面接官は、候補者が実際のプロジェクトに入った際にバリューを発揮し活躍できるのかという視点で評価します。面接官とのディスカッションを通じ、「BCGのコンサルタント」としての資質を見られるため、小手先だけのテクニックだけで乗り切ることはほぼ不可能に近いでしょう。

 

一応外向けにはダイバーシティを標榜するコンサルティングファーム各社ですが、違うのは性別や肌の色であり価値観は恐るべきモノカルチャーである場合も多いです!

 

沿革

1963年:ブルース・D・ヘンダーソンにより設立

1966年:日本でTFMアダムスを買収。日本発のグローバル戦略コンサルティングファームに

~1980年:欧州へ展開(ロンドン、パリ、ミュンヘン、ミラノにオフィスを開設)

~2000年:アジア、インド等へ展開 現在:50か国に90以上の拠点を展開し、16,000人以上の社員が勤務

特に、最近は日本においてめざましく成功したファームです。戦略ファームとしての日本国内におけるシェアはマッキンゼーを上回りNo1になっております。成功の秘訣はグローバルなチーム・グローバルなモノカルチャーをどちらかと押しがちなマッキンゼーと比較し、徹底的なローカライズだと聞いております。

マッキンゼーの場合、日本クライアントに対しても外国人パートナー・チーム(勿論日本人混合)を当てる場合もありプレゼンテーションも日本人役員相手に英語でなされていたこともありました。

キャリアパス

職位の呼び方はファームによって異なりますが、BCGでは下記のような職位となっております。新卒採用として入社する場合、基本的にはアソシエイトから始まりますが、中途採用として入社する場合であっても、コンサルティング業務が未経験の場合は、アソシエイトもしくはシニアアソシエイトからのスタートとなります。 一方、その他のコンサルティング会社から転職した場合は、経験や能力に応じて職位が決定します。コンサルティング業界は実力主義の世界であるため、長年勤めていても昇格せず、ずっとシニアアソシエイトのままという人もいます。

アソシエイト・シニアアソシエイト:年収550-800万円

業務経験3年程度 業界や分野に限らず、幅広いジャンルのプロジェクトを経験し、コンサルタントの基礎を学んでいきます。1スライド1メッセージ、グラフの色、スライドの構成、データの収集方法、フォントの統一等、非常に細かい部分まで指導を受けます。プロジェクトに入ると残業は当たり前で、明日までにこの資料全て仕上げてほしいという上司からのオーダーは日常茶飯事です。

コンサルタント:年収1,200-1,500万円

プロジェクトリーダーと意見交換をしながら、プロジェクトをメインで進める中心的な存在です。ジュニアの指導は勿論、プロジェクトリーダーがいなくても案件が回るよう、影のプロジェクトリーダーとしての心づもりが必要となります。クライアントの経営の問題点を探り、戦略を展開し、成果の実現を目指してクライアントと密接にかかわり、プロジェクトを進めます。

 

最近ですと、新卒入社組はここまでで9割消えてます。転職してどこへ行くのか?についてはこちらの記事を御覧ください

失敗しない!ポストコンサル転職の実態 

 

プロジェクトリーダー:年収1,500万円-2,000万円

プロジェクトの進捗状況を管理し、全体間を常に把握した上で細かな数字の把握も求められる、マクロとミクロの視点が必要なポジションです。資料作成の際には、資料の構成やレイアウトはプロジェクトリーダーが基本的には考え、資料の作成自体はジュニアに振ります。そして、ジュニアからあがってきた資料をレビューし、クライアントへのプレゼンテーションに備えるという流れになります。ただ、下につくコンサルタントの力量次第では、資料作成を自ら行う場合もあります。最前線のプレーヤーとしてプロジェクトに関わる最も上のポジションといえるでしょう。

プリンシパル

プロジェクトの進捗管理は行いますが、案件を受注するという営業活動がメインになってきます。もちろん、重要な場面でミーティングに参加し、プロジェクトリーダーに代わりプレゼンをすることもありますが、メインはクライアントとの関係構築よび案件創出となります。このポジションあたりから接待が増えてきます。

パートナー

コンサルティングスタッフの総括責任者です。プロジェクトに関与し案件をどんどん回していくという仕事ではなく、案件受注がメインとなります。一方、プロジェクトにおいては、クライアントの利益を常に最優先に考え、コンサルティングの質を常に高く担保する責任があるポジションとなるため、プロジェクトメンバーの教育、理念の徹底等を行います。

年収についての詳細はこちらをご覧ください。

コンサルタントの給与・年収・キャリアは?

