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コミュニケーション能力の鍛え方

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こんにちは、シャイニング丸の内です。普段いただくキャリアについての相談やプライベートでの相談で良く「コミュニケーションがうまく取れない」という話が上がります。ここで普段曖昧な話で終わりがちな「コミュニケーション能力」というものの要素分解とどのようにすれば改善出来るのか、と分けてお話させていただこうと思います。ちなみに私は超コミュ障として20代前半まで来ましたが仕事を通じコミュ力は改善、今ではそれなりにコミュニケーションはうまい方だと認識しています。コミュニケーションなんてスキルなのでトレーニングすれば改善可能、ということでどこに多くの人が課題を感じ、それに対応する方法は何かという形で書いていこうと思います。

 

1.「コミュニケーション」とは

 

さて、そもそもコミュニケーションてなんだという話ですが様々な主張ありますが、ここではプレゼンテーションのような一方通行に近いコミュニケーションについては含まず、双方個性が強い対話をコミュニケーションと定義付けることにします。

ではコミュニケーションはどのような場面で発生し、細かくはどのようなステップに分解される、どのような点に注意すべきなのでしょうか。

 

まず前提として、我々は歯車です、歯車は一つの歯車では価値は出せず他の部品と一緒に回転し、ようやく価値のあるアウトプットが出せます。つまり他の歯車と回転するスピードを合わせたり噛みあわせる能力はほとんどの仕事において必須であるため面接で「コミュニケーション能力」が重視されるわけです。いわば歯車として機能するための最低スキルだと考えておきましょう。自分は頭がいいからコミュ力なんて言っている人は馬鹿というスタンスのあなた、歯車一つがどれほど回転しても意味ないですよ、他の歯車もまわして高いアウトプットを出しましょう。

 

2.コミュニケーションの場面分類

 

コミュニケーションが発生する場面としてはコミュニケーションでは3種の分類をする事ができます。それが議論、伝達、娯楽です。議論においては共通のゴールを設定し、互いが持つ情報や考え方を持ち寄り1人で判断するよりも精度が高い判断をするためにあります。もちろん合意形成という役割も担っています。

伝達においてはその言葉の通り決定事項を伝えるというだけなのですが情報の過不足があったり、内容には問題はないものの方法に問題がある場合があります。

娯楽にはコミュニケーションの先には仲良くなる以外のゴールは特にありません。その場を盛り上げることが主な目的となっており、議論・伝達とは大きく異なります。これら3つについて典型的に発生しがちな症状とその治療法を解説します。常にこれらのポイントを意識し、経験を増やしていくことでコミュ力は間違いなく向上させることが可能です。

 

3.場面別頻出症例と対処法

 

<<議論>>

症状1. ゴールが設定出来ていない

ありがちなミーティングですが「定例ミーティング」という割に何かしらゴールがない。ゴールがないからこそただの読み上げで終わる、後は雑談程度しか発生せず仕事している気をなんとなく与えてしまう。アジェンダのないミーティングというものが如何に多いことか。これはシンプルになんのためのミーティングか、ゴールがないならなくせば良いという考えで不毛な時間を削減しましょう。

 

症状2. 必要な情報が何か整理出来ていない

さて、ゴールを設定したとしましょう。例えば新規参入する市場について話しているとします、その際によくあるのが市場Aの市場規模について語り、別の人は市場Bの成長率に語っていたりと別項目で比較を行っているため議論が成立していないことです。必要な情報は整理し、比較を行いましょう。

 

症状3. 議論を宙に浮いたままにする

さて、結論らしいものが出ました。ここでよく発生するのはいやまぁでも情報も確定的なものは不足しているからとりあえず保留するか、という話です。それなら明確に判断しないという決定をすべき。そもそも情報が100%ある議論なんてほとんどありません、それどころか80%もないのが普通です。不確かなものの中で判断しなくてはならないのに毎回宙に浮いたままの結論を生成しても先に進みません。決めないなら決めないということを決めましょう。

 

<<伝達>>

症状1. 伝達の方法がよくない

例えば少し相手の反感を買うであろうメッセージを文章で送ったり、多くの情報がありテキストにしなければならないことがらを口頭で大量に伝達したりする。テキストは反感を生みやすいので特に注意しましょう。また各コミュニケーション方法には適切なボリュームがありそれから外れると異常と普通の感覚の人間は感じます。LINEで長文を送るのはメンヘラであり、口頭で大量の情報を渡すと相手が受け取りきれない。適切な方法と分量に注意しましょう。

 

症状2. 伝達のタイミングがよくない

相手がやっているタイミングで、あれ早くやってよとか言うと。やっているだろ!と反感を買いがちです。伝達のタイミングは反感を買わずうまく受け入れられるようなタイミングで伝えられるように注意しましょう。

 

<<娯楽>>

症状1. 何を話したらいいのかわからない

これはずばり共通点の探求です。人間結局似たような人が好き。とにかく初対面の人、話慣れていない人とは共通点を見つけそれについて盛り上がるのがよいです。共通の知人、趣味など。お互い好きなものについて話すので話が必然的に盛り上がります、コミュニケーションが苦手であっても自分の好きなものを相手も好き、と言ってみることは出来るでしょう。相手も悪い気はしないものです。

 

症状2. 自分が話したいことを話してしまう

私自身は特別な関係を除いて、コミュニケーションをとっている時間はショータイムだと思っております。自分が話したいことを一方的に話している方、その話は本当にめちゃくちゃ面白い必要があります。辞めましょう。基本的には人間人の話を聞くのは好きではありません、話聞くのが好き~とか言われたらおそらく話すのが面倒とかそのレベルです。相手の話を聞きましょう、盛り上げましょう。自分は明石家さんまだと思いましょう。

 

症状3. 相手をいい気分にさせない

みすみす攻撃的なコミュニケーションをしている人は論外ですが、褒めるチャンスがあるのに褒めない人。モテないよ、特に女。薄っぺらいすごーい!は特にいい男には通用しないけど、あなたと話しているの本当に楽しい、のように特別感をうまく演出すれば相手は嬉しいし自分もモテるようになる。ほめましょう、多少いいなくらいでもほめましょう。原価はかからずリターン絶大。

 

さて、今回は曖昧に語られがちな「コミュニケーション」について書きました。コミュニケーション能力は確実にトレーニング出来る。コミュニケーションが苦手という認識がある方も鍛えてみてくださいね。