公開されているプロジェクト

ある東南アジアの銀行の新しいビジネスモデル

New Business Model Helps a Southeast Asian Bank Attract Millennials

ある銀行では、ターゲットを絞った戦略が功を奏して、伝統的なライバル企業の2倍の率でミレニアル顧客を獲得しています。

世界的ビール会社の中期計画策定プロセス見直し

ある世界的ビール会社は、柔軟かつ強力な中期計画策定プロセスを導入しました。これによりビジネスユニット間の真の戦略的対話が促進されました。

調達モデルの向上

調達分野のインパクト | BCG支援事例

アジア市場で主導的な地位を占める、ある製鉄企業は、持続的に収益を高めるため、営業・マーケティング、運転資本・プランニング、調達という3つの領域にフォーカスし、12か月のトランスフォーメーション・プログラムを通じた収益性向上に取り組みました。このプログラムでは、原材料の安定確保を維持しつつ、徹底したコスト削減に積極的に取り組む施策の実行を通じ、年間約5,000万ドルのコスト削減を実現しました。

ティアダウンの利点

Upside of Product Teardown

あるヨーロッパのポンプ製造企業は、BCGのコスト削減プログラムとティアダウンを活用し、期待を上回る成果を上げ、継続的なイノベーションの土台を築きました。

交渉のメリット

Benefits of Negotiation

BCGは、グローバル食品・飲料企業のマーケティング支出最適化の取り組みを支援し、6か月で代理店向け支出のうち3億ドルを、効果の低いメディアから効果の高いメディアに振り向けることに成功しました。

書籍

・BCGが読む 経営の論点2019

・BCGデジタル経営改革 (日経ムック)

・仮説思考―BCG流 問題発見・解決の発想法 

・BCG 経営コンセプト 市場創造編  

求められる人物像

BCGのホームページには、下記の通り「求める人物像」に関する記述があります。

インテレクチュアル

BCGが取り組む課題は、クライアントが長年考えてきたにもかかわらず、解が見出せなかったものばかりです。その課題に解を見出すためには、しつこく考え、大胆に発想し、本質を深く洞察する力が必要です。単なる表面的な知識に留まらない骨太の思考力が求められます。

インターパーソナル

どんなに良い提言であっても、クライアントに実行していただかなければ無価値であると考えます。提言を実行に移していただくためには、クライアントの悩みを真に理解し、ロジックと熱意でクライアントを説得し、信頼を得て、クライアントと苦楽を共にできるヒューマンスキルを兼ね備える必要があります。

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コンサルタントはロジカルモンスターと誤解されがちですが、クライアントに嫌われたら最後、時には茶目っ気のあるコミュニケーション力がないとやっていけない職業です

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成長力

「インテレクチュアル」、「インターパーソナル」の資質を最初からすべて兼ね備えた人などいません。BCGには入社後に自分に不足する資質を学ぶ機会にあふれています。そこで一番重要になるのが、自分の課題を素直に受け入れ、難しい課題にも自ら怯まず挑戦を続け、着実に成長していく力なのです。

 

勉強が嫌いな人には向かない職業です。プロジェクト毎に新しい知識が求められ素早いキャッチアップが必要です。

 

求められる3つのスキル詳細

インテレクチュアル

所謂、地頭の良さになります。この能力はフェルミ推定やケース面接で評価されることになりますが、もっと踏み込んで定義すると、具体的には答えのない課題に対する解を見つけ、そこまでの思考プロセスを相手に分かりやすく説明できる能力です。なぜクライアントが何千万というフィーを払ってまでコンサルタントにお願いするかを考えてみてください。それは、答えのない課題に対する解を見つけてほしいからです。 これが、コンサルタント業務の本質です。解を見つけた次のステップとして、どのように表現すればクライアントに理解してもらえるか、伝わるプレゼンになるのかを考えるという順序です。つまり、グラフを綺麗に作ることや、ロジックツリーを書くこと、膨大なデータを分かりやすくまとめる等の仕事は、コンサルタントの仕事の本質ではないのです。答えのない課題に対する解を見つけることが仕事であるため、ケース面接やフェルミ推定という独特の選考プロセスが必要となるのです。 例えば、有名なフェルミ推定に「日本にマンホールは何個あるのか?」という問題がありますが、実際にマンホールの数を知っている人を採用したいわけではなく、必死に今ある知識から、論理的に答えを導ける人を採用したいのです。これは、実際にコンサルタントとしてクライアントから答えのない難題を突き付けられたときを想定しているということは、言うまでもありません。

インターパーソナル

解決策を提案するだけでなく、クライアントと二人三脚で実行に移せる力です。一生懸命知恵を絞り、解を見つけ、クライアントに伝えたにもかかわらず、クライアントがその通り動いてくれないようだと絵に描いた餅です。言うは易く行うは難しであり、クライアントの現場のメンバーをモチベートし、周りを動かす人間力が求められます。

成長力

HPに記載の通りですが、選考過程でどのように成長力を評価されているかをご説明します。フェルミ推定やケース面接では、面接官に対して一方的に話すのではなく、一緒にディスカッションをしながら、解を求めるという共同作業となります。前提条件について確認したり、分からないことを尋ねたり、ヒントをもらったり、考え方の方向性を軌道修正してもらったりしながら、先輩社員のような立ち位置で面接が進みます。面接官からもらったアドバイスをどのように消化・吸収し、より良い解を出すための材料にできたかを見られています。つまり、短時間でPDCAを回せるかがBCGの考える「成長力」となります。

面接・選考対策

BCGの面接は一般的な戦略ファームのものと同様にケース面接と行動面接があります。

コンサルタントは普段ロジックの世界で揉まれており、どちらの面接にしても何故自分がコンサルタントになりたいのか、何故自分が採用されるべきなのかが明確に伝わらないことには内定は難しいでしょう。

各面接の対策については戦略ファームの面接官が対策方法・突破のポイントをレクチャーしてくれました。こちらを参照して対策を入念に行いましょう。

中途採用面接官から見るコンサルティングファームの面接対策

社員紹介

繁田 健

・経歴 京都大学工学部卒業。同大学大学院工学研究科修了の後、BCGに入社 ・BCGを選んだ理由 世の中にインパクトを与えたい、誇りを持てる仕事がしたいため。

堀内 喬

・経歴 京都大学工学部卒業。同大学大学院工学研究科修了の後、BCGに入社 ・BCGを選んだ理由 まだ自分が出会ったことのない、世界中のありとあらゆる難しいテーマが舞い込んでくる、エキサイティングな環境だと思ったため。

佐々木 靖

・経歴 慶應義塾大学経済学部卒業 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス修士(MSc) 欧州経営大学院(INSEAD)経営学修士(MBA) 株式会社日本興業銀行 (現みずほフィナンシャルグループ) を経て現在に至る ・BCGを選んだ理由 グローバルな競争環境の中で企業があるべき変革を成し遂げるためのサポートをしたいため。

平野 聡久

・経歴 東京大学法学部卒業 ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA) 日本銀行、BCGパリオフィスでの勤務を経て現在に至る ・BCGを選んだ理由 ダイレクトに人の役に立っているという実感を得たかったため。

栗原 勝芳

・経歴 東京大学経済学部卒業 大和証券グループ本社、外資系戦略コンサルティングファームを経て現在に至る ・BCGを選んだ理由 これまでのキャリアで会っていないような人と一緒に働くことで、自分をさらに高めることができるのではないかと考えたため。

ボスとコンサルティンググループに転職するには

BCGに絞るならBCGに強いエージェントを使う

BCGへの転職実績が多いエージェントと出会うことが重要です。一度落ちると再チャレンジは難しいため慎重に面接に望みましょう。(新卒で落ちて転職で入社した例はあります)

いきなりBCGを受けるのではなく本命ではないコンサルティングファームで肩慣らしをしてから受けることを強くおすすめします。コンサルティングファームの面接には慣れが重要です。

どのエージェントを使うかは『BIZREACH(ビズリーチ)』を使って見つけるとよいでしょう。

『BIZREACH(ビズリーチ)』に自分の経歴および転職希望条件を登録するとエージェントからスカウトが来ます。

BCGに転職したい旨を伝え、電話を一度してから実際に会うとミスマッチが少ないです。必ずBCGへの転職支援実績があるかを確認しましょう。

そうはいいつつBCGにはなかなか内定しない

従来より、ハードルは下がっているとは言えコンサルティング業界の雄、BCGの採用ハードルは極めて高いことは間違いないです。

BCGに行きたい!という気持ちはよいのですが同時並行で複数のコンサルティング会社へ転職活動を進めたほうがよいでしょう。上で書いた通り、コンサルティング会社の面接には慣れが必要ですのでBCG以外に必ず複数の面接を経験してからBCGの面接に臨みましょう。

総合系コンサルティングファームも見る場合は多くの実績をお持ちのリネアコンサルティング・大森 崇さんに相談することを強く推奨します。コンサルティング会社への豊富な転職支援経験をお持ちで、本メディアでのインタビュー対象者も大森 崇さんを通じて転職を成功させた方が多くいます。

他にも多くの面接を経験するには リクルートエージェント 、Dodaマイナビエージェント パソナキャリアという4大手エージェントを使うことがおすすめです。

それでは転職活動の成功を応援しております!

KPMG FASに転職するための基礎知識

 

この記事では、巨大総合系コンサルファームの「Big4」の一角であるKPMGの中でもM&A関連プロジェクトを中心としてアドバイザリー事業を展開しているKPMG FASを紹介します。公開情報だけでなく、実際に在籍していた社員の話を元にしてKPMG FASの実態に迫ると共に、KPMG FASに転職するためのポイントについても説明します。

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会社概要・沿革

 

プライスウォーターハウスクーパース(PwC)、デロイト トウシュ トーマツ(デロイト)、アーンスト・ヤング(EY)とならび、大手監査法人の4強、いわゆる「BIG4」の一角を占めるKPMGインターナショナル。監査法人としての業務に留まらず、コンサルティング/アドバイザリー部門も有しています。日本では俗に「会計事務所系のコンサルティングファーム」と呼ばれるものです。

 

※広義において、コンサルティングサービスと、アドバイザリーサービスを混同するケースが見られますが、本来のアドバイザリーとは、実行を伴わないアドバイス提供を意味します。逆にコンサルティングサービスになりますと、アドバイスのみならず実行支援までが対象になります。場合によっては客先常駐もあるのがコンサルティング、と理解するのが良いでしょう。

 

その中でも「KPMG FAS」(通称:FAS(Financial Advisory Service(フィナンシャルアドバイザリーサービス)の略))はM&Aや財務戦略に特化したアドバイザリー支援業務を実施する企業で、2001年に設立されました。

 

M&A案件はPre M&A(実際の買収/売却案件に直接関与するもの)、Post M&A(買収/売却後に事業や組織を統合していくもの)がありますが、あずさ監査法人・KPMGコンサルティングを含めたKPMGジャパンのPre M&A関連案件はKPMG FASが中心になって引き受けていることが多いです。Pre M&Aディールのアドバイザリーの他にも、Post M&A案件としてとして戦略立案、事業再編・事業再生、不正調査支援業務などに多数の実績を有しており、M&A業界での老舗という認識が強いです。

 

あずさ監査法人経由、KPMG税理士法人、KPMGコンサルティング等の経由で国内/海外問わず案件が来ることも多く、単独のみならずKPMGジャパン内の他法人と連携して業務を行うことも多いこともKPMG FASの一つの特徴といえるでしょう。

KPMG全体の組織

KPMGの母体であるKPMGインターナショナルは本部をスイスに有し、世界154ヵ国でそれぞれが独立したファームとして事業を展開、約20万人の従業員を擁していますが、日本ではKPMGジャパンとして、7つのプロフェッショナルファームと、約7,900名のメンバーを擁する組織体となっています。

 

  • あずさ監査法人
  • KPMG税理士法人
  • KPMG FAS
  • KPMGコンサルティング
  • KPMGあずさサステナビリティ
  • KPMGヘルスケアジャパン
  • KPMG社会保険労務士法人

 

KPMGジャパンにはコンサルティング/アドバイザリーを行う組織として、「KPMG FAS」「KPMGコンサルティング」「KPMGあずさサステナビリティ」「KPMGヘルスケアジャパン」、及びあずさ監査法人内にある「アカウンティング・アドバイザリー・サービス(AAS)事業部」と5つの組織があります。少し混乱してしまいそうですが、大枠は以下のように整理して理解しておくのが良いかと思います。

 

KPMG FAS

Pre M&A/Post M&Aに関わるアドバイザリーを提供

KPMGコンサルティング

エネルギー・自動車等の様々な業界/人事・IT等の様々な機能に対する総合的なコンサルティング提供

 

KPMGあずさサステナビリティ

持続可能な開発目標(SDGs)などの企業の持続可能性に関連したコンサルティング/アドバイザリー提供

KPMGヘルスケアジャパン

ヘルスケア領域に特化したコンサルティング/アドバイザリー提供

あずさ監査法人 アカウンティング・アドバイザリー・サービス(AAS)事業部

内部統制整備などに関わる業務・IT関連に対するコンサルティング/アドバイザリー提供

組織

KPMG FASの組織は基本的には「機能(ソリューション)軸」での組織体系となっています。加えて昨今は横断的な組織として自動車、化学、エネルギーと言った主要な業種に個別に対応できるよう社内組織を12の「業種別(インタストリー)軸」組織として仮想的に分けています。

 

※組織に関しては非常に流動的であり、あくまでご参考としてご留意ください。

 

ソリューション軸(組織)

 

  • CF(Corporate Finance(コーポレートファインナンス)):M&A実施時の事業価値算定、今後の事業計画モデル構築などを支援。
  • TS(Transaction Service(トランザクションサービス)):M&A実施時の財務デューデリジェンスを実施。PMI部隊も内在。
  • SG(Strategy Group(ストラテジーグループ)):M&A/非M&Aに関わる戦略立案、及び新規事業創出等を支援。
  • RS(Restructuring Service(リストラクチャリングサービス)):企業再生/事業再生に関わる案件を支援
  • FS(Forensic Service(フォレンジックサービス)):企業の不正調査やサイバーセキュリティ案件などを支援。

 

インダストリー軸(仮想的な組織)

  • 自動車
  • ビジネスサービス
  • 化学
  • 消費財・リテール
  • エネルギー
  • 金融サービス(組織有)
  • 製造
  • ヘルスケア・ライフサイエンス
  • ホテル・レジャー
  • 不動産・インフラ
  • プライベートエクイティ
  • テレコム・メディア・テクノロジー

 

業種別に関しては仮想的な組織として分類しましたが、上記のうち「金融サービス」に関しては実組織が設立されており、今後は他の総合コンサルティングファームのように業種別(インダストリー)軸組織が増えることが予想されます。

キャリアパス、年収

 

KPMG FASは基本的にはソリューション軸の組織であり、その中で昇格していくことが一般的となっています。給与水準に関してはそれぞれの組織に応じて大きく異なるため、あくまで「この程度の水準である」程度にご理解いただければ幸いです。

 

アナリスト・ジュニアアソシエイト

 

KPMG FASでは役職の中で一番下の職位で、アナリストは組織の所属が決まっていない職位、ジュニアアソシエイトは組織の所属が決まっている職位となります。ファーム内においては見習いという立場で、マネージャー〜シニアアソシエイトの指示のもと、アドバイザリーに関わる様々な業務を経験します。年収は初任給500万円〜600万円+賞与という水準です。

 

アソシエイト

KPMG FASでは役職の中でアナリスト・ジュニアアソシエイトに次ぐ職位になります。マネージャー〜シニアアソシエイトの指示のもとアドバイザリーに関わる様々な業務を行う点は変わりませんが、業務の内容として報告会資料の1パートを全て任される機会、会議での発言機会なども増えます。年収は初任給600万円〜750万円+賞与という水準です。

 

シニアアソシエイト

 

続く職位で、各案件の主担当を担います。マネージャー見習いという立場となるため、資料作成の他、クライアントミーティングの運営、窓口としての細かな交渉事等、渉外的な業務が増えていきます。また、案件内の小さなチームをまとめていく立場になっていきます。年収は800〜950万円+賞与という水準です。

 

マネージャー

シニアアソシエイトに次ぐ職位で、管理職となります。プロジェクトマネジメントの中心となり、チームマネジメント、及びクライアントとの折衝の中心的な役割を担います。加えて、新規案件の獲得に向けた提案活動の割合が増していきます。年収は950〜1200万円+賞与という水準です。

 

シニアマネージャー

マネージャーに次ぐ職位となり、複数のプロジェクトをマネジメントする立場になります。マネージャー以上に新規案件獲得の提案が増え、年間の受注件数もかなりの量に至ります。また、この職位から中途採用などに関与するようになり、面接官として1次的なスクリーニングを実施することも多くなります。年収は1,200〜1,300万円+賞与という水準です。

 

ディレクター

シニアマネージャーに次ぐ職位となり、次期パートナーという立場です。所属する組織のマネジメントはもちろんのこと、全社を横断しての社内プロジェクトの推進や、独自サービスの立案などを行っていく業務執行レベルとしては最高の立場となります。年収は1,500〜2,000万円+賞与という水準です。

 

パートナー

最高位のクラスです。会社全体の経営に関わりつつ、所属する組織の経営が主な業務となります。大企業のトップマネジメントとの折衝が多くなり、大企業との強固なネットワーク構築の他、案件炎上時のトップ対応などが主な仕事です。年収は2,000万円以上、チームのパフォーマンス次第では青天井と聞いています。

なお、昇格に関しては組織だけではなく社内のパートナー陣全員からパートナーとしてふさわしいかどうかが判断され、そのうえで昇格が許可されるため、ここに至る人はほぼいません。 

公開されているプロジェクト

 

KPMG FASは機密案件が多いため、公開されているプロジェクトは現時点では確認できていません。

実際のプロジェクトの雰囲気を掴みたい場合は、転職エージェント経由、またはOB訪問などを行うことをお勧めします。

 

書籍

 

KPMG FASの書籍としては以下のような書籍が販売されています。

 

実践 企業・事業再生ハンドブック

https://amzn.to/2SppT0n

 

現KPMG FAS代表の知野氏監修の書籍です。KPMG FASの業務全体を理解するためには必読の一冊といえるでしょう。Pre M&A、Post M&Aに至るまでKPMG FASが関与する事業が網羅的に記載されており、その中のポイントになる点も掻い摘んで説明されています。

 

実践 CVC ―戦略策定から設立・投資評価まで

https://amzn.to/2Sr0e7l

 

KPMG FASでは戦略案件の一環として最近注目が集まりつつあるCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)設立支援なども実施しており、設立から投資評価に至るプロセスが事例集付きで公開されています。コンサルティング/アドバイザリー目線でのCVC分析というのは非常に貴重な文献なので、興味のある方は一読することをお勧めいたします。 

社員紹介

 

中尾 哲也

KPMG FASにおいてトランザクションアドバイザリーサービスと共に、ポストディールサービスチームを統括。2009年以降はKPMGの Integration and Separation Advisory(事業統合・分離にかかるアドバイザリー)部門の日本における責任者。

 

井口 耕一

KPMG FASにおいて、ストラテジーグループ(世界のグローバルストラテジーグループにおける日本部門)を統括。アクセンチュアで戦略・業務コンサルティングを実施し、ファンドでのバリューアップを経験後に同社に参画。

 

中村 吉伸

KPMG FASにおいてリストラクチャリングサービス部門と共に、KPMGジャパンの消費財・小売セクターの統括を行う。事業再生・再編案件に関しては政府系機関の財務アドバイザーとして関与した経験がある。

 

 

求められる人物像

 

KPMG FASは業務拡大につきスタッフ層(ジュニアアソシエイト/アナリスト~シニアアソシエイト)まではポテンシャルベースでの採用を積極的に行なっており、部門によってはコンサル未経験からでもチャレンジ可能です。(一部の部門においては非常に高度な専門知識が求められるため会計士資格が必須、ということもあります。)

 

KPMG FASは前述のとおり機能別の組織体系となっており、アドバイザリーの基礎的な能力に加えて専門的な知識をつけていくことが求められます。未経験の場合はこれまで関与していなかった多くの業界/職務の知識を学ぶ必要がありますので、知識のキャッチアップ等の対応力に加えて、案件へ積極的に関与する姿勢は必然的に求められます。

 

また、クロスボーダー案件も増えているためスタッフレベルでも英語・英会話のレベルは一定程度求められます。TOEICの点数はさることながら、面接の中でビジネス英会話ができるかどうかを判断されることも多くなっておりますので、日々英会話などは鍛えておく必要があるでしょう。 

研修

入社時の研修に関しては3日程度となります。1~2日目に事務手続きやKPMGジャパンの目標などを理解する全体研修を、3日目にKPMG FASの各部門紹介を行うというシンプルなものです。

 

入社後の研修ではオンライン、オフライン双方で様々なトピックについて実施されています。公になっているような研修もあれば、部門特化のコアな研修まで幅広くあるものの、研修自体は体系立てられているものではありません。

 

最新の会計基準の変更等を基にした業務への影響などのアップデートが多く、あくまで最新トレンドの把握程度のものとして大きな期待はしないほうがよいでしょう。

 

面接・選考

 

選考プロセスは書類選考+2~4回の面接となり、最短約1か月程度で終了します。

 

書類選考に関しては学歴・職歴を見られます。部門によって専門性が異なるため評価ポイントはまちまちですが、海外MBA等を含めた海外経験、及び部門に紐づくコンサルティング/アドバイザリー経験があるかをよく見られます。ただし、上記のポイントはあくまで評価基準の一つであり、それ以外の経験でもポテンシャル採用枠で通過することもあります。

 

1次面接に関してはマネージャー、シニアマネージャークラスとの面接となります。それまでの職務経歴から紐解いて質疑応答が行われます。各部門に応じてケース面接やフェルミ推定が行われたり、場合によっては仮の事業計画モデルを基に問題点などの質疑応答を行われたりと実務に近いディスカッションをすることもあるようです。

 

2~3次面接に関してはディレクター/パートナークラスとの面談となり、1~3回ほどの面接となります。非常に鋭い質疑応答の応酬が繰り返される場合もあれば、単なる談笑程度で進む場合もあるのが実情ですが、一貫して「この人物は実際の案件でバリューを出せる能力があるか」「チームの一員として組織になじめるか」を見られている点には注意をする必要があるでしょう。(なお、面接回数がまちまちなのは一緒に面談をしようとしたパートナーの日程調整がつかない場合に単に回数が増えるに過ぎないことが多いので、淡々と対応しましょう。)

KPMG FASに転職するには

KPMG FASとの強い関係性をお持ちのリネアコンサルティング・大森 崇さんに相談することを強く推奨します。コンサルティング会社への豊富な転職支援経験をお持ちで、インタビュー対象者も大森 崇さんを通じて転職を成功させたと伺っています。

 

相談は以下のリンク下部のフォームに情報を入力して下さい。

 1.総合系コンサルティングファームへの転職ならリネアコンサルティング・大森 崇氏へ相談! 

他にも求人を広く見たいかたは以下の方法がおすすめです。

2. リクルートエージェント 、Dodaマイナビエージェント パソナキャリアに登録し求人を見る 

3.『BIZREACH(ビズリーチ)』で会うエージェントを選び質の高いエージェントと会う

 自分がエージェントに求めるものがはっきりしてきたら、徐々に専門性の高いエージェントに会うのもよいでしょう。『BIZREACH(ビズリーチ)』では自分の経歴と希望を登録しておくとエージェントからスカウトが届きます。

他にも外資系を見たいならJACは求人数を多く確保しています。

4. 積極採用をしているベイカレントコンサルティングに応募

コンサルティング会社は各社特徴があれど「コンサルティング」という業務に取り組んでいるという点ではかなり似ています。KPMGだけでなく様々な会社を同時に検討されることをおすすめします。

本メディア読者を対象とし、特別にマネージングディレクター直結応募ルートを用意いただけました。これは現在積極採用をベイカレントが進めているから出来ること非常に稀な機会です。

特別採用ルートを設置!ベイカレント・コンサルティングが未経験者を積極採用